日本酒「久保田」と楽しむ、長崎県のご当地グルメ3選
毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベント「久保田ご当地グルメ部」。今回は、長崎県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる長崎県のご当地グルメをご紹介します。
特集
毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベント「久保田ご当地グルメ部」。今回は、山口県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる山口県のご当地グルメをご紹介します。
「久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベントです。
全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なものがあるご当地グルメ。そんなご当地グルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。
今回は、明治維新の原動力となった長州藩で有名な本州の最西端、山口県をテーマに開催しました。ファンの方がおすすめする山口県ご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。
最初に紹介するのは、事前アンケートでも多くの人がおすすめしてくれた「ふく」(ふぐ)。
ふくと言えば自然と思い浮かぶのが山口県下関市です。ふくの集積地として古い歴史を持つ下関市には、漁獲されたふくが全国から集まり売り買いされます。ふくのよしあしを見抜く見識を持った人や、ふくの毒を処理するための高い技術を持った人、そして美味しく調理する人といったふくにまつわるプロフェッショナルも大勢おり、ふくは下関市ひいては山口県の食文化を象徴する存在になりました。
下関市で「ふぐ」を濁らせずに「ふく」と発音するのは、ふぐが「不遇」や「不具」を、ふくが「福」を連想させるため、縁起をかついでいるのが由来と言われています。
ちなみに下関市は、豊臣秀吉が1598年に出した河豚食禁止令が初めて解禁になった土地です。それにより、下関市はふく食のメッカとなりました。そんな下関市を有す山口県は、1989年にふくを県魚と指定しています。
ファンの方は、山口県でふくを食べる際、そのお店で扱っていた日本酒と順に合わせ、どれが最も合うのか比べてみたんだとか。その結果、名だたる日本酒たちを押さえ「ふくの繊細さを味わうには一番」となったのが「久保田 萬寿」だったということです。素材の味を余すことなく引き出してくれる萬寿は、旨味に気品を感じる料理との相性が抜群の銘柄ですので、ふくにもよく合いそうです。
私たちもふくの刺身を山口県から取り寄せて合わせてみると、ふくの淡白で押し付けがましくない味わいやしっとりと柔らかな舌触りが、華やかな純米大吟醸酒でありながらどこか奥ゆかしさも感じさせる萬寿とばっちり合い、とても上品なペアリングでした。弾力のあるふくを嚙みこなすごとに溢れる慎ましい甘味は、萬寿の深みある味わいと溶け合いながら調和しています。ふくと萬寿、品格と特別感を感じられるスペシャルな組み合わせでした。
2番目に登場のご当地グルメは「笠戸ひらめ」。山口県東南部に位置する下松市の笠戸島で養殖されているブランドひらめです。
笠戸ひらめは、山口県の特産品の夏みかんの搾り汁を使った餌を食べて育っているのだそう。それにより、笠戸ひらめからはうっすらと柑橘系の味や香りが感じられるんだとか。他にも、身のツヤも維持されるなど、夏みかんを餌とすることによるよい影響が明らかになっているそうです。
かつては職場が笠戸にあったというファンの方。「波が穏やかで、潮通しのよいところに笠戸ひらめの養殖場があって、その養殖場で鍛えられたひらめは美味しいんです」とのことで、お客さんが来ると笠戸ひらめを振る舞っていたそう。「他のひらめより味わいがだいぶ濃い。甘味があって、脂がのっている」とおすすめいただきました。
「天然ものに負けない濃い味のひらめに、シャープな『久保田 碧寿』の組み合わせがマッチしました」と一緒に楽しむ久保田も教えてもらいました。碧寿は、山廃仕込みという昔ながらの製法で作られており、どっしりとした旨味が特長です。
笠戸ひらめを取り寄せて同じ組み合わせを試してみると、身が引き締まった笠戸ひらめは噛めば噛むほどコリコリとした食感からねっとりした食感へ変わっていき、やや熟成感のある強い旨味が堪能できます。その旨味が碧寿の旨味とバランスよくマッチしました。
3番目のご当地グルメは「御堀堂の外郎」。外郎とは、米粉やわらび粉などの穀粉と水、砂糖を練り、型に流し入れ蒸して作る和菓子です。抹茶、小豆あんなどを入れたものもあり、バリエーションはさまざまです。そんな外郎一筋を貫く山口市の和菓子店、御堀堂の外郎は、全国菓子大博覧会で最高賞を受賞するなど、山口県の銘菓の象徴的な存在です。
ちなみに外郎は日本全国に名産地があり、メジャーなのはやはり名古屋でしょうか。山口県と名古屋の外郎は使っている材料による違いがあり、山口県の外郎は材料にわらび粉を使用しているため、ぷるぷるとした弾力やなめらかさが魅力です。そして名古屋の外郎は米粉を材料にしているため、ずっしりとしています。
ファンの方曰く、外郎そのものが山口県では格のあるお菓子で、それが御堀堂のものであればなおのこと、という地位を築いているんだとか。お茶をする時は御堀堂の外郎を出せば間違いないそうで、「御堀堂がナンバーワンです!」と高らかに説明してくれました。ただ改まった場だけではなく家族だけのくつろいだ場でも食べられるそうで、地元に深く根付いているのが窺えます。そんな御堀堂の外郎を取り寄せて食べてみると、思ったより甘さは控えめで、水羊羹を彷彿とさせる上品な清涼感があります。
「つまみがなかったので御堀堂の外郎を『久保田 スパークリング』と合わせたところ、非常に美味しかった。お菓子が酒のつまみになる新たな発見でした」と教えてくれたファンの方。「久保田 スパークリング」はきめ細やかな泡立ちと軽やかな爽快感を持ったスパークリング日本酒です。
私たちも御堀堂の外郎をおつまみに「久保田 スパークリング」を飲んでみると、爽やかで品のよい甘味を持った外郎に、スパークリングの酸味と甘味が足されることで、とても豊かな味わいが口の中に広がります。ただ、外郎が優しい味わいであるため、スパークリングの甘味の主張が強すぎるようにも感じられました。
それを率直にファンの方にお伝えすると、「甘く感じるようであればスパークリングをコーヒーで割って飲んでみてください」という提案が。早速スパークリングをコーヒーで割って飲んでみると、スパークリングの甘味、コーヒーの苦味がどちらもバランスよくまとまり、さらに口の中で弾ける炭酸も相まって新感覚のドリンクが完成しました。
ほどよい甘味とコーヒーフレーバーによるキリっとしたスタイリッシュな味わいを併せ持ったこの新感覚ドリンクと外郎を合わせてみると、落ち着いて洗練された味わいの外郎にぴたりと寄り添うではありませんか。ドライな酸味と炭酸により、食後感もとてもすっきりとしていました。
「久保田ご当地グルメ部」は今後も開催していきますので、縁のある県や大好きな県の回への皆様のご参加、お待ちしております!
■「久保田ご当地グルメ部」 開催概要
対象:「KUBOTA MAIL NEWS」メルマガ会員
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
お申し込み:「KUBOTA MAIL NEWS」に既にご登録の方は、メルマガに記載の応募フォームからアンケートに答えてお申し込みください。
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https://www.asahi-shuzo.co.jp/kubota/mailnews/
定員:各回4名様(最小催行人数1名様)
次回開催予定:
「青森県」 2022年9月27日(火)20:00~21:00(応募開始 2022年9月6日予定)
「京都府」 2022年9月28日(水)20:00~21:00(応募開始 2022年9月6日予定)