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定番からスパークリングまで!懐の深い「久保田」の世界を堪能する、飲み比べイベントを開催しました
2024年8月、東京・日本橋にて「久保田飲み比べNIGHT」が開催されました。6種類の「久保田」と、この日限定の創作料理が提供され、日本酒初心者から「久保田」を飲み慣れた方まで多くの方がお酒の飲み比べやペアリングを楽しみました。今回は日本酒コミュニティ「酒小町」のメンバーであり、きき酒師の資格を持つ石川奈津紀がお店で1日ママを担当。イベントの様子や、オリジナルおつまみと「久保田」のペアリングを体験した感想などを石川目線でお届けします。
日本酒コミュニティ「酒小町」主催イベントにて「久保田飲み比べNIGHT」を開催!
「久保田」の特徴といえば、バリエーション豊かな数多くの種類があり、どんなおつまみでもきっと相性の良いお酒が見つかるところ。「どんなお料理にも合う懐の深いお酒」ということで、今回はただ飲み比べをするだけでなく「ペアリングしたらどんな味わいが生まれるのだろう?」という創作料理とのペアリングも楽しんでもらいました。
当日はお仕事終わりの方も駆けつけ、最初から最後まで大盛況!立ち飲みカウンターが常に人でいっぱいとなり「普段はどんなお酒を飲むか?」「久保田にはどんなイメージがある?」などの話をしながら、和気あいあいとお酒を楽しみました。
また、今回は朝日酒造マーケティング担当の長浜谷さんにも店頭に立ってもらいました!皆さんが日本酒を楽しんでいる間、お酒のコンセプトや酒造りへの想いをお話してもらったり、他愛ないお話で笑い合ったりと、お酒の造り手と飲み手の距離がぐんと近づくイベントになったのではないでしょうか。
せっかくなので、イベント参加前の皆さんに久保田に抱いているイメージを聞いてみることに。今回参加された方は多くが日本酒コミュニティ「酒小町」のメンバーということもあり普段から日本酒を飲んでいる20~30代の方が回答してくれました!
・「トラディショナルなお酒」
・「新潟を代表する老舗酒蔵で、全国的にも知名度がある」
・「昔からあるおいしいお酒」
といった声が聞かれました。
中には「知らない方もいるかもしれない」と考えていましたが、さすがは全国の地酒専門店や百貨店、スーパーマーケットなどにも並んでいるお酒。多くの方が知っていて、歴史ある酒蔵であることが伝わっていました。やはり、久保田ブランドは広く知られているようです。
ただ、久保田のお酒に実は多くの種類があることや、歴史は守りつつも常に新たな取り組みに挑戦していることについてはあまり知られていない模様。お酒の飲み比べやペアリングを楽しんだ皆さんがどのような感想を抱くのか楽しみです!
「飲み比べセット」で、数種類の久保田とおつまみペアリングを堪能!
提供されたのは3種類ずつ久保田を飲み比べできる、2パターンのセット!お通しとして提供されたフリーランス料理人・Satoshiさんの創作おつまみに合わせて、どちらかのセットを選んでいただきました。
お通しのおつまみは、
・タコ梅ポテトサラダ
・クリームチーズと山椒ジャコ
の2種類。お酒とのバランスを考えた創作おつまみを用意してくれました。
なんでもこのおつまみは、食べる箇所によっても味わいが違うのだとか。例えばポテトサラダは、上にのっている大葉ジェノベーゼを混ぜて食べてみたり、タコの部分をメインに味わったり、ジャコ山椒だけつまんでみたり…。
これはつまり、同じおつまみでも食べる箇所によって合う日本酒が変わる可能性があるということ!おつまみだけでも幸せになれる一品ですが、この後ご紹介する6種類のお酒と合わせることで、より楽しむことができます。
もちろんお味はどちらも絶品!個人的には、ポテトサラダにタコが入っているのがとても新鮮で、食感を楽しめました。
参加者の皆さんも「このお酒にはこのおつまみがベストマッチでした!」と会話をしながらペアリングをしていました。中にはおつまみをちびちびと食べ進めながら、6種類のお酒すべてとのペアリングを試している参加者も!
「千寿」飲み比べセット
そんなおつまみをお供にいただいた飲み比べセットの1つ目は、久保田の原点とも呼べる「久保田 千寿」にまつわるお酒を集めた3点セット。
左から、
・ゆずの爽やかな香りとほのかな甘みの「久保田 ゆずリキュール」
・程よい酸味とキレの「久保田 千寿 純米吟醸」
・米の旨味と甘みが味わえる「久保田 千寿」
の3種類をご提供しました!
この3つの中ではゆずリキュールが異色に見えますが、実はゆずリキュールは千寿 純米吟醸をベースにしてつくられたお酒。千寿 純米吟醸も千寿をもとに、現代の食卓に合わせてブラッシュアップされたものであり、この3つは親族のような関係を持っています。
今回はその3つの味わいや香りの違いを感じてもらいたいということで、セットで飲み比べてもらいました。参加者の中には「吟醸の千寿は知っていたけれど、純米吟醸の千寿は初めて飲みました」という方も!
ポテトサラダや他のおつまみと合わせて「日本酒って洋食にも合うんだ!」と驚きの声を上げる様子も見られ、千寿シリーズをはじめとする日本酒の新たな一面を知っていただくきっかけになりました。
「定番」飲み比べセット
左から
・モダンな味わいの「久保田 純米大吟醸」
・重厚な旨味とシャープな酸味の「久保田 碧寿(へきじゅ)」
・きめ細かな泡立ちの「久保田 スパークリング」
の3種類を飲み比べできるセットです。
「暑いのでスパークリングで爽快な気分を味わいたい!」という方や、普段から日本酒をよく飲むという方が定番セットを注文していました。
日本酒を飲みなれている参加者からは「純米大吟醸と碧寿は原料のお米も、精米歩合も、アルコール度数も一緒なのに、なぜこんなにも味わいに差が出るのか」という専門的な質問も!
「実は、速醸か山廃かという製造方法の違いなんです」と、長浜谷さんからお酒の造り方について説明してもらいました。
日本酒は製造方法の違いにより、味の違いが生まれます。例えば早く仕上がる“速醸”はキレのよい味わいに、時間のかかる“山廃”と呼ばれる製法は、より濃醇で複雑な味わいに仕上がるのです。
純米大吟醸は速醸で造られるため、キレのあるバランスの良いお酒に。山廃で造られる碧寿は、酸味や旨味がしっかり味わえるお酒になるのだそうです。
長浜谷さんの話を聞き、もう一度じっくりと特徴の違いを楽しむ様子がみられました。
イベント限定の創作おつまみとも相性抜群◎
他にもイベントでは、Satoshiさんによるおすすめ創作おつまみが用意されました!
参加者は飲み比べセットに加えて碧寿や純米大吟醸といった、味わいがしっかり感じられる日本酒を追加で注文しながら料理を楽しんでいました。
最初は「久保田ってこんなに種類があるんですか!」と驚いていた参加者も、徐々に日本酒の世界に慣れて「これにはどれが合いますか?」と長浜谷さんやSatoshiさんに相談する姿が見られました。
今回提供されたお料理はそのまま味わったり、添えてある調味料やのっている薬味と混ぜて味わったりと多様な楽しみ方ができるのが特徴。おのおのが自分好みのペアリングを探しながら、お酒と料理を味わっていました。
改めて久保田を飲んでみてどうだった?イベントを通して変わった、久保田への印象
終始笑い声が絶えず、多くの方に久保田と料理のペアリングを楽しんでいただけた今回のイベント。参加者からは、「種類によってガラッと風味が違う!」「多くの種類があり、洋食にも合うタイプがあると分かった」など、ブランド自体は元々知っていたものの新たな一面を発見したとコメントが寄せられました。
また、以前から久保田を飲んでいる方からは「変わらずさまざまな美味しいお酒があり、企業努力されていらっしゃるのだなと思いました」という感想も!
朝日酒造は歴史の深い酒蔵であることから、お酒も「ベーシック」「伝統の味」といったイメージが強いかもしれませんが、食卓の変化にも適応し、より多くの人の好みに合うお酒を日々追求し続けています。
このイベントは参加者の皆さんにとって久保田の新たな一面を知り、日本酒とお料理の合わせ方の幅を広げるきっかけになったのではないでしょうか。皆さんの食卓に久保田が並ぶ機会が少しでも増えれば嬉しいです。
会場となったのは日本橋にある「おむすびスタンドANDON」