日本酒「久保田」と楽しむ、山口県のご当地グルメ3選
毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベント「久保田ご当地グルメ部」。今回は、山口県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる山口県のご当地グルメをご紹介します。
特集
毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベント「久保田ご当地グルメ部」。今回は、岩手県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる岩手県のご当地グルメをご紹介します。
「久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベントです。
全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なものがあるご当地グルメ。そんなご当地グルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。
今回は、本州一の広さを誇る岩手県をテーマに開催しました。ファンの方がおすすめする岩手県ご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。
「海宝漬」とは、醤油で漬けためかぶに、柔らかく煮たあわびやいくらをトッピングしたもの。岩手県特産の海鮮物が詰め込められた一品です。岩手県の地元の方にとっては、普段食べるものというよりも、お歳暮などに使う高級な贈答品として定番だそう。
何といっても特徴的なのが、海の宝と書くこの名前。もともとは、海鮮料理店のメニューとして出されており、「海鮮漬」と呼ばれていたそうです。このメニューを持ち帰りたい、贈答として送りたいといった要望が多数あり、商品化に合わせて、"三陸の三つの宝"という意味を込めて「三陸海宝漬」と命名したそうです。
三陸の海に見立てためかぶの上に、キラキラ輝く水面に見立てたいくら、海に浮かぶ舟に見立てたあわびが乗り、器の中に三陸海岸の風景が表現されています。
おすすめいただいたファンの方は、「海宝漬は岩手県の人なら誰でも知っていますが、高いので。。いつもは大事に大事に食べるのですが、今日は思う存分楽しみたいと思います!」と、なかなか食べる機会のない海宝漬に大喜びの様子。
私たちも、高級なので一番小さいサイズをお取り寄せして食べてみると、まずそのキラキラした見た目から美味しそうです。しっかりと味の付いたふっくらしたあわびに、甘味とコクのある醤油漬けのいくら、そして歯ごたえのあるめかぶが三位一体となり、口の中に海が広がります。これは、どんなお酒でも間違いなさそう。
お酒は「久保田 萬寿 無濾過生原酒」をおすすめいただきましたが、イベント開催時期にはまだ出荷されていなかったので、今回は1月出荷したばかりの「久保田 千寿 吟醸生原酒」をご用意いただきました。早速合わせてみると、「ばっちり合います!」と大絶賛。「すごく美味しいです。醤油の塩味が生原酒の甘味と相性がいい。呑兵衛ならたまらないですね。海宝漬をちびちびいって、生原酒をぐびぐびいく」と、聞いているだけでお酒の盃が進みます。
海宝漬の食べ方は人それぞれとのことで、そのままで食べるのはもちろん、料理に載せたり、炊き込みご飯にしたり。別のファンの方も、「炊き立てのご飯の上に、ご飯が見えないくらいいっぱい載せてかき込むのは贅沢」と話していました。
岩手県盛岡市の名物である「盛岡冷麺」。次に紹介する盛岡じゃじゃ麺、わんこそばと並んで、「盛岡三大麺」の一つです。ツルっとした独特の歯触りの麺を牛骨や鶏肉を煮込んだスープに入れて、カクテキやキムチをトッピングした、辛味のある麺料理です。
盛岡冷麺のルーツは朝鮮半島にあります。朝鮮半島の咸興(ハムフン)出身の青木輝人さんが、盛岡で「食堂園」というお店を開業した際に、故郷の咸興冷麺をメニューに出したのが始まりです。しかし、当初はゴムのような食感で噛みきれない、など盛岡の人に受け入れられませんでした。そこで、咸興冷麺に平壌冷麺の良さを取り入れながら、麺やスープ、具材の改良を重ねていきます。麺は小麦粉とじゃがいものでんぷんで作って、コシが強く表面はツルっとした半透明の麺に、スープは牛骨に鶏ガラを加えて出汁をとり濃厚な旨味があるスープに、そして、咸興冷麺ならではの辛味をカクテキやキムチで加えて、今の独自の盛岡冷麺の味わいにたどり着いたのです。
2000年4月には、讃岐うどんや札幌ラーメンと同様に、公正取引委員会が盛岡冷麺の生麺類に「特産」、「名産」という表示をすることを承認し、盛岡冷麺は本場として認定されました。
常にスーパーに冷麺が売っていて、一年中冷麺を食べる岩手県民。「年間通して、冬でも冷麺を食べています」というファンの方がご用意していたのは、定番のキムチやゆで卵に加えて、きくらげや黒舞茸、もずく、きゅうりの酢漬けなどを載せた具沢山の盛岡冷麺です。
実は冷麺があまり得意ではないという社員もお取り寄せして食べてみたところ、「これは好きな味!」と驚きの反応。麺自体に甘味があり、噛めば噛むほど味わい深い美味しさです。冷麺にありがちなゴムっぽさもなく、つるっとした喉ごしを楽しめます。スープの味もしっかりとしていて、キムチだれで辛味と酸味が加わります。麺やスープの味がしっかりしているので、トッピングのきゅうりなどがさっぱりとした口直しにも。
この冷麺に合うとおすすめいただいたのは、「久保田 碧寿」です。冷麺の辛味に碧寿の旨味が加わり、まろやかでマイルドな味わいに。麺は噛むほどに甘味が感じられ、碧寿の甘味とほどよく調和していきます。さらに、スープやトッピングのキムチ由来の強い酸味と山廃仕込みの碧寿特有の酸味がマッチしています。食後感として、冷麺と碧寿両方の豊かな余韻を鼻と喉奥で感じるペアリングでした。
ちなみに、岩手県では冷麺は焼き肉などの〆ではなく、一番最初にオーダーするのだそう。お酒を飲みながら、焼肉を食べながら、つまみ感覚で食べるスタイルが一般的で、胃をさっぱりさせたり口の中をリフレッシュする役割もあるようです。
「盛岡三大麺」の一つである「盛岡じゃじゃ麺」。平打ちうどんのような特製の麺の上に、肉味噌やきゅうり、ねぎをのせて、お好みで酢やラー油、おろししょうがなどをかけてよく混ぜて食べる、盛岡地方の郷土料理です。岩手県にご実家があるファンの方は、「お盆や年末年始に帰った時は、じゃじゃ麺か冷麺を食べないと帰れない、というくらい。懐かしくて、これを食べると地元を思い出す」というソウルフード。
じゃじゃ麺の発祥は、盛岡市内にある「白龍(ぱいろん)」というお店です。初代主人が、旧満州で食べてきた家庭料理の炸醤麺(ジャージアンミエン)をもとに、日本人に合わせて日本の食材を使い、アレンジを繰り返して誕生したのが盛岡じゃじゃ麺です。
じゃじゃ麺を食べる際に必ず味わいたいのが、「鶏蛋湯(チータンタン)」と呼ばれるたまごスープ。最後、じゃじゃ麺を少しだけ残しておき、お皿に生卵を割り入れて、麺のゆで汁を注いでもらいます。略して「チータン」と呼ばれ、お店で食べる際は、「チータンお願いします」と最後に言うのを忘れないようにしましょう。
「肉味噌、にんにく、しょうが、酢、ラー油をちょっと入れて、白い麺が茶色くなるくらいまで混ぜてから食べます」ということなので、とにかく混ぜます。よく混ぜたじゃじゃ麺を一口食べてみると、肉味噌の塩味が想像よりも強く、濃厚な味わいにびっくりします。
「肉味噌の味が濃くて、にんにくやしょうがも入れるので、千寿、萬寿よりも合うかな思います」とファンの方におすすめいただいたのが、意外にも「久保田 スパークリング」。「にんにくやしょうがの風味が強いので、その後に千寿のような日本酒を飲むと、味噌と米の甘味の部分が混ざってしまう感じ。スパークリングは、ガス感が肉味噌の濃い部分をさらりと流してくれるので、一番合う」と、色々なお酒と試してみたファンの方も太鼓判を捺します。
実際に私たちも試したところ、肉味噌の強い塩気がガツンと来た後に、スパークリングを飲むと清涼感や爽やかさを感じ、スパークリングのガス感と甘さがすっと切れていき、箸がどんどん進みます。
別のファンの方は、じゃじゃ麺と日本酒は合わせたことなかったということだったので、ぜひ岩手県民の方にも試してみてもらいたい組み合わせです。
「久保田ご当地グルメ部」は今後も開催していきますので、縁のある県や大好きな県の回への皆様のご参加、お待ちしております!
■「久保田ご当地グルメ部」 開催概要
対象:「KUBOTA MAIL NEWS」メルマガ会員
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
お申し込み:「KUBOTA MAIL NEWS」に既にご登録の方は、メルマガに記載の応募フォームからアンケートに答えてお申し込みください。
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https://www.asahi-shuzo.co.jp/kubota/mailnews/
定員:各回4名様(最小催行人数1名様)
次回開催予定:
「奈良県」 2022年3月24日(木)20:00~21:00(応募開始 2022年3月4日予定)
「長野県」 2022年3月25日(金)20:00~21:00(応募開始 2022年3月4日予定)