日本酒「久保田」のファンが選ぶ! 「にいがた酒の陣2023」で美味しかった日本酒
3月11日・12日に新潟市の朱鷺メッセで開催された「にいがた酒の陣2023」。コロナ禍を経て4年ぶりに帰ってきたビッグイベントに、日本酒「久保田」のファンも参加しました。県内の80の酒蔵が自信を持って酒の陣に送り出した日本酒の数は、なんと400種以上。その中から久保田ファンが飲んだ日本酒の感想をハイライトでお伝えします。
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8月11日の「山の日」は、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日とされています。実際に山まで足を運ぶのもいいですが、日本酒を飲むというスタイルで山の日を楽しんでみませんか? 本記事では、山の日に日本酒を味わうのがおすすめである理由や、山の日に飲みたい日本酒を紹介します。
目次
8月11日は、国民の祝日の一つ、「山の日」です。山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日とされています。
山に親しむ機会というと、真っ先に思いつくのはやはり登山。コロナ禍でアウトドアレジャーがブームとなっているため、山登りを楽しんでいる人も多いかもしれません。
そして、登山のほかに山に親しむ機会としておすすめしたいのが、少し意外かもしれませんが、日本酒を飲むことです。
ここからは、山の日に日本酒を飲むことがおすすめである理由や、山の日にこそ飲みたい日本酒を紹介します。
米・水・米麹、たった3つの材料から造られている日本酒。なかでも日本酒の成分の約80%を占める水は酒造りの根幹であり、そしてもちろん、米を育むにも水が不可欠です。つまり、美味しい日本酒を造れるかどうかは、水の質に左右されると言っても過言ではありません。
酒造りの要である水。それでは、酒造りや米づくりに適した豊富で良質な水を、つくり手たちはどのようにして手にしているのでしょう?
その答えの1つが、山です。豊富で良質な水は、自然に恵まれた名高い山々から湧いていることがしばしばあります。その水は、古来より酒造りや米づくりに活かされてきました。
現在1万を超える銘柄があるとされる日本酒。そのなかには、山の名前を冠したものも多くあります。それも、山からの恵みである良質な水を賜って造られている、という背景があるからなんですね。
よって、山から湧き出る水を使った美味しい日本酒を飲むことは、山に親しみ、山の恩恵に感謝する日である山の日にぴったりなのです。
ちなみに、山という不動のものの名前を冠した日本酒は、山のその盤石さにあやかり、結婚式でのお祝いや選挙の陣中見舞いとして選ばれることが多いんだとか。つくり手にとっても飲み手にとっても、日本酒の名前がただの呼び方以上のものであるということがひしひしと伝わってきますね。
ここからは山の名前を冠した、山の日に飲みたい日本酒を、新潟の酒蔵から紹介します。
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2022年8月9日現在のものです。
新潟でも有数の豪雪地帯である南魚沼の地にて、1922年に創業した八海醸造。
その代表銘柄である「八海山」の名前は、南魚沼にそびえる霊峰・八海山から名付けられています。仕込み水も、もちろん八海山の伏流水である「雷電様の清水」を使っています。
定番酒「清酒 八海山」は、「いい酒をより多くの人に」という八海醸造の姿勢を形にした、同酒蔵の真髄です。普通酒でありながら原料米を60%まで精米し、低温発酵でゆっくりと丁寧に造っています。料理の邪魔をしない、淡麗なすっきりとした飲み口です。その澄んだ飲み口は、長い年月を経て湧き出た清らかな水によって生み出されています。新潟が生んだ奥深い味わいを堪能してみてください。
清酒 八海山
1800ml 2,125円/720ml 1,015円/300ml 426 円(税込)
1843年創業の麒麟山酒造は、紅葉で有名な名峰・麒麟山がシンボルとしてそそり立つ東蒲原郡阿賀町にあります。
この名峰・麒麟山は、その姿が中国の伝説上の動物である麒麟を思わせることから名付けられたと言われています。麒麟は縁起のよい動物であることから、麒麟山の名にあやかり、飲んだ人にも幸福が訪れることを願って、蔵元の名前となりました。創業して以来、麒麟山の山裾を流れる常浪川流域の超軟水を仕込み水に、淡麗辛口を信条として日本酒を醸しています。
豊かな自然に囲まれながら、地元・奥阿賀産米100%で造る麒麟山酒造の原点「麒麟山 伝統辛口」は、新潟県の人々から長年愛されている日本酒です。すっきりとしたなかに後を引く旨味があり、そのあとはスッとキレてゆく、飲み飽きしない一杯を楽しむことができます。
麒麟山 伝統辛口
1,800ml 2,079円/720ml 990円/300ml 418円/180m 275円/180mlカップ 275円(税込)
朝日酒造は1830年創業の長岡市の酒蔵です。
代表銘柄「朝日山」の名前は、朝日山という山の名前をいただいてる…というわけでは、実はありません。朝日山という名前の山は、朝日酒造の酒蔵付近には実在しないのです。では名前の由来はどこからかと言うと、朝日酒造の創業の地である朝日村によります。
とは言うものの、朝日酒造の酒蔵のすぐそばにある小高い山は、朝日村にある山として、通称「朝日山」と地域の人々から愛着を込めて呼ばれ、冬は子どもたちがスキーをして遊んでいたというエピソードがあります。この小高い山が日本酒「朝日山」の由来になったかどうかは定かではありませんが、日本酒「朝日山」との親和性を感じられるエピソードですね。
明治中期以降からその名前を冠しており、当時の当主がその頃の新しい時代を象徴しているようで気に入ったという逸話が残っている日本酒「朝日山」は、創業地内を流れる清澄な地下水脈の軟水を仕込み水として使用しています。
「朝日山 百寿盃」は、地元新潟で長年愛されてきたスタンダードな銘柄。新潟清酒の本流らしいキレのよい辛口で、すっきりとした後味が特長です。さらっとした口当たりやのど越しは、毎日の晩酌にもぴったりです。
朝日山 百寿盃
1,800ml 1,843円/720ml 760円/300ml 388円/180ml 254円/180mlカップ 227円(税込)
苗場スキー場の裏側に位置する津南町で1907年に創業した苗場酒造。
フラッグシップである日本酒「苗場山」は、創業時からの代表銘柄に代わるものとして開発されました。名前の由来は、標高2,145mを誇る日本百名山の1つ、苗場山です。魚沼地方で長年愛され続けている「苗場山」も、やはり苗場山の伏流水を仕込み水に造られています。
清麗な伏流水と、地元津南町産をはじめとした県産の酒米「五百万石」を主な原料として醸される「苗場山」は、すっきりとして柔らかい甘さで女性に人気の銘柄です。シリーズの一角である「苗場山 本醸造」は、低温でじっくり仕込まれており、米の旨味を感じられるコクのある味わいを特長としています。
苗場山 本醸造
1800ml 2,000円/720ml 1,000円/300ml 500円(税込)
良質な水が必要不可欠な日本酒は、清らかな水の母なる山と切っても切れない関係です。山に親しみ、山の恩恵に感謝する日である山の日には、山に所縁のある日本酒を飲んでみるのはいかがでしょう。喉を通りゆく日本酒の美味しさの向こう側に、美しい自然を誇る山々の姿を感じてみてください。