黒か白か?アウトドア用日本酒「久保田 雪峰」2種類の違いを徹底解説
2022.04.04

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黒か白か?アウトドア用日本酒「久保田 雪峰」2種類の違いを徹底解説

スノーピークと朝日酒造が共同開発した日本酒の「久保田 雪峰」。アウトドアで日本酒を楽しむ新しい文化を提案したいとの想いから生まれました。この「久保田 雪峰」には、2種類商品があるのをご存知でしょうか?「久保田 雪峰」が生まれた背景から、2種類の違いやおすすめの楽しみ方まで徹底解説します。

目次

  1. そもそも「久保田 雪峰」とは?
    1. アウトドアで楽しむ日本酒が生まれるまで
  2. 2種類の「久保田 雪峰」の違い
    1. 造りの違い
    2. 味わいの違い
    3. 飲み方や楽しみ方
  3. 日本酒片手に外へ飛び出そう

そもそも「久保田 雪峰」とは?

久保田 雪峰

久保田 雪峰」とは、アウトドアブランドのスノーピークと朝日酒造が共同開発して誕生した、アウトドアで楽しむ日本酒です。2017年に誕生し、2019年には第二弾となる「爽醸 久保田 雪峰」も登場しました。
商品名の”雪峰”は、雪の峰=snow peak=スノーピークを意味しています。

「久保田 雪峰」は7月と9月の年2回、夏から冬にかけてのアウトドアを楽しむ日本酒として、「爽醸 久保田 雪峰」は4月に春を楽しむ日本酒として、それぞれ限定出荷しています。
まずは、この「久保田 雪峰」がどのようにして生まれたのかを見ていきましょう。

ちなみに巷では、「黒雪峰」、「白雪峰」と呼ばれたりもしていますが、この記事では、黒い「久保田 雪峰」を雪峰、白い「爽醸 久保田 雪峰」を爽醸と表記します。

※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2024年4月19日現在のものです。

アウトドアで楽しむ日本酒が生まれるまで

雪峰の始まりは、スノーピークから朝日酒造への提案でした。夜、焚き火にあたりながらじっくりと味わう飲み物が欲しい、と考えたスノーピークが思いついたのは日本酒。そのコラボ先は、イベント出展などで縁もあり、同じ新潟で酒造りを続けていた朝日酒造しかいないと考えたのです。

そんなきっかけで始まった、「アウトドアで楽しめる日本酒」の共同開発。朝日酒造の方で試作品を数種類造り、両社によるテイスティングで選ばれたのは、朝日酒造としては「ワイルドすぎる」と候補から外してしまうような味わいの酒でした。しかし、キャンプではバーベキューやグリル料理など、味の濃い料理を食べることも多いので、この味わいに負けないのはこれしかないと納得し、雪峰の力強い味わいが決まったのです。

さらに、スノーピークによるボトルデザインも斬新なものに。漆黒のボトルに黒のプリントで刻まれた「久保田」の文字が目を引きます。これまでの久保田とは全く異なるデザインは、コラボだからこそ生まれたもの。このボトルデザインは、2018年度のグッドデザイン・ベスト100にも選ばれました。

雪峰の発売後、お客様からの評判がよく、両社はさらなる展開を考え始めます。外で日本酒を飲むシーンはキャンプ以外にどんなシーンがあるかと考えた時、日本人が古来より外で酒を飲むタイミングである花見を思い浮かべました。
雪峰の発売時期は7月だったので、それであれば春を楽しむのにふさわしい雪峰があってもいいのでは、と生まれたのが爽醸です。春らしい味わいを考え、雪峰とは全く異なる爽快で軽やかな味わいに。そして、雪峰は夏から秋の夜に焚き火を見ながら楽しむ酒、爽醸は春の昼に青空の下楽しむ酒と考え、デザインも黒と白という対照的なデザインになりました。

こうして生まれた雪峰と爽醸は、今では多くのお客様のアウトドアシーンを彩っています。

2種類の「久保田 雪峰」の違い

久保田 雪峰と爽醸 久保田 雪峰

黒い雪峰と白い爽醸。見た目はもちろんですが、味わいも全く異なります。
意外に違いを知らないという方もいるかもしれないので、改めて2つを徹底比較してみましょう。

造りの違い


久保田 雪峰 爽醸 久保田 雪峰
原料米・精米歩合 麹米:五百万石 50%
掛米:新潟県産米 33%
麹米:五百万石 50%
掛米:新潟県産米 33%
酒母の種類 山廃仕込み 速醸仕込み

雪峰と爽醸は、使用している米や精米歩合は同じとなります。しかし、酒母の造り方が異なります。

雪峰は、山廃仕込みという蔵付きの乳酸菌の力を使った酒母の造り方で、一般的な速醸仕込みよりも倍以上の約1カ月かけてじっくりと育てます。山廃仕込みによる酒は、独特で複雑な味わいが持ち味です。

一方、爽醸は一般的な造り方の速醸仕込みによるものですが、4月の出荷に向けて冬の間に行う寒造りで低温発酵させ、さらに搾った酒は氷温貯蔵を実施しています。これにより、貯蔵している間も爽やかな香味が保たれています。

味わいの違い

味わいマップ

味わいマップを見ても分かるように、両者は対極の味わいに位置します。

雪峰は、乳酸菌の力を活かした山廃仕込みならではの、牛肉や乳製品を連想させる重厚な香りが感じられます。口当たりはまろやかでありながら、旨味と酸味を感じられるボリュームのある味わいです。アルコール度数は16度と他の久保田と比べてもやや高めで、コクと深みのある味わいが特徴です。飲み込むとキリっとしたキレと、アルコールと酸味の余韻が後味を引き締めます。

一方、爽醸は、マスカットや洋ナシのようなフルーティーでフレッシュな香りが華やかに広がります。やわらかな口当たりで、シャープな甘さとジューシーでありながら雑味のない綺麗な味わいです。喉を通すと軽やかにスッと味の消えるキレを感じられます。アルコール度数も14度とやや低めなので、軽やかな味わいで、名前の通り爽やかな気分にさせてくれるお酒です。

全く味わいが異なるため、日本酒好きの方には雪峰を、日本酒初心者の方には爽醸がおすすめです。

飲み方や楽しみ方

久保田 雪峰と爽醸 久保田 雪峰

雪峰は、常温から40℃前後のぬる燗で飲んでいただくのがおすすめです。キャンプであれば、クッカーなどで沸かした湯にボトルをつけて温めても。
料理は、山廃仕込みによる芳醇な酸味と旨味を有するので、旨味のある料理や肉料理などとの相性が良好です。バーベキューやローストチキン、スペアリブの煮込みなど、がつんとしたアウトドアの肉料理と合わせるのがぴったりです。

爽醸は、ほどよく冷やして10~15℃くらいでお楽しみいただくのがおすすめです。
フレッシュチーズやフルーツトマト、グリーンオリーブなどのフレッシュな前菜や、ハーブを使った料理と相性がよく、タラなどの白身魚のレモンハーブ焼きやグリルハーブチキンなどと美味しく楽しめます。

日本酒片手に外へ飛び出そう

爽醸 久保田 雪峰

雪峰の登場以降、キャンプシーンで日本酒を見かけることも増えた気がする今日この頃。
キャンプに限らず、バーベキュー場や公園、海や川、山、家のベランダや庭など、一歩家を出ればそこは"アウトドア"です。今年は、日本酒を片手に外へ出かけてみませんか?

朝日酒造では、現在インスタ投稿キャンペーンも開催中。桜や菜の花などの春らしい風景と一緒に写った久保田の写真を、「#春は久保田」、「#久保田」の2つのハッシュタグをつけてInstagramに投稿すると、抽選で爽醸が当たります。