「アウトドア飲み」がもっと美味しくなるテクニックとアイテム
コロナ禍でブームとなっているアウトドアレジャー。そんなアウトドアに欠かせないのが美味しいご飯とお酒です。「アウトドア飲み」で日本酒をもっと美味しく楽しむためのテクニックとアイテム、さらには、おすすめのアウトドア用の日本酒もご紹介します。
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自然に囲まれたロケーションの中でいただく料理はおいしいものですが、そこにお酒が加われば、さらに格別の味わいになります。この記事では、キャンプでお酒を楽しみたい方に向けて、シーンごとのお酒の楽しみ方、キャンプに持って行きたいおすすめの日本酒などをたっぷりご紹介します。
目次
アウトドア料理、焚き火、星空観察、ロケーションを楽しむなど、キャンプの目的は人それぞれ。その中でも、「お酒を楽しみたい」がキャンプの一番の目的という方もいるかもしれません。いろいろなシーンにお酒があれば、キャンプはもっと楽しくなります。
「焚き火&酒」こそ、キャンプの醍醐味!ゆらゆら揺れる炎を眺めながらのお酒は格別です。
それに、焚き火は調理用としての火力も十分。煮込み料理を作ったり、つまみを炙ったり…料理を作りながら飲むのも楽しいものです。仲間や家族との語らいはもちろんのこと、ソロキャンプの晩酌にも焚き火はおすすめです。
月と焚き火とお気に入りのお酒。これぞキャンプの三種の神器!というソロキャンパーも少なくありません。
ただ、最近は直火禁止のキャンプ場も多いので事前に確認し、焚き火台を準備しておくとよいでしょう。
お酒に欠かせないおつまみ作りにも、キャンプならではの楽しみ方があります。
そのひとつが、スモーク(燻製)です。初心者にとっては敷居が高いと感じるかもしれませんが、短時間で簡単に作れるものも多いので、ぜひ挑戦してみましょう。
スモークに必要なのは、スモーカー(燻製機)とウッドチップと網などのグッズ。
市販品以外にも、段ボールや一斗缶でもスモーカーを作ることができます。
食材は、ナッツ、チーズ、はんぺん、うずらの卵、ししゃもなど、仕込みのいらないものを選ぶと手軽です。変わり種では、ポテトチップの燻製もおすすめ。サッとスモークするだけで、驚きの味わいを楽しめます。燻製ができあがるのを待つ時間も、お酒があれば楽しく過ごせます。できたての燻製をつまみに、よりいっそうお酒が進むことでしょう。
春の花見、夏の星見、秋の月見などの季節の行事も、お酒があればより楽しくなります。それに、もし酔っぱらったとしても、すぐに近くのテントに退散できるのもキャンプならではの醍醐味。季節ごとの景色を絶好のロケーションで楽しみながら飲むお酒は、味わい深いものになることでしょう。
せっかくなら、キャンプならではのおつまみをお供にお酒を楽しみたいもの。お酒の種類別に、おすすめのおつまみをご紹介します。
夏場のキャンプには、キンキンに冷えたビールをイメージする方も多いのではないでしょうか。「早くビールを飲みたい!」というときは、手早く作れる缶詰アレンジのおつまみが大活躍。コーンの缶詰めを温めてバターを乗せたバターコーンや、オイルサーディンや鯖缶を温めてバゲットに乗せれば立派なおつまみになります。
ウイスキーに合う鉄板おつまみといえば、やはりチーズ。お手製のスモークチーズを準備すれば、格別のウイスキータイムになりますね。
そのほか、キャンプでぜひ試していただきたいのが、焼きリンゴです。ヘタを切ってバターやシナモンを乗せたリンゴをアルミホイルで包んで30分ほど焼けば、簡単においしい焼きリンゴが完成します。お子さまにも喜ばれるメニューなので、家族と一緒に作るのも楽しいですね。
実は、多くのキャンプ愛好家に選ばれているキャンプ酒は日本酒です。肉や魚、どんな食材にもマッチするうえ、常温でも燗酒でもおいしくいただけるので、季節を問わずに楽しめます。なお、最近は持ち運びしやすいボトル缶入りの日本酒も登場しており、キャップを開けてボトルを湯煎すれば簡単に熱燗を楽しめる点も魅力です。
そして、なんといっても風情を楽しみたいキャンプと日本酒は好相性。夜桜やお月見などのお供には、やはり日本酒がしっくり来るのではないでしょうか。おつまみには、手軽に作れる炙り明太子や焼き枝豆、アサリの酒蒸しなどがおすすめです。
日本酒はたくさん種類があって、どれがキャンプに合うのか分からないという方のために、おすすめの日本酒をご紹介します。
「アウトドアで日本酒を楽しむ。」というコンセプトのもと、共に新潟の地に拠点を置く朝日酒造と、アウトドアメーカーのスノーピークが共同開発したお酒が「久保田 雪峰(せっぽう)」です。
「キャンプの夜、焚き火にあたりながらじっくりと味わう飲み物」にふさわしい味わいを追求しながら試作の末にたどり着いたのは、山廃仕込みの力強さが際立つ味わい。バーベキューやグリルなどのアウトドア料理など、濃い味付けにも負けない存在感のお酒が誕生しました。
そして、「久保田 雪峰」のもうひとつの大きな特徴は、漆黒のボトル。おなじみの「久保田」の文字が黒のプリントで刻まれた印象的な佇まい。久保田の真骨頂である圧倒的なキレを表現したシャープなデザインは、第14回ガラスびんアワード最優秀賞や2018年のグッドデザイン・ベスト100を受賞しました。2017年の発売開始より大きな話題を呼び、キャンパーの方はもとより、「キャンプ×日本酒」の体験をしたくて、「久保田 雪峰」を携えてキャンプ場へ出向くお客様もいらっしゃるほど。ぜひ、キャンプでその味わいを楽しんでいただきたいお酒です。
なお、雪峰は黒だけでなく、4月に限定出荷される「爽醸 久保田 雪峰」もあります。
こちらは透明なボトルが印象的で、春の麗らかさや新緑の爽やかさを楽しめるお酒として誕生しました。マスカットやマスクメロンのようなフレッシュな香りとともに、調和のとれた甘味・酸味の中に米の旨味がほんのりと広がる味わいです。ぜひ、山菜や菜の花など、ほろ苦さを感じる春ならではの食材とともにお楽しみください。
「久保田 碧寿」は、乳酸菌の力を最大限引き出した伝統的な山廃仕込みによる純米大吟醸酒。山廃仕込み特有の、どっしりとした深い旨味がありながら、キレのあるシャープなのど越しが特徴です。
グリルや炙りなど、香ばしい料理との相性がよく、キャンプにもぴったり。冷酒、常温でもおいしくいただけますが、一番のおすすめは燗酒です。より一層お米の旨味を楽しめます。
肌寒い夜、焚き火を囲みながらじっくりと味わってください。
もちろん、手持ちのマグや調理器具でも日本酒を楽しむことはできますが、「やっぱり日本酒にはお猪口がないと気分が出ない…」という方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめの、便利なグッズをご紹介します。
カップ型の容器に取っ手がついた酒タンポは、チロリ(地炉裏)の通称でも知られるポピュラーな燗グッズ。アルミやステンレス、銅などの素材があり、サイズも様々です。
使い方は、お酒を注いだ酒タンポをお湯の入った鍋やポットに入れ、湯煎で温めるだけ。鍋のフチにひっかける酒タンポの取っ手に藤が巻かれているので、熱くなっても素手で持つことができます。
一般的に日本酒はガラス瓶に入っているため、どうしても持ち運びが重く、割れる心配もありますよね。
そこでおすすめしたいのが、スノーピークの「酒筒 Titanium」です。
美しいカーブを描くフォルムは、まさに日本酒のための酒筒と言った風情で、チタン製なので丈夫で、持ち運びの際も安心です。容量はお酒3合が入る540ml。ボトルのまま冷たい川の水に浸したり、クーラーボックスで冷やすことも可能。お酒を適温で楽しめます。
なお、同じシリーズのお猪口やボトルケースもあります。お酒を楽しむためのキャンプグッズとして、軽くて便利なチタン製の酒器を揃えるのもいいかもしれませんね。
キャンプでお酒を楽しむなら、ぜひ準備したいのが「野燗炉(のかんろ)」です。
これは江戸時代から続く歴史ある調理器具で、「お酒の燗」と「おつまみの調理」が同時にできる優れもの。
網を乗せて炙ったり、スキレットを使って炒めたりと、アイデア次第で色々な調理が可能です。手軽に使える小さなサイズも充実しているので、ソロキャンパーの方にもおすすめです。
お気に入りのお酒や酒器、便利なお酒グッズがあれば、よりいっそうキャンプが思い出深いものになります。また、季節やシーンに合わせて、どんなお酒にしようか、どんな料理を作ろうかと考える時間も楽しいものです。今回ご紹介したお酒も、ぜひ一度お試しください。