夏の定番!日本酒ロックの飲み方やおすすめの日本酒を紹介
本格的に暑くなるこれからの季節は、キリッと冷えた酒が飲みたくなります。日本酒も、夏はロックで楽しむのも一つの楽しみ方です。ここでは、日本酒ロックの味わいの特徴や、グラス・氷の選び方、日本酒ロックにおすすめしたい酒などを紹介します。
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樽酒とは樽に入ったお酒や、樽で貯蔵したことで木の香りがついているお酒のことです。古くから縁起が良いと考えられてきた樽酒は、結婚式やイベントで行う鏡開きによく使用されます。本記事では樽酒の定義や歴史、味わいの特長や開け方、おすすめの樽酒など、魅力を存分に紹介します。
目次
樽酒はお正月や結婚式で登場することの多いお酒ですが、実は身近に楽しめるお酒でもあります。まずは樽酒の定義や歴史などを解説しましょう。
樽酒とは、樽に貯蔵されて木の香りがついたお酒を指します。樽での貯蔵期間はさまざまですが、あまりに長期間お酒を樽に入れておくと木の香りが強くなりすぎてしまい、日本酒本来の香りが薄れてしまうことも。そのため、日本酒の芳醇な香りと木の清々しい香りのバランスを見定めながら、数日~数週間ほど樽の中で日本酒を寝かせるのが一般的です。
樽酒と言うと、樽に入ったお酒と思う人も多いかもしれませんが、そのまま樽に詰めた状態のものと、瓶などの別の容器に入れ替えたものがあります。樽詰め状態のお酒は特別感がありますが、瓶詰めされた樽酒は自宅でも楽しめる手軽さが魅力です。
日本で樽酒が造られるようになったのは、安土桃山時代という説があります。
それまでは、酒造りには甕(かめ)がよく使われていたようですが、日本酒を飲む人が増えたことでお酒の製造が追いつかなくなり、より多くの量を造れる大きな木樽を使った酒造りが盛んになった、というもの。当時は木樽に日本酒を入れ、各地域に輸送していたと言われています。
樽酒が世間に広く浸透したのは、江戸時代と言われています。現在日本酒はタンクに貯蔵されることが多いですが、江戸時代では日本酒を大きな樽に貯蔵することが当たり前の光景でした。
昔の人々にとって樽酒は、馴染みの深いお酒だったのです。
木の樽で寝かされた樽酒は、香りだけでなく味わいや口当たりも魅力的です。こちらでは、樽酒の特長であるサイズや容量の種類、味わいについて紹介します。
樽酒は容量やサイズが豊富で、鏡開きなどのイベントで使用する時は集まる人数に合わせて選べます。一般的とされる容量は「1斗樽」の18リットル、「2斗樽」の36リットル、「4斗樽」の72リットル。1斗の目安は60~140人分ほどです。
樽の中で寝かせた日本酒はまろやかさが増し、杉の爽やかな香りも加わることで、日本酒の香りの良さをより楽しむことができます。日本の家は古くから木材が多く使用されてきたということもあり、木と日本酒の香りが絶妙にマッチしている樽酒の香りは、日本人の心を落ち着かせてくれるのかもしれません。
鏡開きで蓋を開けた瞬間、芳醇な香りで会場を包む樽酒。ここでは、そんな樽酒が縁起ものである理由や鏡開きの概要、実際に用いられるシーンを解説します。
酒樽の多くは、杉が使用されています。日本人と深い関わりのある杉は、樹齢が数千年を越えることも珍しくありません。加えて天高く真っ直ぐ伸びる姿から、縁起が良い樹木だと考えられてきました。
そんな縁起の良い杉を使用した樽で造られる樽酒もまた、縁起が良いお酒。鏡開きが「運を開く」という意味を持つことも、縁起の良さを後押ししています。
木槌で叩いて樽酒の蓋を開けることを「鏡開き」と呼びます。このような呼び方になったのは、1年の幸福を願って食べた鏡餅が由来という説や、樽の蓋を「鏡」と呼んでいたことから「鏡開き」と呼ぶようになった、という説があります。
鏡開きの日程は地域によって異なりますが、関東では1月11日に、関西では1月15日または1月20日に行われることが多いです。日本酒は神事を営む際の神酒とされてきており、樽酒の蓋を開けた後はみんなでお酒を飲み交わします。
新年はもちろん、結婚式でも樽酒が登場することがあり、菰が巻かれた「菰樽(こもだる)」がよく使用されます。樽酒の丸い蓋は「夫婦円満」を意味します。「2人の幸せを切り開く」といった想いを込めて鏡開きを行い、その後は新郎新婦やスタッフが日本酒をゲストに配り、みんなでお酒を楽しむのです。
また、建物の完成を祝う竣工式(しゅんこうしき)での鏡開きも定番です。大規模な竣工式には複数の樽酒が置かれたり、他社と差をつけるために大きめの樽酒が用いられたりすることもあります。
存在感のある樽酒が会場にあるだけで、一気におめでたい雰囲気になるため、鏡開きはせずとも演出の一環としてお祝い事に取り入れられることもあります。
意外に身近な存在であるとはいえ、一般的な日本酒と比べ樽酒は入手方法が限られています。ここでは注文方法や開け方を紹介します。
樽酒が欲しい場合には、まず飲みたいお酒を造っている酒蔵へ相談してみましょう。他には酒屋で相談・注文したり、ホテルや結婚式場など樽酒を使用したい会場へ相談したりする方法もあります。
結婚式や竣工式などで鏡開きをする際は、あらかじめ樽酒の蓋を開けておきます。主に必要な物は、大きめのハサミ、木槌や金槌、釘抜きです。
まずはハサミを使って、樽の上にある太い縄を切ります。その後、樽の蓋と側板の間に木槌で釘抜きを打ちこみ、蓋をこじ開けていきます。端の部分が開いたら同じ要領ですべての蓋をこじ開けましょう。
樽の中に入った木屑を茶こしですくい、蓋を上に置き戻したら、鏡開きの下準備が完了です。
蓋を開けてから移動させると中のお酒がこぼれるため、鏡開きを行う場所で開けましょう。鏡開きをする時は、幸福を願いながら大きな声で「よいしょ!」と3回言いながら開けます。
イベントで鏡開きをしたい時は大きめ、自宅で楽しみたい時は小さめなど、シーンに合わせた大きさを選びたいもの。新潟県の酒蔵・朝日酒造が手がける樽酒は、そんな願いを叶えます。おすすめの樽酒と併せて、美味しい飲み方を紹介します。
キリッと締まったシャープな味わいの、特別本醸造酒「朝日山 千寿盃」を樽詰仕様で楽しめます。イベントやパーティーなど、特別な日の祝い事にぴったり。気軽に楽しめる1.8Lサイズから、大人数でも楽しめる72Lサイズまで、幅広いラインナップから選べます。
朝日山 樽詰菰被
72L 103,930円(税込114,323円)
36L 70,820円(税込77,902円)【72L上底樽】
36L 60,640円(税込66,704円)
18L 41,800円(税込45,980円)【36L上底樽】
18L 34,430円(税込37,873円)
9L 14,250円 (税込15,675円)【化粧箱・塗り桝2個付】
1.8L 3,290円(税込3,619円)【化粧箱・塗り桝1個付】
※商品の価格は2020年12月28日現在のものです。
※1.8L、3.6Lタイプは容器がガラス、9Lタイプは陶器を使用しているため、木の風味はありません。また、1.8L、3.6Lタイプは開栓口がスクリューキャップ、9Lタイプはシリコン栓となっているため、木蓋はついていません。
喉越しの良さを楽しみたいなら冷酒で、まろやかさを楽しみたいなら常温がおすすめです。お燗にするなら、ぬる燗で。香りが一層引き立ちます。
古くから人々に愛されてきた樽酒は、和食と相性抜群。お寿司などの魚介類を使ったものと合わせれば、深みのある味わいの樽酒が魚介類の旨味を引き立てます。料理の脂っこさを軽減してくれることから、こってりとした鰻などとも好相性。ハレの日の料理と合わせてみてはいかがでしょうか。
お祝い事の鏡開きに使用される樽酒は、木と日本酒の風味を楽しめる特別なお酒です。縁起が良いとされる樽酒で、みんなで盛大に楽しみましょう。