日本酒における「キレ」とは?知識を深めて日本酒の幅を広げよう
飲料のコマーシャルなどでよく耳にする「キレ」という言葉。このキレにはどんなイメージを持っていますか? 「キレがある」「キレがよい」と使われることがよくありますが、実際にキレとはどういうものなのでしょうか。キレのある日本酒とはどんなお酒なのか、味わいのキレについて深掘りしてみましょう。
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お酒を楽しむ女性は増えていますが、カクテルや果実酒など、アルコール度数が低く飲みやすいお酒が中心という女性も多いかと思います。そんな女性にも試してみてもらいたいのが日本酒です。米を原料とする日本酒は、フルーティーな香りや優しい甘味が楽しめ、最近はおしゃれなデザインのものもたくさんあります。本記事では、酒蔵の女性社員推薦の銘柄をたっぷり紹介します。
目次
日本酒は美容効果にすぐれた成分を多く含み、女性が好むフルーティーな味わいのものもたくさんあります。女性に日本酒をおすすめする理由を、いくつか紹介します。
日本酒の持つ旨味成分はヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進させ、美肌効果が期待できると言われています。さらには、アミノ酸により肌の潤いが保たれる効果も。肌のハリやツヤのアップに効果的な成分も多く含まれています。
日本酒はお酒の中でも栄養価が高いと言われていますが、女性にとって嬉しい効果がたくさんです。
日本酒といえば男性的なイメージがあるかもしれませんが、今どきの日本酒は驚くべき進化を遂げています。果実酒、カクテル、ワインなどの甘くフルーティーな味わいを好む女性の舌に合う日本酒もたくさんあります。ふわりとした香り、優しい甘味なども、原料を米とする日本酒ならではの魅力です。
種類がたくさんあって、どのような日本酒を選べば良いか分からない人のために、ポイントをまとめました。フルーティーな香りやおしゃれなデザインなど、一つ一つ見ていきましょう。
日本酒特有のアルコールの香りが苦手なら、フルーティーな香りを持つタイプがおすすめです。フルーティーとひとくちに言っても、バナナやメロンなどのおだやかで奥深い香りや、りんごや梨のような甘酸っぱくみずみずしい香りなど、さまざまなものがあります。
一見すると日本酒とは分からないような、モダンなデザインの日本酒もたくさんあります。香水瓶をコレクションするような感覚で、デザインでお酒を選ぶのも楽しいのではないでしょうか。飲み終わったら一輪挿しや、部屋にディスプレイする楽しみも生まれます。
従来の日本酒は一升瓶(1800ml)や四合瓶(720ml)が主流でしたが、最近はサイズ展開も豊富になっています。小さなサイズの1合瓶やカップ酒(いずれも180ml)などの飲みきりサイズで試してみるのもおすすめです。容器に描かれたかわいいイラストを目当てにカップ酒を収集するのも密かに流行中です。
ここからは酒蔵で働く女性社員が選ぶ、おすすめの日本酒を紹介していきましょう。
まず登場するのは朝日酒造で調合精製課の課長として活躍する佐藤優子さん。「久保田」を始めとする商品の味を最終的に調整し、作り出しているのが彼女です。酒造りにおいて重要な役割を担う佐藤さんならではの視点にも注目してください。
調合精製課は、蔵で搾った後のすべての原酒をチェックし、求める味わいに仕上げていく重要な役割を担っている部署です。佐藤さんは、「生き物を扱ってみたい」という強い思いから朝日酒造に入社。研究室、ボトリング、分析業務などを経て2015年より現職に就いています。
難関といわれる酒類総合研究所主催の「清酒の官能評価分析における専門評価者」にも認定され、ほぼ毎日利き酒を行っています。その他にも、昨年まで新潟酒造技術研究会の役員を務め、県内酒蔵で働く女性達のための交流会「女酒会」も開催しました。社内外の仲間と情報交換しながら、女性ならではの繊細な視点を酒造りに活かしています。
「女性にぜひおすすめしたいのが、ブルーの瓶がおしゃれな『久保田 千寿 純米吟醸』です!
ほんのり甘めで口の中でふんわり香るやさしい味わい。やさしさの中にキレもあり、温度によって味わいが香る表情豊かな酒です。冷やして飲むとキレが際立ちますが、私はぬるめのお燗でふんわりした優しい味にするのがおすすめです。
料理の脇役にもぴったりで、おつまみをあまり選ばないお酒です。あえておすすめを紹介するなら、チキンとズッキーニとジャガイモを塩コショウとオリーブオイルでグリルしたお料理など、素材を生かしたレシピがお料理の味の邪魔をせずにマッチングを楽しめると思います!」
酒蔵で働く女性社員たちは、思い思いに日々晩酌を楽しんでいます。そんな日本酒をこよなく愛する、朝日酒造の女性社員たちが推薦する銘柄を、おすすめの飲み方やおつまみとともに紹介します。
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2021年1月26日現在のものです。
「久保田 千寿 純米吟醸」をベースに、香り豊かな高知県産の「本柚子」を使用した「久保田」初のリキュールです。果汁感と日本酒感のバランスが良く、紅茶やソーダ割、シャーベットなどの多彩なアレンジが楽しめます。
~女性社員のコメント~
「ザ・日本酒感がなく、お酒が苦手と感じている人にもおすすめ。ゆずの香りがひろがりアルコール度数も低いので後味も良いです。冷やしてストレートで飲むのが1番。焼きホッケやステーキに合わせても◎」
「普段日本酒を飲まない方にも、ゆずの爽やかな味わいと炭酸水で割るなどのアレンジの幅がある所がおすすめです。なんだこんなに飲みやすいんだ!という驚きが。カマンベールチーズをクラッカーで挟んで合わせるのが好きです」
「飲めば本物の良いゆずを使用しているのがわかる位、ゆず本来の味わいや香りがします。そして女性への贈り物は、『久保田 ゆずリキュール』が喜ばれます」
「この時期、ゆずは鍋のお供に最適!!」
久保田 ゆずリキュール
720ml 1,300円(税込1,430円)
日本酒が初めての人にもおすすめしたい、フルーティーで飲みやすい純米大吟醸です。華やかな香り、甘味と酸味がバランス良く感じられる味わいの後に、爽やかなキレが喉を通り抜けます。
~女性社員のコメント~
「そのまま飲んでも飲みやすいですが、レモンやゆずの輪切りを一枚グラスに入れて飲む飲み方が女性にはおすすめ。イベントでも、女性により飲みやすくなったと大好評でした。柑橘系を入れているのに、不思議と味がまろやかに、ぐいぐい飲みやすくなります!」
「オシャレなボトルデザイン、300㎖があることなど、女性、そして初めて飲む方にも試していただきたい一杯。華やかな香り、そしてほんのり甘くそれでいてキレのある味わいです。
少し冷やしてお気に入りのグラスに注いで、チーズや生ハムといった簡単なおつまみでもおいしく楽しめます」
久保田 純米大吟醸
1,800ml 3,400円(税込3,740円)
720ml 1,570円(税込1,727円)
300ml 750円(税込825円) ※化粧箱なし
女性社員たちのおすすめは、他にもたくさんあります。日本酒愛溢れるコメントともに、いくつか紹介しましょう。
・久保田 翠寿
「初めて飲んだ時に、華やかな香りとフレッシュさに驚いて、久保田の中でも一番好きなお酒。アルコール分も14度と他の久保田より低く、あまり知られていないこともあり、女性にはいつもおすすめしています」
・久保田 千寿 秋あがり
「ロックで飲むとまろやか。カマンベールの天ぷらと合わせると美味しかった!」
・朝日山 純米にごり
「酸味があり、さっぱりしたにごり。プチトマトと相性抜群」
・香里音
「日本酒ってこんなに飲みやすいんだと思わせてくれるフルーティーさ。チーズ、マグロとアボカドのポキ、あじのなめろうはよく合わせます」
・轍
「数年前、父の日のプレゼントを探していて購入しました。日本酒のガツンと来る感じが少なくて、あまりお酒が得意ではない私にもやさしくて飲みやすいです」
・ゆく年くる年
「日本酒が苦手な母が、『ゆく年くる年』だけは『飲みやすくて、美味しい』と一緒に飲めるお酒。年末年始は必ず家族で一献をかたむける大切なお酒です。味わいは毎年のお楽しみ!飲み方は常温または少し冷やしてがおすすめです」
日本酒を飲みなれていない人は、果実酒やワインなどと似た感覚で楽しめるフルーティーな日本酒から試してみるのがおすすめです。気に入ったデザインのボトルをコレクションしたり、自宅で簡単に作れる日本酒カクテルやお気に入りのおつまみとのペアリングを楽しんだり…とっても楽しい日本酒ライフを、今こそ始めてみてはいかがでしょうか。