20代の日本酒リアルボイス――日本酒は苦手。そんな私が出会った“初めてのおいしい日本酒”の話
20代に久保田の日本酒を飲んでもらい、正直な感想や意見をもらう「20代の日本酒リアルボイス」。今回はフリーランス編集者のえるもさんに久保田の3種類のお酒を飲んでいただきました。今回はお酒の中では「ワインが好き」というえるもさんに「久保田 スパークリング」「久保田 純米大吟醸」「久保田 千寿」をセレクト。久保田の日本酒を飲み、印象は変わるのか?今夜の一杯のお供にぜひお楽しみください。
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日本酒初心者の方の中には、飲食店での日本酒の注文方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、これだけ押さえておけば困らないというポイントをご紹介します。注文できるアルコールの種類が一つ増えれば、外での食事がさらに楽しくなることは間違いありません。これを機に、飲食店で日本酒を楽しんでみてはいかがでしょうか?
目次
「飲食店で日本酒を注文してみたいけど、普段あまり飲まないから、どうやって注文すればいいのか分からない」。このように感じている日本酒初心者の方は多いのではないでしょうか。注文するのに手こずるのではと思うと、飲んでみたいと思っても二の足を踏んでしまいますよね。
そこで今回は、飲食店で日本酒を注文する時に押さえておきたいポイントをご紹介します。やり方を一度知ってしまえば、日本酒の注文は難しくありません。これを機に新しい世界への扉を開いてみませんか?
日本酒に慣れていない人にとって、ずらりと並んだメニューの中から一つの銘柄を選ぶのは至難の技です。メニューを見て思わず固まってしまい諦めた、という経験がある人もいるのではないでしょうか?
そんな時は、「この料理に合う日本酒をください」と注文することをおすすめします。
飲食店に行く際は、飲み物はどちらかと言うと脇役で、「今日はこれが食べたくて来たんだ!」と、食事に重点が置いていることが多いですよね。それなら、食事と一緒に楽しめる日本酒を選びたいものです。その日、一番楽しみにしている主役のメニューを挙げて、「この料理に合う日本酒をください」と注文してみましょう。
銘柄を決める際には、味わいと香りのおおまかな好みを伝えるという方法もあります。ただ、日本酒初心者の方だと、そもそも自分の好みが分からないですよね。そんな方にまず試していただきたい味わいと香りの傾向をご紹介します。
日本酒の味わいを表現する時、甘口、辛口という言葉がしばしば使われます。飲み慣れていない方であれば、甘口の日本酒から始めるのがおすすめです。ここで言う甘口とは、カシスやピーチのリキュールのような甘さではなく、主原料である米の甘味になります。
また、米の味が強く感じられるものだと、飲み慣れていない人にはやや重たく感じられるかもしれません。ですので、最初は甘口でありながら、すっきりとした味わいの日本酒から始めるのがおすすめです。
続いて香りについてです。日本酒の香りの代表的な表現としては「爽やか」、「ふくよか」、「熟成された」などがあります。日本酒を飲み慣れていない方には、香りが「フルーティー」と表現されているものですと、飲みやすくておすすめです。
つまり、注文時に「甘口で、すっきりとした味わいで、フルーティーな香りの日本酒はどれですか?」と質問をすると、初心者の方でも飲みやすい日本酒に出会える確率が高まります。
ちなみに、すっきりとしてフルーティーな香りの日本酒として、「純米大吟醸」と分類されるものがあります。純米大吟醸は、日本酒の主原料である米の甘味や旨味が感じられ、美味しくて飲みやすいものが多い傾向にあります。純米大吟醸は、初心者の方でも飲みやすいタイプが多いので、「すっきりとしてフルーティーな純米大吟醸をください」と注文してみるのもいいですね。
飲み物を注文する時のサイズ表現は、ビールなら「小、中、大」、コーヒーなら「S、M、L」などが一般的です。一方、日本酒を注文する際には聞き慣れない単位を使うことになるので、どの程度の量が運ばれてくるのか想像がつかず、不安になってしまいます。
ですが、飲食店で注文する時は、実は次の二つさえ知っていれば問題ありません。
① 一合 (いちごう) =180ml
一般的なコップ一杯分に注ぐ量にあたります。
一合は、グラスで提供される場合と、徳利(とっくり)で提供される場合があります。徳利であれば、何人かで分けて楽しむこともできるので、皆でちょっと味見をしたい時はおすすめです。
お店によっては、半合(90ml)や二合(360ml)といったサイズもあります。
② ボトル=720ml
一般的に四合瓶のことで、四合、つまり720mlの量を指します。
大人数で飲む場合はボトルもおすすめですが、初心者の方はまず半合や一合から注文しましょう。
お店によっては「一合」や「ボトル」ではなく、「グラス」や「一杯」という表記の場合もありますので、不安であればお店のスタッフさんに、一杯がどれくらいの量か聞いてみてくださいね。
温度はざっくりと言うと3種類です。日本酒ならではの表現を用いていますが、コンビニでペットボトルの飲み物を選ぶ時と変わらないと、気楽に覚えてください。
① 燗酒(かんざけ)=30℃以上の温かい状態
② 冷や(ひや)=20℃前後の常温
③ 冷酒(れいしゅ)=10℃前後の冷えた状態
選び方はコーヒーを頼む時と同じで、気分に応じて頼んで問題ありません。「今日は蒸し暑かったから、冷たいものが飲みたい」という時は冷酒で、「今日は肌寒かったから温まりたい」という時は燗酒で、といった具合です。
どれがいいか分からなかったら、冷酒を選びましょう。日本酒は冷やすほど独特のクセが抑えられ、爽やかな口当たりとすっきりとした後味となるため、初心者の方でも飲みやすく感じる温度です。
日本酒は飲む温度によって印象が大きく変わり、同じ銘柄でも冷酒と燗酒では味わいが異なります。それぞれの温度帯には、5℃前後から始まり、5℃刻みで55℃まで、個別に名前がついているほど。温度による味わいの変化は、日本酒の持つ奥深さの一つですので、慣れてきたらぜひいろんな温度で飲んでみてください。
日本酒を注文する際、忘れずに水も頼みましょう。日本酒と一緒に水を飲むと、酔う速度がゆっくり穏やかになります。酔いを和らげることから「和らぎ水(やわらぎみず)」と呼ばれています。目安としては、日本酒と同量の水を飲むこと、つまり日本酒を一合飲んだら一合分の水を飲むと覚えておいてください。水で口の中をすっきりさせることで、次の一口がさらに美味しく感じられるというメリットもあります。
最後に、美味しかった日本酒の銘柄を覚えておくと、次に注文する時に便利です。
次回も同じものを注文してもいいですし、「以前飲んだ〇〇という日本酒が美味しかったので、そういう人におすすめのものをお願いします」なんていう注文の仕方もできますね。
ここまでのポイントを全て押さえた注文例は次のようになります。
「この料理に合う日本酒はどれですか?」あるいは
「甘口で、すっきりとした味わいで、フルーティーな香りの純米大吟醸はどれですか?」など
(お店のスタッフさん:「それでしたら〇〇の△△がおすすめですよ」)
「それではそのお酒一合(サイズ)を冷酒(温度)でお願いします。お水も一緒にお願いします」
いかがでしょうか? なんだか注文できそうな気がしてきましたね。
比較的多く流通している銘柄で、初心者でも飲みやすいのが「久保田 純米大吟醸」。甘味、キレ、香りを兼ね備えたモダンな純米大吟醸酒です。
「フルーティーでありながら、きちんと日本酒っぽさがある」と、日本酒を飲み始めたばかりの方にも好評です。「私って日本酒飲めたんだ!」と気づいたターニングポイントはこの銘柄だった、という声も。
フルーティーな香りを楽しめるよう冷酒で飲まれることが多い銘柄ですが、「温度が上がるほど料理に合わせやすい」という愛飲者もいるので、冷酒で飲むのに慣れてきたら色々な温度で注文してみてくださいね。
久保田 純米大吟醸
1,800ml 3,400円(税込 3,740円)
720ml 1,570円(税込 1,727円)
300ml 750円(税込 825円) ※化粧箱なし
※商品の価格は2022年1月17日現在のものです。
日本酒の注文は、ポイントさえ押さえてしまえば難しくありません。お気に入りの一杯が見つかったら、そこから温度を変えてみるもよし、合わせる料理を変えてみるもよし。ぜひ怖がらずに最初の一杯を注文して、外での食事を今まで以上に楽しんでみましょう。