夢の共演や異色のタッグも! 新潟で生まれたコラボ日本酒5選
2022.07.08

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夢の共演や異色のタッグも! 新潟で生まれたコラボ日本酒5選

街のさまざまなところで見かけるコラボ商品。日本酒でもコラボによって生まれたものがあるのを知っていますか? 今回は、新潟で生まれたコラボ日本酒のなかでも、おすすめの5つを紹介します。お馴染みの酒蔵の新たな一面を知ったり、これまで手に取るきっかけのなかった酒蔵の日本酒を飲んだりする機会にしてください。

目次

  1. 化学反応が楽しいコラボ商品
  2. 酒蔵×〇〇で生まれた新潟のコラボ日本酒5選
    1. ①白龍酒造×ヤスダヨーグルト=「ヨーグルトリキュール モウモウ」
    2. ②松乃井酒造場×良品計画=「日本酒 純米無濾過原酒」
    3. ③柏露酒造×吉野家=「吉野家 本醸造生貯蔵酒」
    4. ④朝日酒造×スノーピーク=「久保田 雪峰」
    5. ⑤君の井酒造×かんずり=「かんずりが恋しくなる日本酒」
  3. 新しいフィールドへ踏み出すきっかけとして

化学反応が楽しいコラボ商品

コラボレーション

複数の企業や団体が共同で製作する、コラボレーション商品。いつもは目に留まらない商品でも、画期的なコラボによって興味をそそられることは少なくありません。予想外の会社同士のコラボであったり、限られた数量や期間の販売であったりといった場合には大きく話題になり、入手困難なんていうことも。

アパレルやスイーツなどの分野でよく見かける印象のコラボですが、日本酒の世界においても多数存在します。
コラボによって生まれた日本酒の面白さは、酒蔵ともう一つの企業の出会いで起きた化学反応によって、酒蔵がそれまで世に送り出していた日本酒とは違った趣のものが出される場合もあること。ラベルやボトルもコラボならではのデザインが多く、眺めていても楽しい個性の豊かさも魅力です。

今回は、そんなコラボ日本酒を、新潟の酒蔵から5つ紹介します。

※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2022年6月20日現在のものです。

酒蔵×〇〇で生まれた新潟のコラボ日本酒5選

①白龍酒造×ヤスダヨーグルト=「ヨーグルトリキュール モウモウ」

白龍酒造×ヤスダヨーグルト=「ヨーグルトリキュール モウモウ」

白鳥で有名な瓢湖のある阿賀野市で、180年に渡って日本酒を造り続けている白龍酒造。北前船で賑わう湊町新潟で、北海道と交易する廻船問屋から分家し酒造業を開業しました。代表銘柄に吟醸香とまろやかなコクを楽しめる「大吟醸 白龍」があります。

コラボ相手はヨーグルトでお馴染みのヤスダヨーグルト。白龍酒造と同じく阿賀野市に立地しています。原材料にこだわり、阿賀野市の酪農家が搾った搾りたての牛乳を使ったヨーグルトは、物産展などで見たことがある方も多いのではないでしょうか。

そんな2社のコラボによって誕生した「ヨーグルトリキュール モウモウ」は、牛柄の牛乳瓶のような可愛らしいパッケージ、6%と低めのアルコール度数で、普段日本酒を飲まない女性でも飲みやすいリキュールです。搾りたての牛乳から作られたなめらか食感のヨーグルトと、新潟の風味豊かな日本酒をかけ算することで、デザートのような味わいになっています。よく冷やしてロックで飲むほか、果物やアイスにかけて食べるのもおすすめです。

ヨーグルトリキュール モウモウ プレーン/ブルーベリー
各200ml 税込399円
https://hakuryu-sake.com/product/liqueur/moumou

②松乃井酒造場×良品計画=「日本酒 純米無濾過原酒」

松乃井酒造場×良品計画=「日本酒 純米無濾過原酒」

十日町市に酒蔵を構える松乃井酒造場。赤松林の清水から仕込み水を取ったことからその名の付いた「清酒 松乃井」は、新潟の酒らしく淡麗辛口が特徴で、十日町地域の代表的な地酒として高い人気を誇っています。

コラボ相手は、日々のくらしを支える日用品を「無印良品(MUJI)」ブランドとして販売している良品計画。「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」の3つの視点を守りながら、実質本位の商品を作り続け、約7,000品目の商品を展開するブランドです。近年では小売業の枠を超えて、ホテルやカフェ、キャンプ場といった領域も手掛けています。

この2社のコラボが生み出したのは「日本酒 純米無濾過原酒」。日本有数の棚田が広がる地域であり、近年は水田の維持が課題となっている十日町市。そんな十日町市で稲作を続ける生産者を支援するために無印良品が企画して生まれた日本酒です。そのコンセプトから、酒造用に栽培された酒米ではなく飯用米である十日町産コシヒカリを100%使用して造られています。米の風味を楽しめるよう濾過せず原酒のまま瓶詰めされているため、そのフレッシュな味わいも魅力です。「日本酒」というそのままの名前にも、無印良品らしさを感じます。

日本酒 純米無濾過原酒
720ml 税込1,800円
無印良品9店舗、無印良品津南キャンプ場売店、十日町市内外の酒販店で数量限定にて販売中

③柏露酒造×吉野家=「吉野家 本醸造生貯蔵酒」

柏露酒造×吉野家=「吉野家 本醸造生貯蔵酒」

柏露酒造は、1751年創業の長岡市の酒蔵です。長岡藩主牧野家の興した酒造蔵を譲り受け、同家の家紋「三つ柏」を使用した清酒「柏露」を継承。「多くの皆様に喜んでいただける美味しい酒を造る」という姿勢を変わらず受け継いでいます。

タッグを組んだのは1899年に東京・日本橋で創業した大手外食チェーン、吉野家です。言わずと知れた牛丼を主力商品とする店舗を全国に約1,200店舗展開しています。「うまい、やすい、はやい」とキャッチフレーズで謳うように、忙しい人の頼もしい味方です。

柏露酒造が吉野家のために「牛皿に合う日本酒」として開発したのが「𠮷野家 本醸造生貯蔵酒 柏露酒造謹醸」。吉野家の店舗でも実際に提供されている、旨味・辛味・酸味のバランスが絶妙なすっきりとした味わいの日本酒で、30年以上にわたって愛されています。滑らかでスッと馴染む口当たりと、のど越しのよさが特徴の生貯蔵酒です。ほどよい香りなので牛丼はもちろん、ほかの料理との相性も抜群。店舗の看板と同じ吉野家のロゴが配されたラベルで、おうちで飲んでも外飲み気分が味わえるかも。

𠮷野家 本醸造生貯蔵酒 柏露酒造謹醸
720ml 税込1,100 円/300ml 550円
https://hakuroshuzo.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=2701919&csid=0

④朝日酒造×スノーピーク=「久保田 雪峰」

朝日酒造×スノーピーク=「久保田 雪峰」

長岡市で1830年に創業し、品質本位の酒造りを続けてきた朝日酒造。1985年に世に送り出した「久保田」は朝日酒造のフラッグシップとして、多くの日本酒ファンを魅了してきました。その味わいは、まさに淡麗辛口の王道です。

そんな久保田とのコラボを果たしたのは新潟県三条市の総合アウトドアブランド、スノーピーク。徹底的にユーザー本位の商品開発を行う姿勢にはファンも多く、現在では日本のみならず、韓国やアメリカなど海外にも店舗を構えています。

スノーピークが朝日酒造に提案した「アウトドアで楽しめる日本酒」の共同開発により生まれたのが「久保田 雪峰」。自然のなかで日本酒を味わい、友人や家族と語らう時間……そんなキャンプシーンを構成する新たなキーアイテムとして考案されました。山廃仕込みならではの深い味わいで、バーベキューやダッチオーブンを使ったパンチのあるアウトドア料理にもぴったり。冷酒で飲むとキレが魅力的であり、ぬる燗くらいに温めて飲むと、まろやかさと甘味が引き立ちます。全身漆黒のボトルはぜひ実物を見てほしいスタイリッシュさです。

久保田 雪峰
500ml    税込3,410円
https://www.asahi-shuzo-online.jp/SHOP/B751.html
その他の販売店一覧はこちら

⑤君の井酒造×かんずり=「かんずりが恋しくなる日本酒」

君の井酒造×かんずり=「かんずりが恋しくなる日本酒」

1842年創業の、妙高市に酒蔵を構える君の井酒造。「その旨味の為に惜しみなく手を掛けること」の信念のもと、山廃仕込みの旨味・伝統の技術を大切に継承しています。

コラボ相手はこちらも妙高市に所在する有限会社かんずりです。新潟県妙高地域に伝わる、唐辛子を発酵させた香辛調味料「かんずり」を製造・販売しています。かんずりは妙高市の家庭には必ず常備されていると言われるほど身近で、飲食店でも常時提供されています。古くは多くの家庭で作られていました。

豪雪地帯妙高市を代表する地酒と調味料は、どちらも製造に雪が必要不可欠であり、地元妙高市の気候風土があってこそ作られるもの。それに加え、美味しい食事に添えられることが多い両者は親和性も高いのです。そんな妙高らしさ溢れるマリアージュを味わってほしいという思いから生まれたのが「かんずりが恋しくなる日本酒」。飲み飽きしない酒質が特徴で、すっきりした味わいの中に甘さが少し感じられます。かんずり漬えのき茸を合わせると、後味でその甘辛さと重なり、かんずりとの相性のよさが堪能できます。かんずりの化粧箱のデザインをモチーフにした、日本の昔話を伝える絵本を思わせるラベルにも胸が温かくなります。

君の井 かんずりが恋しくなる日本酒セット
720ml    税込2,000円
※かんずり漬えのき茸70g瓶とのセット商品
※かんずり🄬は有限会社かんずりの登録商標です。
https://kiminoi-shop.com/item-detail/1051620

新しいフィールドへ踏み出すきっかけとして

全く違う食べ物、飲み物を扱う企業から、日用品やアウトドアの分野で活躍する企業まで、さまざまな企業とのコラボが見つかる日本酒の世界。いつも飲んでいるあの酒蔵の新しい一面を知るもよし、コラボをきっかけにはじめましての酒蔵の日本酒を手に取るもよし。これまで知らなかった新しいフィールドへ踏み出すきっかけとして、コラボ日本酒を選んでみてくださいね。