コンビニでも買える桜餅やうぐいす餅と日本酒で乾杯!
立春を過ぎ、店頭に並ぶものも春らしい商品が増えてきましたね。特に和菓子は季節に合わせた商品が多く、時期を逃せば食べられないものも多くあります。今回は、スーパーやコンビニエンスストアでも手に入りやすいこの季節にこそ味わいたい和菓子と、その和菓子にぴったり合う日本酒の組み合わせを試してみました!
特集
毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会「久保田ご当地グルメ部」。今回は、香川県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる香川県のご当地グルメをご紹介します。
「久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会です。
ご当地グルメには、全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なグルメがあります。そんな知られざるグルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。
今回は、うどん県という呼び名も持つ香川県をテーマに開催しました。ファンの方おすすめのご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。
うどん県と呼ばれるからには、まずご紹介すべきご当地グルメが「讃岐うどん」です。スーパーで売っている冷凍うどんでもお馴染みですが、讃岐うどんには厳密な基準があります。香川県内で製造されたもの、手打ちまたは手打ち式のもの、加水量が40%以上、加塩量が3%以上、熟成時間は2時間以上、茹で時間は15分以内、という項目を満たす必要があるそうです。
そもそも、なぜ香川県でこんなにうどんが食べられるようになったのでしょうか。その理由は、うどんに必要な材料にあります。香川県は温暖で雨が少ない気候だったため、小麦の栽培に適しており、稲作の二毛作として小麦の栽培が盛んでした。そのため、小麦を使った食べ物としてうどんを食べるようになりました。また、瀬戸内海で獲れるカタクチイワシを加工したイリコや塩など、出汁に必要な良質な材料を調達できたというのもあり、うどんの食文化が広まったのです。
讃岐うどんの最大の特徴は、そのコシの強さ。うどんの生地を足で踏む「足踏み」という製法で作るため、生地がしっかりと捏ねられ、ねばりが出てコシが生まれます。
讃岐うどんには色々な食べ方があり、最もベーシックな温かいイリコ出汁をかける「かけうどん」や茹でたお湯と共に器に盛る「釜あげうどん」、濃い目のつけつゆをかける「ぶっかけうどん」、うどんに直接しょうゆをかけて食べる「しょうゆうどん」、生卵をからめる「釜玉うどん」などさまざまです。
まずは、定番のかけうどんから。これに合うとおすすめいただいたのは「久保田 千寿 純米吟醸」です。「イリコ出汁の味と千寿 純米吟醸は喧嘩しない」と話す通り、イリコ出汁の優しい風味とほっこりするようなうま味に、千寿 純米吟醸が合わさると、千寿 純米吟醸の柔らかな味わいがより丸く、よりふくよかな味わいに感じられます。イリコ出汁も日本酒もとてもマイルドになるまろやかペアリングです。
続いては、夏にぴったりの冷やかけうどん。これに合ったのは、意外にも「久保田 スパークリング」。「出汁もさっぱりしていて、スパークリングもアルコール感があまり強くなくさっぱりしているので、この時期は最高ですね」と、スパークリングの強い甘味が出汁のうみ味とも合うようです。食後感も爽快なので夏にはもってこいの組み合わせです。
最後に、朝日酒造社員は釜玉うどんも用意。うどんのうま味を強く感じられるうえ、卵の濃厚なうま味や出汁しょうゆの味わいが絡み、芳醇で味わい豊かな美味しさが楽しめます。この釜玉には、千寿 純米吟醸よりも「久保田 百寿」のような甘味やうま味がある骨太な酒がおすすめです。
香川県には112の島がありますが、その中で一番大きい島が小豆島です。小豆島の名産と言えば、オリーブ。そのオリーブを使った「食べるオリーブオイル」をファンの方にご紹介いただきました。
小豆島がオリーブの名産地になったのは、その気候風土が温暖で雨が少ない地中海のような気候で、オリーブの生産に適したためと言われています。そのオリーブを使い、オリーブの塩漬けやオリーブオイルはもちろんのこと、オリーブを練り込んだそうめんやオリーブチョコレート、オリーブの搾り果実を餌にして育てたオリーブ牛まで、オリーブ特産品がさまざまあります。
そのうちの一つが、今回おすすめいただいた食べるオリーブオイル。瀬戸内産ちりめんじゃこやにんにく、玉ねぎ、生姜など11種類の素材をオリーブオイルに漬け込んだ一品です。
まずは、そのまま一口お味見。食べるラー油のようなガツンとした味わいや、イタリアン風のガーリックや鷹の爪などが効いた濃い味わいを想像していましたが、「じゃこの味もするし、ちくわっぽい練り物っぽい味もする」とファンの方も話す通り、ちりめんじゃこや生姜が入っているので、ほんのり和を感じさせます。しょっぱさや油っこさはそこまでなく、さまざまな素材が持つうま味をオリーブオイルがさらりとまとめた優しい味わいです。
これにぴったりと合ったのは「久保田 スパークリング」。「唐辛子のピリッときいた辛味を洗い流してくれ、スパークリングに甘さがあるので相殺してマイルドにしてくれる感じ」と、讃岐うどんに続いてスパークリングが活躍。ちょっと意地悪な質問で、ビールだったらどうかを聞いてみたところ、「ビールだったら後味に苦味がくると思うので、僕だったら、ビールよりはスパークリングの後味爽やかさの方が好み」と、想像ですがスパークリングに軍配が上がりました。
クラッカーにのせて、ご飯のお供に、パスタやチャーハンの味付けに、ファンの方は「豆腐にのせるのもいいかな」、と和に洋に色々な食べ方が楽しめる万能な食べるオリーブオイル。一家に一瓶置いておくといいかも?
「おいり」とは、香川県の西讃岐地方の方に伝わる伝統菓子で、もち米から作られるあられの一種です。直径1cm程度の丸い形で、薄いピンクやオレンジ、黄色、黄緑色、水色、紫色などカラフルな色合いをしており、非常に可愛らしい見た目です。
おいりの歴史は古く、400年以上前に丸亀藩の初代藩主の姫君がお輿入れする際、領民が5色のあられを作って献上したのが始まりといわれています。そのため、今でもおいりは嫁入り菓子として、結婚式の引き出物や出産祝いなどのお祝いのシーンなどで使われています。その他、ソフトクリームなどスイーツのトッピングにも使われているそうです。
おいりの中は空洞で、外側が薄い殻のようになっています。とにかく軽くて、口に含むとしゅわっと消えていきます。味わい自体は非常に繊細で、ほんのりとした控えめな甘さを感じられます。
おいりの味わいが非常に繊細なので、色々な久保田を試してみましたが、日本酒の味わいがどうしても勝ってしまいがちになります。そんな中でぴったりだったのは、「久保田 萬寿」。おいりを嚙んでから日本酒を合わせると分かりづらいのですが、おいりを口に含み、噛まずに萬寿を流し入れると、おいりが淡雪のように消えていき、上品でほのかな甘味が萬寿とマッチ。萬寿においりの甘味が加わり、萬寿がより美味しく感じられました。
お祝いにぴったりのおいりと萬寿。これはマリアージュと呼べる組み合わせですね。