パリパリ！むっちり！食感いろいろ米粉のレシピ ～ 日本酒に合う米粉メニュー

昔からもち米を使った上新粉やうるち米の白玉粉など、和菓子で使われている米の粉は浸透しています。しかし、これらは粒子が大きいため洋菓子には向いていませんでした。2005年頃、食用米を粉にした米粉ブームが沸き起こりましたが、残念ながら普及に伸び悩んだのは、製粉技術がまだ確立されていなかったから。でんぷん損傷に比例してでんぷんの吸水率が高く、小麦粉と比べると食感や風味などマイナス要素が強かったのです。
しかし現在はより細かい米粉が登場し、パンやクッキー、うどんなど幅広く使用できます。この製粉技術の向上により、ただの流行だけでなく定番化の道を進んでいるのです。

米粉はその名の通り米を粉砕したもの。栄養価も変わらずビタミンB1やビタミンE、タンパク質も含まれます。油の吸水率は低く、揚げ物に使用すると油っぽさを抑えられ、たんぱく質の一種であるグルテンも含まれないためダマにならず非常に調理しやすいので初心者も安心。子供から大人まで家族で楽しめる米粉レシピです。

焼きたてはもちもち、粗熱が取れるとパリパリと食感の変わるスナックタイプ。つまめる大きさなので食べやすく、ついつい手が出てしまいます。翌日には固くなるので、残った場合はトースターで軽く温めると良いでしょう。
ヨーグルトのようなすっきりとした酸の香りをもつ「朝日山 純米酒」はチーズと同調します。朝日山はぬるめに温めるのがおすすめ。柔らかい酸とふくよかさが増し、焼いて香ばしくなったチーズとよく合います。

【材料（2人分）】　※所要時間：約30分
・米粉：150g
・水：120g
・ベビーチーズ：3個（約45g）
・塩：小さじ1/2

【作り方】
①米粉と水をよく合わせ、ベビーチーズをちぎって加え、ひとつにまとめる。

②1mmの厚さに伸ばし、5×5cmの大きさにカットする。
③塩を全体にふり、オーブンのグリル機能、またはトースターで10～15分ほど焼く。

フランスのガレットはそば粉で作りますが、米粉で作ると周りはカリッ、たまごを落とした部分はもっちりと仕上がります。たまごかけご飯を筆頭に米とたまごは日本人が大好きな組み合わせではないでしょうか。「朝日山 純米酒」は65％精米のため、穀物感が残っています。15℃程度の常温がもち米や生米のような香りと甘やかな味わいが広がり、ガレットの生地のうま味を増幅させてくれます。

【材料（2人分）】　※所要時間：約15分
・米粉：大さじ4
・水：大さじ6
・マヨネーズ：大さじ2
・オリーブオイル：小さじ1
・たまご：2個
・塩、胡椒：適量

【作り方】
①米粉と水、マヨネーズをよく混ぜ合わせる。
②フライパンにオリーブオイルをしき、①を入れ全体に薄く伸ばす。

③表面が乾いてきたらたまごを落として塩胡椒をふり、周りを折りたたみ、たまごが好みの固さになるまで火を通す。

団子にするともっちりした食感が増し、食べ応えがあり、主菜にもなる1品です。味わい深い干し椎茸を戻して、そのままスープに使用すれば簡単。飲んだ後の締めにも最適で、ほっと温まる汁物です。「朝日山 純米酒」は熱燗にして身体をぽかぽかにしましょう。アフターに若干、苦みと渋みがある朝日山ですが、干し椎茸の出汁で苦みがマスキングされコクとふくよかさが増していきます。

【材料（2人分）】　※所要時間：約20分
・米粉：100g
・水：100g
・干し椎茸：2個（2カップの水で戻しておく）
・薄口醤油：大さじ2
・せり：適量
・水溶き米粉：適量

【作り方】
①米粉と水をよく混ぜ合わせ、小さく丸めて茹でる。水にとってザルにあげておく。

②干し椎茸を切り、戻し汁と一緒に温め、①と薄口醤油を加える。（甘めが好みの場合はみりんを小さじ2、味が足りなければ塩を少々加えて調える）

③水で溶いた米粉を入れてとろみをつけ、せりを加える。

米粉料理には米で造られた日本酒が相性抜群です。「朝日山 純米酒」は手頃な価格と幅広い温度帯で飲めるお酒で、晩酌酒として常備したいほど。米の味わいがしっかりしているので、今回紹介した米粉レシピともぴったり。米粉の美味しさと日本酒との相性の良さにきっと気づくと思います。