日本酒のヌーヴォー!?米どころ新潟の新酒5選
2021.11.16

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日本酒のヌーヴォー!?米どころ新潟の新酒5選

今年のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、11月18日です。ワインの新酒ばかり注目されますが、実はこの時期は日本酒の新酒も出荷が始まるタイミングでもあります。新米でできたしぼりたての新酒を飲めるのはこの季節だけ。米どころであり酒どころでもある新潟の酒蔵の新酒をご紹介します。見かけたらぜひ手に取ってみてください。

目次

  1. ワインも日本酒も新酒は11月
  2. 日本酒の新酒とは
  3. 新潟の新酒5選
    1. 【10月1日出荷】越の誉 純米葉月みのり 新米新酒(原酒造)
    2. 【11月1日出荷】新米新酒の上善如水 純米吟醸(白瀧酒造)
    3. 【11月16日出荷】ゆく年くる年(朝日酒造)
    4. 【11月18日出荷】吟醸 生原酒 新米新酒 ふなぐち菊水一番しぼり(菊水)
    5. 【11月26日出荷】越路吹雪 新酒しぼりたて 純米吟醸原酒(高野酒造)
  4. 新酒で一期一会の出会いを

ワインも日本酒も新酒は11月

ボジョレー・ヌーヴォー

ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、毎年11月の第3木曜日午前0時と定められており、今年は11月18日が解禁日となります。ボジョレー・ヌーヴォーは、フランスのボジョレー地区で、その年に採れたブドウだけを使って造られる新酒のことを指しますが、この時期新酒が出るのはワインだけではありません。

日本酒の新酒も、ボジョレー・ヌーヴォーのように解禁日はありませんが、11月頃から出荷され始めるのです。日本酒の新酒とはどういうものか、どんな新酒があるのか紹介します。

日本酒の新酒とは

新酒

日本酒の新酒の定義はいくつかありますが、ボジョレー・ヌーヴォーと同じ意味の新酒は、「酒造年度(毎年7月1日~翌年6月30日)内に収穫した新米で造る日本酒」のことを指します。

つまり、9月前後に収穫した新米で酒造りをすると、だいたい酒造りには2カ月程度かかるため、新酒が出荷されるのは11月頃になるのです。多くの酒蔵では11月~3月にかけて、その年に取れた新米で造った日本酒を出荷するので、この時期になると“新酒”という言葉をよく聞くようになるはずです。

新酒は、貯蔵期間が短いので、瑞々しくて爽やか、すっきりとした口当たりを楽しむことができます。しぼりたてならではの荒々しさや若々しさから来る、ピリピリとした刺激を感じるものもあります。
また、加水をしない「原酒」や、火入れをしない「生酒」で出荷される新酒もあるので、非常にフレッシュな味わいを楽しむことができます。

ちなみに、酒屋や酒蔵の軒先に吊り下がっている「酒林」は、新酒と深く関係しています。新酒ができると、酒林を新しいものに付け替えるので、緑の酒林が吊り下がると「新酒ができた」という目印です。

新潟の新酒5選

米どころであり酒どころでもある新潟にも、この時期多くの新酒が登場します。ボジョレー・ヌーヴォーならぬ、"ニイガタ・ヌーヴォー"5選をご紹介します。

※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2021年11月16日現在のものです。

【10月1日出荷】越の誉 純米葉月みのり 新米新酒(原酒造)

越の誉 純米葉月みのり 新米新酒

一足早く10月1日から出荷されている新酒が、柏崎市にある原酒造の「越の誉 純米葉月みのり 新米新酒」です。

新潟県内で逸早く収穫される柏崎・刈羽村産の酒米「葉月みのり」を使用しているため、どこよりも早い出荷となっています。新米のお米そのままの美味しさを味わっていただけるよう、玄米の外側の糠を取り除く程度の磨き、精米歩合90%で醸した新米新酒です。無濾過生原酒の力強さと出来たてのほのかなガス感が特徴です。

【11月1日出荷】新米新酒の上善如水 純米吟醸(白瀧酒造)

新米新酒の上善如水 純米吟醸

湯沢町に酒蔵を構える白瀧酒造は、11月1日から「新米新酒の上善如水 純米吟醸」を出荷しました。

白瀧酒造の人気銘柄である「上善如水」の、この秋に収穫された新潟県産の新米のみで仕込んだしぼりたての新酒です。加熱殺菌を一切行なっていない新酒しぼりたてならではの鮮烈な香りと力強い味わいを存分に楽しめる一本です。

11月1日より出荷
720ml 1,595円(税込)
300ml 726円(税込)
300ml(PET) 704円(税込)

【11月16日出荷】ゆく年くる年(朝日酒造)

ゆく年くる年

11月16日より出荷が始まるのが、「久保田」や「朝日山」を造る朝日酒造の定番の新酒「ゆく年くる年」です。

収穫したばかりの酒造好適米「五百万石」の新米を100%使って醸した新酒です。新酒ならではの澄んだ香味に、淡麗辛口の味わいの中にもまろやか旨味を感じるお酒です。

11月16日より出荷開始
1,800ml   3,267円(税込)
720ml    1,573円(税込)

【11月18日出荷】吟醸 生原酒 新米新酒 ふなぐち菊水一番しぼり(菊水)

吟醸 生原酒 新米新酒 ふなぐち菊水一番しぼり

「コンビニ最強酒」として愛される、菊水の「生原酒 ふなぐち菊水一番しぼり」にも新酒があるのをご存知でしょうか?11月18日より出荷されるのが、この秋収穫したばかりの新潟県産米を55%まで磨いて仕込んだ「吟醸 生原酒 新米新酒 ふなぐち菊水一番しぼり」です。

新米ならではの若々しさを感じるさわやかな香りとみずみずしい味わいが特徴の、とびっきりフレッシュな季節限定品です。火入れも割り水もしていない生原酒ならではのしぼりたて感と、旨さがしっかりとのったキレとコクのある味わいが楽しめます。

11月18日より出荷開始
200ml 353円(税込)

【11月26日出荷】越路吹雪 新酒しぼりたて 純米吟醸原酒(高野酒造)

越路吹雪 新酒しぼりたて 純米吟醸原酒

11月26日に出荷されるのが、新潟市西区にある高野酒造の「越路吹雪 新酒しぼりたて 純米吟醸原酒」です。

蔵で生まれたて一番の純米吟醸の新米新酒で、爽やかな香りと若々しく荒々しいしっかりとした味わいです。ブルーのボトルに雪が降り積もるようなイメージをラベルのラインで表現し、ウサギを配置したこの時期ならではのデザインです。

11月26日より出荷開始
720ml 1540円(税込)
300ml 638円(税込)

新酒で一期一会の出会いを

これからの時期、続々と新酒が登場してきます。新米のしぼりたての新酒は、この時期にしか味わえない一期一会のもの。お米の出来具合によっては、来年の新酒はまた味わいが変わっている、なんてこともあるかも。
気になる酒蔵や銘柄があったら、新酒をぜひ手に取ってみてください。