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正月に飲みたい日本酒、新潟のおすすめ5銘柄
2020.10.13

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正月に飲みたい日本酒、新潟のおすすめ5銘柄

古来、日本酒は祝いの席に欠かせない存在であり、現代でも「正月といえば日本酒」というイメージが定番です。本記事では正月と日本酒の関係、縁起物であるお屠蘇や樽酒の解説を進めていきます。また、正月にぴったりの新潟の日本酒や、自宅でできるお屠蘇の作り方なども紹介します。とっておきの日本酒を準備して、新しい年を迎えましょう。

目次

  1. 正月と日本酒の関係
    1. 昔から祝いの場に用いられてきた日本酒
    2. 正月には縁起ものや贅沢な日本酒を
  2. 正月祝いのお酒と言えばお屠蘇と樽酒
    1. お屠蘇
    2. 樽酒
  3. 正月におすすめの新潟の日本酒5銘柄
    1. ①朝日酒造「久保田 萬寿」
    2. ②市島酒造「夢 純米大吟醸」
    3. ③長谷川酒造「初日正宗 純米吟醸」
    4. ④越後鶴亀「越後鶴亀 招福神 純米吟醸」
    5. ⑤今代司酒造「開運招福 しろい酒 純米吟醸」
  4. お正月は特別な日本酒で華やかに
    1. 関連のある記事はこちら(「お屠蘇」「樽酒」についての記事をリンク)

正月と日本酒の関係

大切な人達とともに新年を祝う正月の席では、昔から日本酒が欠かせない存在です。まずは、なぜ正月に日本酒が飲まれるようになったのかを解説していきます。

昔から祝いの場に用いられてきた日本酒

自然の恵みである米と水から造られる日本酒は、古来、神に捧げる最上級の神饌(しんせん:神にお供えする食事)とされてきました。そこから神事や祝い事の場で日本酒を飲む風習が生まれ、現在まで続いてきました。
神事などで神様に供える酒「御神酒」(ごしんしゅ)には神様が宿るとされ、初詣には「お神酒」(おみき)として参拝客にふるまわれることもあります。ちなみにどちらも漢字で書くと同じですが、神様にお供えするものは「ごしんしゅ」、祭礼の後に人々にふるまわれるものは「おみき」と分けて呼ばれています。

このような歴史から、日本酒は「神様に供える尊いもの」「伝統的な祝いの風習」と捉えられており、正月の祝い酒としても選ばれているのです。

正月には縁起ものや贅沢な日本酒を

そもそも正月は、なぜおめでたい日とされているのでしょうか。
それは、その家に一年の富や幸せをもたらす「年神(としがみ)」という神が訪れるからです。門松や鏡餅と同じく神への供物として、正月には縁起ものや贅沢な日本酒が好まれる傾向にあります。

もともと日本酒の銘柄には縁起の良い名前もありますが、正月向けの日本酒はとりわけ新年や開運に因んだ縁起ものが登場します。金箔入りや正月らしい華やかなパッケージの商品の他、酒蔵の並々ならぬこだわりが詰まったものが多く見られます。

低温でゆっくりと時間をかけて醸した吟醸酒や大吟醸酒は、正に新年を祝う特別な席にふさわしいお酒。醤油や砂糖を使ったしっかりした味付けのおせち料理に合わせるのであれば、米本来の旨味や甘味、コクを堪能できる純米酒が適しているでしょう。

正月祝いのお酒と言えばお屠蘇と樽酒

「お屠蘇」「樽酒」は、新年の祝いに主流とされている日本酒です。ここではこの2つのお酒について解説していきます。

お屠蘇

お屠蘇は無病長寿を願って正月に飲む特別なお酒です。地域によっては通常の日本酒を指すところもありますが、本来は屠蘇散(とそさん)と呼ばれる5~10種類の生薬を配合したものを、日本酒やみりんに漬け込んだ薬草酒を指します。

もともとは中国の三国時代に厄除けのためにお酒へ生薬を浸して飲んだのがはじまりとされ、平安時代に日本に伝来した後、江戸時代になってからこの風習が広まりました。本来は朱塗りなどの屠蘇器を用いて元旦に飲むのが正しい習わしとされています。

ちなみに、市販の屠蘇散と日本酒、みりんがあれば自宅でも簡単にお屠蘇が造れます。

樽酒

樽酒とは樽に入った酒や、樽の中で貯蔵されて木の香りがうつったお酒のことです。樽に使われることの多い杉は、天高くまっすぐ伸びることから縁起が良いとされ、樽酒の蓋を木槌で叩いて開ける「鏡開き」は開運の意味を持つ行為とされていることから、神事の場でよく登場しています。

爽やかな杉の香りをまとった酒は格別の味わいで、熟成によって生まれるまろやかな口当たりが特徴です。樽酒は1斗樽などの大きいものから一升瓶と同じ1.8Lのミニサイズまでバリエーションが豊富。手ごろなサイズの樽酒を準備して、自宅で「よいしょ!」のかけ声とともに、鏡割りに挑戦してはいかがでしょう。

正月におすすめの新潟の日本酒5銘柄

おいしい米や水に恵まれた新潟県は、全国有数の酒蔵数を誇る「酒どころ」としても有名です。そんな新潟では吟醸酒などの贅沢なお酒が多く造られており、正月向きの日本酒もたくさんあります。ここでは新年に家でゆっくりと味わってもらいたい、新潟の日本酒を5銘柄紹介します。

①朝日酒造「久保田 萬寿」

長岡市にある1830年創業の朝日酒造。その看板商品「久保田」の最高峰として、1986年の発売以来、多くの人々の特別な記念日を彩ってきたのが「久保田 萬寿」です。

2020年4月には”深みのある味わいと香りの調和”を追求し、麹造りや火入れなどの製造工程を徹底的に見直してクオリティアップを実現しました。華やかな香りと重厚な口当たりを感じられ、ふくらみのあるやわらかさの中に旨味・甘味・酸味がバランスよく調和して口の中で広がります。
華やかな香りとともに楽しめるこの重厚な味わいは、上質な料理と好相性です。ゆったりと過ごすハレの日を彩るにふさわしい、正月向きの日本酒と言えるでしょう。

②市島酒造「夢 純米大吟醸」

新発田市の市島酒造は、1790年より酒造りを開始した伝統ある酒蔵です。全国初の女性一級酒造技能士を排出したことでも知られています。
なかでも正月におすすめしたいのは、「飲みながら、夢を語らってもらいたい」というコンセプトから誕生した、「夢」ブランドの最高級品「夢 純米大吟醸」。新潟産の酒造好適米「越淡麗」を40%まで磨き上げ、火入れした後に1年かけて低温熟成させたお酒です。それは正に「酒の芸術品」とも呼べる、正月にふさわしい特別な純米大吟醸に仕上がっています。
じっくり時間をかけて熟成した、まろやかな口当たりと芳醇な香りの調和をお楽しみください。

③長谷川酒造「初日正宗 純米吟醸」

1842年創業、長岡市摂田屋に酒蔵を持つ長谷川酒造から紹介するのは「初日正宗 純米吟醸」です。こちらはやわらかで芳醇な旨味とコクが特徴の純米吟醸酒。年賀の挨拶用としても喜ばれそうな金色の化粧箱や、初日の出をバックに鶴や門松を配したラベルが、正月の華やいだ雰囲気を盛り立ててくれるでしょう。
実はこのラベル、以前に使用されていたものの復刻版で、レトロな雰囲気が好きな人にもぴったり。新潟産の酒造好適米「越淡麗」を使っており、華やかな香りと軽やかな飲み口を楽しめるお酒です。

④越後鶴亀「越後鶴亀 招福神 純米吟醸」

1890年創業、新潟市の角田山という山麓に酒蔵を構える越後鶴亀からは、福を招く神「招福神」と名付けられたお酒を紹介します。
お酒自体の名前もさることながら、縁起の良い「鶴」と「亀」が入った「越後鶴亀」という酒蔵の名もあいまって、正にハレの日にぴったりのお酒と言えます。こちらは果物のような華やかな香り、メリハリのある酸味、のびのびと育った旨味が特長です。
また越後鶴亀の日本酒は、東京芸術大学に進んだ5代目による、色彩心理学を活かした芸術性の高いラベルも魅力のひとつ。お酒を味わいながら、洗練されたラベルのデザインにも注目してみるとより楽しめるでしょう。

⑤今代司酒造「開運招福 しろい酒 純米吟醸」

1767年創業、新潟県の玄関口である新潟駅から最も近くに蔵を構える今代司酒造からは、とろりと甘い生にごり酒の「開運招福 しろい酒 純米吟醸」を紹介します。
こちらは 新潟県産酒造好適米「五百万石」を100%使用した純米吟醸酒で、年末年始限定の今代司酒造の伝統商品として30年以上愛され続けています。
ひときわ目を引く華やかなパッケージに描かれた七福神の絵は、もともと酒蔵の応接室に飾られていた絵で、酒蔵に福をもたらしてきました。この絵を用いることで、お客様にも福をもたらしてほしいという想いから採用された一品です。

お正月は特別な日本酒で華やかに

門松や鏡餅と同じく、日本酒は正月を祝うためにと大切にされてきたものです。年に一度のめでたい正月だからこそ、普段なかなか味わえない贅沢な日本酒や、縁起の良いものを用意しましょう。お屠蘇や樽酒を準備して、家族で厄除や開運祈願をするのもおすすめです。とっておきの日本酒とともに、ゆっくりと正月をお楽しみください。

関連のある記事はこちら(「お屠蘇」「樽酒」についての記事をリンク)