日本酒「久保田」と楽しむ、兵庫県のご当地グルメ4選
2023.06.16

特集

日本酒「久保田」と楽しむ、兵庫県のご当地グルメ4選

毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会「久保田ご当地グルメ部」。今回は、兵庫県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる兵庫県のご当地グルメをご紹介します。

目次

  1. 久保田ご当地グルメ部とは
  2. 神戸ビーフ×久保田
    1. 神戸ビーフの実食
  3. 焼きあなご×久保田
    1. 焼きあなごの実食
  4. イカナゴのくぎ煮×久保田
    1. イカナゴのくぎ煮の実食
  5. 明石鯛×久保田
    1. 明石鯛の実食

久保田ご当地グルメ部とは

久保田ご当地グルメ部

久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会です。
ご当地グルメには、全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なグルメがあります。そんな知られざるグルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。

今回は、多様な気候と風土から日本の縮図ともいわれる兵庫をテーマに開催しました。ファンの方おすすめのご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。

神戸ビーフ×久保田

神戸ビーフ 久保田

事前アンケートでも、複数の方がおすすめとあげていたのが「神戸ビーフ」。言わずと知れた、兵庫県が誇るブランド和牛です。神戸牛と呼ぶ人も多いかもしれませんが、正式名称は「神戸ビーフ」または「神戸肉」といいます。神戸牛という牛の品種は存在しないのです。

神戸ビーフには神戸肉流通推進協議会が定めた厳しい認定基準があり、それをクリアしたものだけが神戸ビーフを名乗ることができます。まず、兵庫県内の指定生産者のもとで生まれ育った但馬牛の中でも、未経産牛または去勢牛で、兵庫県の食肉センターに出荷されたもの。さらに、霜降りの度合いを表すBMSが6以上、可食部分の割合(歩留等級)がA・B等級、枝肉重量が499.9kg以下、肉質のきめ細かさ、しまり具合がすぐれているといった事項に該当するものだけが、神戸ビーフと呼ばれるのです。

神戸ビーフの実食

地元の方でも美味しいのは高いので、めったに食べられないという神戸ビーフ。「2年に1回くらいしか食べられない」「食べさせてくれる人を探さないと(笑)」とご参加の皆様で盛り上がっていました。今回のご当地グルメ部でも、さすがに予算の関係で、神戸ビーフの中でも少しお手頃な赤身ステーキをチョイス。

送らせていただいた西宮市在住のファンの方は、「十数年前くらいに神戸で美味しい肉を食べて、その時に『久保田 紅寿』が出てきて、すごくうまかったなと印象に残っていて、その記憶を元に応募しました」と話されたので、思い出の神戸ビーフと比べてどうかと伺うと、「ちょっと違いますけどね、赤身なんで(苦笑)。けど、美味しいです」とのことで、やはり神戸ビーフのサーロインやヒレをいつかは食べたいものです。

おすすめの酒も、ファンの方が本当に好きな酒と話す「久保田 紅寿」。かつての記憶では「神戸ビーフは霜降りが多く甘味があり、肉そのものの味は大変濃厚なので、日本酒も神戸牛に負けないくらい強く、とはいえ強すぎると肉と喧嘩しちゃうので、キレとコクがちょうど良いバランスの紅寿がピッタリ」と感じたとのこと。今回の赤身と合わせていただくと、「紅寿がしゅっとしているので合います。神戸ビーフの脂身に負けない。けど、今日の赤身はしつこくない(笑)。なので、バターで焼いて濃くなるようにしてみました」と、食べ方の工夫までしていただいていました。

神戸ビーフに合わせるのは赤ワインが多いよね、と盛り上がりましたが、ステーキを食べる際はぜひ日本酒も試してみてください。

焼きあなご×久保田

焼きアナゴ 久保田

淡路島で働いているファンの方からおすすめいただいたのが「焼きあなご」。瀬戸内海東部の海域である播磨灘は、地形と潮の流れの関係で餌が豊富のため、有数のあなごの漁場。そのあなごを串に刺し、しょうゆダレをつけて焼いた焼きあなごは、明石市や淡路島の名物になっており、特に明石の焼きあなごは肉厚で良質な身のため、高級品とされています。

あなごの食べ方というと、どちらかというと煮あなごや白焼きを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?東と西であなごの食べ方には違いがあり、関東では煮あなごが、関西では焼きあなごが一般的です。地元のファンの方の話によると、「うなぎよりはあなごは安いので、手巻き寿司に焼きあなごを入れたり、節分の巻き寿司にも焼きあなごが入る。あなご飯も美味しい!」と、色々な食べ方で楽しんでいるそう。

焼きあなごの実食

お取り寄せした焼きあなごのサイズ感にびっくり!30cmほどはありそうな焼きあなごが3尾、串に刺さって届きました。
早速食べてみると、「非常に美味しくて淡泊で、多少脂ものっていて、焦げも香ばしくて美味しいですね」とファンの方も話す通り、皮の香ばしくパリッとした食感と身のふわっとした柔らかな食感がなんともいえません。タレ自体はうなぎの蒲焼と同じように甘めで、こってり感とジューシー感が増す味わいです。

焼きあなごに合う酒としておすすめいただいたのは、「僕の中ではオールラウンドな感じ」と話す「久保田 千寿」。「千寿が結構すっきりしていてさっぱりいただけて、淡泊な白身の魚とはよく合う印象です。甘めのタレにも千寿が合う」とのこと。私たちも合わせてみると、鼻奥に抜ける千寿の香りとともにあなごの香ばしい香りが相まって、豪華に感じられます。千寿のキレがあなごのジューシー感や脂感をすっきりと感じさせてくれるので、あっという間に一尾を食べ終えてしまいました。

イカナゴのくぎ煮×久保田

イカナゴのくぎ煮 久保田

兵庫県に一時期住んでいたファンの方からおすすめいただいたのが、「イカナゴのくぎ煮」。イカナゴの名前の由来は、何の魚の子か判らず、「いかなる魚の子なりや」から「イカナゴ」と呼ばれるようになったと言われています。地域で呼び方が変わり、西日本ではイカナゴ(玉筋魚、如何子)やシンコ(新子)、東日本ではコウナゴ(小女子)と呼ばれます。

イカナゴのくぎ煮は、生のイカナゴの稚魚をしょうゆ、砂糖、生姜などで甘辛く煮た佃煮で、瀬戸内海沿岸地域の郷土料理です。煮上がったイカナゴの姿が釘のような姿をしているところから、「くぎ煮」という名前がつけられたと言われています。

くぎ煮を作るのは、イカナゴシンコ漁が解禁される2~3月頃の本当に短い期間。イカナゴはすぐに大きくなってしまうので、2~3日が勝負だそうです。別のファンの方は、「イカナゴ休暇と決めて、会社を休んで炊くんです。母から受け継いだ味があるので。今年は6kg炊きました。父は20kg炊いてますよ」と驚きの量です。イカナゴの値段が高い年は、イカナゴ貧乏という言葉まであるんだとか。
その季節の街中ではイカナゴを炊く匂いがし、スーパーにはしょうゆとザラメと生姜がセットになって売っているそうです。瀬戸内の春の風物詩ですね。

イカナゴのくぎ煮の実食

イベント当日も、イカナゴ話で大盛り上がり!イカナゴのくぎ煮が兵庫県民にとってここまでの存在だとは、驚かされました。

ごはんに乗っけて食べてもよし、酒のアテとして楽しむのもよし」と話すファンの方。朝日酒造社員は初めて食べましたが、やや硬めに煮たイカナゴの食感が楽しく、甘味と塩気がちょうど良く、イカナゴのほんのりとした苦味がクセになってきます。

このイカナゴのくぎ煮には、「私のデイリーぽんしゅです」とファンの方が話す「久保田 千寿」。「イカナゴの甘い感じが千寿と合います。美味しいですね」と手が止まらない様子。確かに、イカナゴの甘辛い味わいに対し、千寿のドライな味わいが強調され、全体の味が引き締まる印象です。ファンの方同様、千寿もイカナゴもかなり進みました。

明石鯛×久保田

明石鯛 久保田

明石市出身のファンの方からおすすめいただいたのは「明石鯛」。明石海峡で水揚げされる真鯛のことで、真鯛の中でも明石鯛は最高とも言われるブランド魚です。

明石鯛の美味しさの秘密は、明石海峡にあります。エビやカニ、プランクトンなどの豊富な餌に恵まれており、潮流が速いため、筋肉質で引き締まった身となり、甘味やうま味が強い鯛になるのです。真鯛の旬は年に2回あり、春に獲れる真鯛は「桜鯛」、秋に獲れる真鯛は「もみじ鯛」と呼ばれています。

瀬戸内海に面する明石市には、魚の棚商店街という獲れたて新鮮な魚が並ぶ市場もあり、様々な海鮮を楽しめるそうです。さらに、「明石鯛」という日本酒の銘柄もあるという情報もいただきました。

明石鯛の実食

ファンの方は、明石鯛をお刺し身、カルパッチョ、ごぼうのあら炊き、鯛めしなど、様々な調理法で楽しむそう。今回は鯛めしをお取り寄せしました。さらに、ご自身で鯛の刺身を買って、カルパッチョも用意されていました。

早速鯛めしを一口食べると、「美味しいです。昔は結婚式に行ったら鯛をもらえたので、普通に鯛めしとか作ってました。鯛めしは、丸々一尾もらわないとできないんです。塩焼きした鯛を炊飯器に入れて炊き上げる。骨の出汁とかも出るし、身はほぐして食べる。鯛の成分が全てごはんに入ってくるんです」と、作り方まで教えてくださいました。

この明石鯛の鯛めしに合わせるのは、「久保田 千寿 純米吟醸」。「千寿 純米吟醸は吟醸香の華やかさが極端ではなく、上手におさえられているので、食事とすごく合う。ちょっと華やかな食事に本当にいいかなという感じがする」と、食事に合わせてというコンセプト通りの感想に嬉しさもひとしおです。「千寿 純米吟醸のすっきりとした後味が、鯛のうま味を引き立る」と話すとともに、「鯛の塩焼きとめちゃ合う。魚の塩気と千寿 純米吟醸がめちゃめちゃ合うんです。ぜひ試してほしい!」と、参加者の皆さんにおすすめされていました。

ちなみに、今回ご紹介できませんでしたが、参加者全員が口を揃えておすすめと話していたのが「淡路島の玉ねぎ」。旬の時期が終わっていてお取り寄せができず、今回はご紹介を諦めましたが、来年の3月から5月の旬の時期にぜひ食べてみたいものです。