パンと日本酒の美味しいハーモニー!手軽なフィンガーおつまみ3選
4月12日は「パンの記念日」です。酵母を使用した"発酵食”という共通点をもつパンと日本酒。料理家の高橋善郎さんが考案したパンを使った手軽なおつまみレシピを3つ紹介します。旬の野菜や肉など、素材をはさんだりのせたりと脇役にもなりつつ存在感のあるパン。春におすすめの日本酒と合わせて、美味しいハーモニーを体感してみませんか。
楽しむ
東京・経堂で人気の居酒屋「凧」「凧HANARE」を経営する料理家・高橋善郎さんが、フライパン不要の、和えるだけ、漬けるだけ、チンするだけの簡単レシピをご紹介。缶詰やサラダチキン、卵など、手軽に買える食材が主役のおつまみです。日本酒のおともにもぴったりの一品で、”おうち居酒屋”気分でおうち時間を楽しみましょう。
目次
話題のサバ缶を使った即席おつまみです。マヨネーズのコクと梅肉の酸味が絶妙にマッチします。
【材料(1〜2人分)】
・サバ缶(水煮):1缶(120g)
A
-マヨネーズ:大さじ1と1/2
-ピーナッツ(粗めにくだく):20g
-梅干し:1個
【作り方】
①サバ缶を汁と身に分け、キッチンペーパーで身の水分を軽くふき取る。
②梅干しは種を取り除き、包丁でたたく。
③ボウルにサバ缶の身、Aを入れ、混ぜ合わせ、器に盛り付ける。お好みで砕いたピーナッツをちらす。
※ペアリングにおすすめの久保田:「久保田 碧寿」
~高橋善郎さんからのワンポイント~
◆サバ缶の身の水分をやさしく拭き取ってから調味料と和えると、味も薄まらず最後まで美味しく食べられます。
◆ピーナッツはオーブントースターなどで軽く加熱したものを使用すると、さらに食感が良くなります。
◆マヨネーズを入れすぎると「久保田 碧寿」の味を邪魔してしまうのでつなぎ程度に、梅肉の量は梅干しの大きさによって微調整してください。
「サラダチキンと菜の花のバジルマヨネーズ」
春野菜のほのかな甘味と苦味を楽しめす。まずはサラダとして、その後はパンにのせて、二度美味しいおつまみです。
【材料(約2人分)】
・サラダチキン(プレーン):1枚(120g)
・菜の花:120g
・お好みのパン:適量
A
-オリーブの実(種抜き/半分に切る):8個分
-マヨネーズ:大さじ2
-酢/はちみつ:各小さじ2
-ドライバジル/粗挽き黒こしょう:各小さじ1/2
-塩:少々
【作り方】
①サラダチキンはキッチンペーパーで表面の水分をふきとり、手でほぐす。
②菜の花は3cm幅に切り、キッチンペーパーにくるみ水にくぐらせる。耐熱皿に入れ、ラップをかけて電子レンジ(600w)で1分30秒加熱する。粗熱が取れたら水分を絞る。
③ボウルにAを入れ、混ぜ合わせる。①と②を加えて和え、器に盛り付けてピンクペッパー(適量:分量外)を散らす。
④お好みでカットしたパンに適量のせ、ピザ用チーズをかけ、オーブントースターで表面に焼き色がつくまで焼き、ピンクペッパーを散らす。
※ペアリングにおすすめの久保田:「爽醸 久保田 雪峰」
~高橋善郎さんからのワンポイント~
◆サラダチキンは手でほぐすことで調味料との馴染みがよくなります。また、米酢だと香りが強いので、穀物酢を使用していただくのがおすすめです。
◆菜の花がなければスナップエンドウなどでも代用いただけます。
◆「爽醸 久保田 雪峰」の香りや味を楽しむため、最初は和えただけのサラダの状態でペアリングを楽しんでいただき、飲み進めたところでパンにのせて、一味違うペアリングを楽しんでいただくのがおすすめです。
「たまごの卵のせ」
ゆで卵、明太子、とびこの3種の卵を使用したおつまみです。プチプチなめらか食感をお楽しみください。
【材料(1〜2人分)】
・ゆで卵:2個
A
-明太子(包丁で身をこそげ取る):1/2腹(20g)
-マヨネーズ:大さじ1
-水:小さじ1
-とびこ/白すりごま:各小さじ1/2
【作り方】
①ゆで卵を半分に切る。くり抜いた黄身を粗みじん切りにする。
②ボウルに黄身、Aを入れ混ぜ合わせる。
③小さいスプーンでゆで卵のくぼみに②を入れ、器にとびこ(分量外:少々)と一緒に盛り付ける。
※ペアリングにおすすめの久保田:「久保田 萬寿」
~高橋善郎さんからのワンポイント~
◆マヨネーズは入れすぎると味が強くなりすぎるので、気をつけてください。白すりごまを加えると、味にまとまりが出ます。
◆みりんでも酒でもなく、調味料として水を活用してソースを伸ばすことで、「久保田 萬寿」との相性をさらに高めます。冷酒はもちろん、常温で合わせるとさらに好相性です。
「大葉にんにく醤油で漬けたチーズの枝豆ピンチョス」
醤油とにんにくに、大葉の爽やかさと枝豆の香りを加えた、漬けるだけの絶品おつまみです。
【材料(作りやすい分量)】
・チーズ(キャンディータイプ):15個
・枝豆(冷凍):正味10〜15g
・大葉(軸を切り落とし縦半分に切る):10枚
・お好みのパン:適量
A
-しょうゆ:1/2カップ
-みりん:大さじ2
-にんにく(すりおろし):小さじ1/2
【作り方】
①ボウルに大葉とAを入れ、混ぜ合わせる。チーズ、解凍してさやから出した枝豆を入れ、1時間以上浸す。
②小さくカットしたパン、漬けた大葉、チーズ、枝豆の順番にピックや爪楊枝などで刺す。
※ペアリングにおすすめの久保田:「久保田 翠寿」
~高橋善郎さんからのワンポイント~
◆キャンディータイプのチーズを使用しましたが、小さいモッツァレラチーズや1cmほどの角切りにしたクリームチーズなどを漬けても美味しく仕上がります。
◆今回作った大葉にんにく醤油は、2〜3回は繰り返し使用できます。
◆醤油だけだととがった味わいになるので、みりんを加えるとより「久保田 翠寿」と好相性。
「きのこと明太子のくるみナムル」
食物繊維たっぷりのおつまみ。味付けには日本酒を使っているので、豊かな風味も感じられます。
【材料(2人分)】
・明太子:1腹(40g)
・しめじ:1袋(120g)
・まいたけ:120g
・エリンギ:中1本(50g)
・くるみ(粗めにくだく):30g
・小ねぎ:20g
A
-酒(久保田 純米大吟醸を使用):大さじ2
-ごま油:小さじ2
-しょうゆ/昆布茶(粉末):各小さじ1
【作り方】
①明太子は切り込みを入れ、身をこそげとる。しめじは石づきを切り落とし、ほぐす。まいたけはほぐす。エリンギは石づきを切り落とし、縦半分に切り5mm幅の斜め切りにする。小ねぎは斜め切りにする。
②耐熱皿にきのこ類、Aを入れ、ラップをかけて600wの電子レンジで3分30秒加熱し、粗熱をとる。
③②に明太子、小ねぎ、くるみを加え、和えたら器に盛り付ける。
※ペアリングにおすすめの久保田:「久保田 純米大吟醸」
~高橋善郎さんからのワンポイント~
◆昆布茶の優しい旨味が隠し味。なければ塩を少々入れて味を調整してください。
◆くるみはオーブントースターなどで軽く加熱してから使用すると、さらに香りがよくなります。
◆華やかさとしっかりとしたお米の旨味も感じられる「久保田 純米大吟醸」と、くるみの芳醇な甘みと香りがマッチします。きのこから出る旨味も相まって、「久保田 純米大吟醸」の味わいの輪郭を一層引き立ててくれます。
profile
料理家 高橋善郎
東京都世田谷区にある和食店「凧(はた)」グループのオーナーシェフ。料理人である父の影響で、幼少期から実家の店舗で料理の基礎を学ぶ。調理師免許、きき酒師、ソムリエ(ANSA)、野菜ソムリエなど食に関する資格を有し、きき酒師の上位資格である日本酒学講師を当時史上最年少 で合格。素材の持ち味を活かした和食をベースに、エスニックからイタリアン、オーガニックと幅広いジャンルを得意とする。
今晩は簡単おつまみを用意して、ひとりで、家族と、ゆっくり一杯、リラックスタイムはいかがでしょうか。ワイワイしたい気分の日には、仲の良い友人を誘って、オンライン飲み会を開催してみるのもおすすめです。
あなた好みの家飲みを、この機会にぜひ見つけてみませんか?
「サバ缶の梅肉白和え」