
2月2日はお麩の日。日本酒に合うお麩料理のレシピや、おすすめの銘柄を紹介
お麩はさまざまな料理の名脇役として親しまれる、日本の伝統的な加工食品のひとつです。新潟県には「車麩」という種類のお麩があり、日本酒と同様に馴染みの深い特産品です。本記事では2月2日の「お麩の日」の基本情報を解説するとともに、手軽に楽しめるお麩料理のレシピや、さらに、お麩と合うおすすめの日本酒も紹介します。
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肴(さかな)とは、お酒を飲むときに一緒に味わう料理の総称です。「あて」や「おつまみ」と似たようなニュアンスで用いられる言葉ですが、正確な意味や語源などを説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。本記事では「肴」という言葉について詳しく解説するとともに、「久保田 千寿」に合う美味しい肴のレシピも紹介します。
目次
「肴(さかな)」とはいったいどのような意味を持つ言葉なのか、その意味や語源、正しい使い方を解説します。
肴とはお酒を飲むときに一緒に味わう料理の総称です。読みは「さかな」ですが魚料理に限定するわけではなく、「魚」ではなく「肴」という特徴的な漢字が使われます。
また「〇〇の話を肴に1杯やろう」など、酒席での余興やおしゃべりの話題を「肴」と表現することも。おいしい料理や楽しいおしゃべりは、いずれもお酒を楽しむために欠かせない「肴」です。
肴という言葉のルーツは古く、奈良時代の「常陸国風土記」には「酒と肴を準備し、遠くの村から男女が集まって宴を楽しんだ」との記録が残っています。
もともと日本では、お酒を飲みながら食べるものを「さか=さけ(酒)」「な(菜)=おかず」の2つの言葉を合わせて「酒菜(さかな)」と呼んでいました。その後、中国から「酒を飲むときに添える料理」との意味を持つ「肴(こう)」という漢字が伝わり、「肴(さかな)」という字が当てられるようになったと言われています。
実は、何気なく使われている「酒の肴」という表現は間違いです。先述の通り、「肴」という漢字は「酒に添える料理」という意味を持ちます。そのため「酒の“肴”」とは「酒の“酒に添える料理”」という意味の二重表現になってしまうのです。正しい言葉の意味を知る人からすると違和感のある使い方であるため、これからは「酒の肴」ではなく「肴」と言うようにしましょう。
お酒に合う食べ物を表す表現には「肴」の他、「あて」や「おつまみ」があります。いずれも同じような意味で使われていますが、厳密には違いがあることを知っていますか?ここでは「あて」と「おつまみ」の意味や語源を紹介します。
「あて」とは関西の方言で、現在も近畿地方を中心に使われる言葉です。いつから使われるようになったかは定かでありませんが、1814年の「大坂繁花風土記」に、肴を「あて」と呼ぶ旨が記載されています。「あて」はひらがなやカタカナで表されるのが一般的ですが、「お酒に『あてがう』料理」との語源から、漢字では「宛て」を使うのが妥当です。「肴」や「おつまみ」のように、お酒と一緒に食べるものを意味しており、特にお通しのような小鉢・小皿料理・珍味などの軽い料理を指す傾向があるようです。
一般的に「おつまみ」は、ひらがなを使用しますが、漢字では「摘」と書きます。「摘」とは何かをつまむ際に使われる言葉で、そこに丁寧語の「お」が付いて「おつまみ」と呼ばれるようになりました。奈良時代から親しまれていた「肴」のうち、塩、貝の干物、果物、木の実などの食べ物を手でつまんで食べる「つまみもの」と区別して呼ぶようになり、平安時代の頃に「おつまみ」という呼び名ができたと言われています。現在では枝豆、スルメ(乾きもの)などの、手でつまんで簡単に食べられるものを「おつまみ」と呼ぶのが一般的です。
美味しい肴には、美味しいお酒がかかせません。そこでおすすめしたいのが「食事と楽しむ吟醸酒」をコンセプトとする「久保田 千寿」です。誕生から35年を経て、2020年4月にクオリティアップした新しい美味しさを紹介します。
「久保田 千寿」は、1985年の久保田発売時に最初に誕生した、久保田の原点ともいえるお酒です。麹の働きを最大限発揮することで、久保田らしい綺麗ですっきりとした淡麗な味わいはそのままに、味わいの幅に広がりを生み出しています。
希望小売価格(税抜)
1,800ml 2,430円
720ml 1,080円
300ml 500円
「久保田 千寿」は、まさに肴とともに味わいたい「食事と楽しむ吟醸酒」がコンセプトのお酒です。すっきりした飲み口の淡麗辛口の酒質に適した「五百万石」という酒米を使い、低温かつ精度の高い発酵経過によるクリアな味わいを実現しました。
穏やかな香りで料理の味を邪魔することなく、四季折々の素材が持つ味と香りを引き立てます。
「久保田 千寿」はどんな料理にも合う包容力が魅力のお酒ですが、そのキレや旨味を引き立てる肴があればより一層、味わいが増します。ここではプロの料理研究家が「久保田 千寿」に合う肴として考案した、自宅で簡単に作れるレシピを紹介します。ぜひ季節の素材と一緒に「久保田 千寿」を楽しんでください。
発酵食品を使ったレシピに定評のある料理研究家の植松良枝さんが提案するのは、塩麹を使った発酵おつまみ「季節野菜の塩麹白和え」です。塩麴で漬けた木綿豆腐をクリーミーなソースにし、季節の野菜を和えました。子どもも食べやすい味なので、普段の食卓にも取り入れやすいのも嬉しいところ。アスパラや絹さやなど、さまざまな野菜でアレンジできるので、ぜひお好みの季節の野菜と一緒に楽しみましょう。
次に紹介するのは、料理家の高橋善郎さん考案の「秋鮭としいたけの山椒味噌焼き」。香ばしい山椒味噌の匂いが食欲そそる一品です。
旬の秋鮭はあっさりとした味わいのなので、すっきり淡麗な味わいの「久保田 千寿」にぴったり。旬の味覚とともにゆっくり一杯、秋の夜長を楽しんみてはいかがでしょうか。
続いても、料理家の高橋善郎さん考案の「醤油糀とローストくるみのチキングリル」です。塩麹に醤油を合わせた「醤油糀」にむね肉を漬け込むことで、やわらかくジューシーな食感に仕上げています。また塩の代わりに塩麹を使うので減塩にもなり、醤油の風味が加わることで食べ飽きない味わいに。
ローストしたくるみも良いアクセントになり、「久保田 千寿」の香りや余韻をより一層キリッと引き立てます。
こちらはたっぷりの薬味とスパイシーなドレッシングで楽しむ「三種薬味の海鮮サラダ」。いつもは醤油とわさびでいただく定番の刺身も、ドレッシングで和えれば新たな味わいが生まれ、お酒の旨味も際立ちます。
キリッと冷やした「久保田 千寿」とともに、楽しみましょう。
「肴」とは、お酒と一緒にいただく食事全般のことを呼びます。そのため、手でつまめる「おつまみ」や、気軽な小皿料理の「あて」も、すべて肴の一種に含まれます。また、正しい使い方は「酒の肴」ではなく「肴」ということも覚えておきましょう。「肴」選びにもこだわって、より美味しく充実したお酒時間を過ごしてください。