食欲の秋!旬のフルーツと日本酒を使って秋を楽しもう
実りの秋、食欲の秋がやってきました。特にフルーツは秋が旬のものが多く、ぶどう、柿、梨、りんご、キウイフルーツなど、少し考えただけでもたくさん思いつきますよね。今回は、食のプランナー・まるやまちさとさんが提案する、秋に旬を迎えるフルーツや、そのジュースを使った、日本酒の飲み方アレンジレシピを紹介します!
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フルーツと日本酒を合わせると、それぞれの持つ甘味や酸味が一体となって新たな味わいが生まれます。特に、秋に旬を迎えるフルーツには甘味や旨味が凝縮されており、日本酒とのペアリングをぜひ試していただきたいところ。そこで本記事では、おすすめの秋のフルーツを使ったスイーツ、日本酒カクテルの作り方、おすすめの銘柄などを紹介します。
目次
まずは、日本酒とスイーツを組み合わせて楽しむために知っておきたいポイントや、日本酒とスイーツの相性について紹介します。
以前は「お酒を飲む人はスイーツを食べない」というイメージがありましたが、最近は日本酒とスイーツを合わせる人が増えています。もともと欧米ではお酒を飲んだ後に甘いスイーツを食べる習慣があり、実はお酒とスイーツは好相性です。
お酒を飲んでいるときや飲み終わった後、なんだか無性に甘いものを食べたくなることがあります。これは、体内でアルコールを分解する際に糖分が消費され、軽い低血糖状態になるため。体は足りない糖分を補おうとして、自然とスイーツなどの甘いものを欲するのです。ちなみに、お酒の後にラーメンなどを食べたくなるのも、これと同じ仕組みです。
日本酒と相性が良いのは和菓子だけでなく、洋菓子も含めたスイーツ全般です。中には、フレンチのコース料理の締めくくりとしてスイーツが供される際、日本酒との組み合わせをすすめる店もあるそうです。さらに、日本酒×スイーツの相性の良さに注目した菓子メーカーなどがこぞって新商品を開発しており、チーズケーキ、チョコレート、マカロンなど多彩な日本酒スイーツが登場しています。
こちらでは秋のフルーツを使ったスイーツの紹介や、日本酒との合わせ方のポイントについて紹介します。
日本酒にスイーツを合わせる場合は、日本酒の特徴を考えてみましょう。和菓子・洋菓子いずれも、日本酒の香り・味わいに近いものを選ぶのがペアリングのポイントです。例えば甘口の日本酒なら甘いスイーツ、酸味を感じる日本酒にはヨーグルトやチーズを使ったスイーツなど、日本酒の風味とスイーツの風味を合わせるとマッチします。
秋にはいちじくやブドウ、梨など多くのフルーツが旬を迎えます。そんな旬のフルーツを使ったタルトと一緒に日本酒を味わってみてはいかがでしょうか。甘酸っぱいフルーツを使ったスイーツは、甘味と酸味がある日本酒とよく合います。
旬のフルーツをたっぷり挟んだ、フルーツサンドもおすすめです。日本酒に食パン?!と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、日本酒もパンも発酵食品。相性は良く、パンのほのかな甘味が、日本酒本来の甘味を引き立てます。
穏やかな甘さの和菓子には、すっきりとした味わいの日本酒が、お米やあんこの風味をはっきり感じられる和菓子には、コクのある日本酒が相性が良いです。
秋は栗も美味しい季節。新潟の老舗和菓子店「越乃雪本舗大和屋」では、秋になると期間限定の「栗甘美」という栗羊羹が登場します。原材料には小豆や寒天を使わず、和栗と、風味をひきたてるため最小限のお砂糖、つなぎのみ。選び抜かれた栗だけを練り上げて作られた贅沢なお菓子には、上品な甘味の日本酒を合わせてみてはいかがでしょうか。
秋のフルーツは、日本酒カクテルにしても格別の味わいです。フルーツと合わせることで日本酒が飲みやすくなり、日本酒が苦手な人でもおいしく飲めます。日本酒カクテルには、フルーツを思わせるような華やかな香りの純米大吟醸などを使うのがおすすめです。
半分にカットしたマスカットをグラスに入れ、そこへ日本酒を注ぎます。作り方はとてもシンプルですが、日本酒の華やかな香りと、マスカットの瑞々しさが引き立ちます。マスカットをかじったときに感じられる日本酒の風味も格別です。
いちじくを好みの大きさにカットし、ガムシロップに一晩漬けます。飲む直前に、漬けたいちじくを適量、日本酒を注いだグラスに入れて完成。ガムシロップに漬けることでいちじくの酸味が落ち着き、まろやかな味わいに、コクのある日本酒と相性の良いアレンジです。
ワインで作るサングリアのように、日本酒に好みのフルーツを入れた「日本酒サングリア」もおすすめです。旬のナシなどのフルーツをカットしてグラスに入れ、日本酒を注げば完成です。日本酒の味わいと、歯触りの良いフルーツの爽やかな味わいを楽しめます。
同じスイーツでも、合わせる日本酒によって味わいが変わります。ここではスイーツと相性が良い日本酒を3つ紹介します。
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2020年10月5日現在のものです。
香り、甘味、キレが融合した、新しい美味しさを追求したモダンでシャープな純米大吟醸酒。上質で華やかな香り、甘味と酸味が調和した味わい、久保田らしいキレのよさが、口の中でハーモニーを生み出します。上品な甘味は、フルーツやスイーツなどのデザートとも相性が良いです。
1,800ml 3,400円(税込3,740円)
720ml 1,570円(税込1,727円)
300ml 750円(税込825円)※化粧箱なし
「久保田 千寿 秋あがり」は、冬に仕込んだ「久保田 千寿」の原酒を、秋までじっくりと熟成させました。冷やすとやわらかな酸味とキレが際立ち、常温ではとろりとした口当たりや旨味を堪能していただけます。
秋酒には、芋羊羹やさつまいもタルトなど秋スイーツを合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。
720ml 1,450円(税込1,595円)
ブーケをイメージした華やかな香りと、フルーツを思わせる甘酸っぱい味わいを楽しめる新感覚の純米酒です。料理と合わせるなら酸味や甘味があるものが良く、いろいろなスイーツとも相性が良いので、ぜひ試してみてください。
バニラアイスにかけて楽しむのもおすすめです。
300ml 440円(税込484円)
日本酒とスイーツは、組み合わせ次第で新たな味わいが生まれます。普段から旬の食材と日本酒を楽しんでいる人も、今年の秋はいちじくやナシなどのフルーツを使ったスイーツと日本酒を一緒に味わってみるのはいかがでしょう。秋のフルーツを使ったスイーツと合わせれば、また違った角度から日本酒の魅力を再発見できるかもしれません。