熱燗とぬる燗の違いは?おいしい燗酒の作り方と楽しみ方
日本酒は飲む温度帯によって味わいが変化する酒です。温めることで甘味や旨味が深まり、ふくらみのある味わいを感じられます。温めた日本酒のことを「燗酒(かんざけ)」と呼びますが、燗酒と一口に言っても、熱燗やぬる燗など温度によって異なる呼び名がつけられています。燗のつけ方や料理との相性など、燗酒の楽しみ方を紹介します。
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ひれ酒とは、ふぐやエイなどの魚のひれを入れて飲む日本酒の飲み方の一つ。ひれをしっかり干したものを炙って日本酒に入れると、ひれの香りや風味がお酒へと移り、味わい深く美味しい一杯が完成します。本記事では、自宅でひれ酒を美味しく作る方法、おすすめの日本酒や料理などを紹介しています。
目次
ひれ酒とは、ふぐやエイなどの魚のひれを入れて飲む日本酒の飲み方の一つ。
日本酒とお好みのひれ、ひれを炙るためのグリルやトースターがあれば、自宅でもひれ酒が作れます。ひれ酒を作る際のこだわりポイントとともに、美味しく作る方法を紹介します。
まずはひれを用意します。生の状態、もしくはしっかり乾燥していないひれは臭みの原因となってしまうため、しっかり乾いている状態のひれを使うのがポイントです。生のひれを購入して自分で乾かす場合は、ひれを2枚に開き、焼き串や竹串などに刺して乾かしてください。
ひれの種類にもこだわってみましょう。お酒に使われるひれは、ふぐひれ・エイひれ・鯛ひれ・フカひれなどさまざまです。種類によって風味が変わるので、いろいろと試して好みのものを探してみてください。
ひれの種類に悩むときは、スーパーやネットでも販売されている「ふぐひれ」がおすすめ。ふぐひれは香りや味が淡白なため、さまざまな日本酒に合いやすく、お酒の良さを生かしてくれます。購入する際は、香りや旨味をより楽しめるよう、厚みのあるものを選びましょう。
ひれを用意したら、魚焼き用のグリルやトースターで炙っていきます。このとき網にアルミホイルを敷き、その上にひれを乗せて炙ると、網目から落ちる心配がありません。もしグリルなどがない場合は、コンロの上に魚焼き用の網を乗せ炙る方法がおすすめです。
焦げてしまうとお酒に入れたときに苦みが出てしまうため、炙るときは弱火にし、ひれが焦げないように気を付けてください。ひれがきつね色になり、ひれの端がこんがりする程度までじっくり炙るのがポイントです。
ひれを炙ったら、次はお酒を温めましょう。
熱燗は50℃ほどに温めますが、ひれ酒に使用するお酒の温度は70℃~80℃が目安。熱燗よりも温度を高くする理由は、ひれの旨味成分が溶けだしやすくなり、ひれ酒がより美味しくなるからです。また高温にすることでひれの生臭さも出にくくなります。ただし、かなり熱いので飲むときは注意してください。
香りを楽しみながらゆっくりと飲むのがおすすめです。より香りを楽しむには、蓋つきの器を用意すると香りが閉じ込められて、さらに美味しく楽しめます。
ひれ酒の表面に火をつけると、演出として楽しめる上、火によってアルコールが飛んで飲みやすくなります。
まずは日本酒に炙ったひれを2枚ほど浸し、蓋をして3分ほど蒸らします。蓋がない場合はアルミホイルなどを使って器を覆うだけでも問題ありません。時間がきたら蓋を取り、その瞬間にお酒の表面に火をつけます。火が消えたらマイルドな味わいのひれ酒が完成です。
炙ったひれを器に先に入れてから燗酒を注ぐ人、アルコールを飛ばさずそのまま飲む人など、ひれ酒の作り方はその人のこだわりにより異なります。温度や作り方で味わいも変わってくるので、お好みのアレンジを見つけてみましょう。温かなお酒を好む人はひれ酒だけでなく、下記の燗酒の作り方・楽しみ方もぜひ試してみてください。
ひれ酒は日本酒を温かくして飲むので、燗酒と相性の良い料理と合わせて飲んでみてください。組み合わせ次第で料理もお酒も進むでしょう。ここでは、ひれ酒や燗酒とも楽しめる料理を紹介します。
ひれ酒に合わせやすいのが魚料理。マグロやサーモンなどの刺身類、イカの塩辛、タコわさびなどは日本酒のおつまみとして定番です。さっぱりとした料理は燗酒の旨味を引き立ててくれるため、美味しく飲めるはずです。他にもほっけやアジの焼き魚など、温かい料理も燗酒に合うと人気があります。また、ふぐひれを使ったひれ酒ならふぐ料理、のように同じ魚を合わせるのも相性ぴったりです。
また、これらの料理はスーパーやネットで気軽に購入できたり、自宅でも調理できたりするのも魅力です。サッと用意して、好みの燗酒と合わせて楽しみましょう。
野菜を使った料理は彩り豊かで見栄えが良く、小腹を満たすのにもちょうど良い一品。きんぴらごぼう、柚子胡椒などを加えたピリ辛ポテトサラダなど、しっかりとした味付けのおつまみは燗酒が進むでしょう。また、和えるだけで簡単に完成するピーマンの昆布和えや、なめこおろしなどもおすすめです。
「卵酒」という燗酒の飲み方があるように、卵との相性が良く、定番の卵焼きや味付け卵、材料を湯煎にかけるだけでできる卵味噌、ニラ玉などともよく合います。卵焼きは甘め、しょっぱめ、だし入り、さらにネギ、ツナ、ほうれん草などの具材を加えてアレンジでき、お好みの味付けにしたり日本酒に合わせたりできるので取り入れやすいでしょう。その日に家にある材料でサッと作れるのも魅力です。
日本酒によってもひれ酒の風味も変わります。いろいろ飲み比べて、好みのものを見つけましょう。ここではひれ酒や燗酒など、温かくして飲むのに適した日本酒を3つ紹介していきます。
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2021年11月11日現在のものです。
江戸時代からおこなわれている、伝統的な山廃(やまはい)仕込みにより造られた純米大吟醸酒。重みのある深い旨味と、爽やかでキレのある味わいが特長です。炙りものや香ばしい料理との相性も良いので、ひれ酒にも適しています。
久保田 碧寿
1,800ml 5,030円(税込5,533円)
720ml 2,230円(税込2,453円)
バランスの取れた辛味と酸味があり、心地良い味わいとフルーティーな香りが特徴的な純米吟醸酒。お酒の酸味がひれと見事にマッチします。またはっきりとした味付けの料理によく合い、「久保田」ならではのキレが食欲をそそります。
久保田 紅寿
1,800ml 3,310円(税込3,641円)
720ml 1,500円(税込1,650円)
きりっとした味わいで、日常酒に適した飲み心地の本醸造酒です。冷酒から熱燗まで、好きな温度で美味しく飲めるため、ひれ酒として楽しむのも良いでしょう。温めることでお酒の旨味がより感じられ、ひれの旨味と調和します。
朝日山 本醸造
1,800ml 1,750円(税込1,925円)
720ml 820円(税込902円)
300ml 410円(税込451円)
ひれや日本酒の種類からこだわり、丁寧に作れば美味しいひれ酒が自宅でも作れます。ひれの香ばしさや旨味が加わった、いつもの晩酌とはひと味違う一杯を楽しめるはずです。ひれ酒と相性の良い料理や日本酒を用意し、じっくりと味わってみてはいかがでしょうか。