日本酒をもっと楽しむおつまみレシピ|レンコン焼き出し豆腐
料理家・高橋善郎さんが提案する、日本酒のおつまみにぴったりの一品をご紹介。 「久保田」と一緒に、ご自宅での上質なひとときをお楽しみください。
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料理家・高橋善郎さんが提案する、日本酒のおつまみにぴったりの一品をご紹介。 「久保田」と一緒に、ご自宅での上質なひとときをお楽しみください。
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そろそろ梅雨明けも近く、本格的な夏が始まりそうな予感。暑い日が続くと、食欲も減退して、ついつい冷たい飲み物や簡単なもので食事を済ませがちです。でもそれでは、夏バテの原因に。
そんな時は、日本各地で昔から食べられている、暑さを乗り切るための郷土料理を参考にしてみましょう。
山形の夏の名物「だし」、宮崎や埼玉などで食べられている「冷や汁」、長野の夏の定番「やたら」など様々。
たっぷりの野菜でビタミンやミネラルがとれ、たんぱく質や炭水化物も含まれるバランスの良い食事です。
今回は山形の「だし」をアレンジした日本酒に合うおつまみレシピをご紹介します。
【材料(2人分)】 ※所要時間:約15分(アク抜きの時間を除く)
・絹ごし豆腐:200~300g
・きゅうり:1/2本
・なす:1/2本
・みょうが:2本
・コーン缶(ホール):20g
・枝豆(さやから出した状態):20g
・しらす:20g
・白いりごま:適量
A
-濃口醤油:大さじ4
-おろししょうが:小さじ1
-とうがらし(輪切り):1本分
【作り方】
~野菜の下準備~
きゅうり、なす、みょうがはそれぞれ5mmの角切りにし、水をはったボウルに入れて10分ほどアク抜きする。コーン缶(ホール)は水気を切る。
①アク抜きした野菜を一度ざるにあけて水気を切る。軽く拭いたボウルに戻し入れ、コーン、枝豆、Aを加えて和え、だしを作る。
だしを作る
②絹ごし豆腐は水気を切り、スプーンですくって器に盛り付ける。①をお好みの量のせたら、しらすをのせ、白いりごまをふる。
「しらすと夏野菜マリネのせ冷奴」の完成
「だし」は今回は豆腐にかけましたが、そのまま食べても良し、炊き立てのごはんにかけるも良し。
おすすめは夏場に食べることの多いそうめんやそばなどお好みの麺類にかけると、食欲のない夏でもさっぱりと食べられます。
【作り方】
ゆでて冷やしたそうめんに、だし、しらすを適量かける。
味が濃いと感じる場合は、お好みで水でのばすか、もしくは氷を数個入れて冷やして食べる。
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2021年7月12日現在のものです。
綺麗ですっきりとした味わい、上品で澄んだ香りでバランスのとれた、料理の味を邪魔しない純米吟醸酒です。口当たりはやわらかく、ドライな飲み口を楽しめます。
冷やすとほどよい酸味とキレを、常温になると酸味がたち、旨味の余韻を感じられます。今回の冷奴のようなさっぱりとした料理はもちろん、バターやマヨネーズなどを使ったコクのある料理ともお楽しみいただけます。
久保田 千寿 純米吟醸
1,800ml 2,800円(税込3,080円)
720ml 1,300円(税込1,430円)
300ml 650円(税込715円)
4月~9月限定出荷の、加熱殺菌を一切せず低温で貯蔵することで若々しさ・爽やかさを感じる、大吟醸の生酒です。清々しい華やかな香り、軽やかな味わいと上品な甘味、そして、華やかさの後に瞬く間に心地よいキレが訪れます。
ハーブを使った料理などと相性が良いですが、みょうがやしょうがなどを使った今回の一品ともぴったりです。
久保田 翠寿
720ml 2,810円(税込3,091円)
◆山形の「だし」は夏に特に食べたくなる、夏野菜をたっぷり使った郷土料理。みりんや酒は基本的には使わず、生醤油のみで味付けをするのが特徴で、作りたては野菜の食感と香りが楽しめ、漬け込んでおけば野菜から出た旨味と調和してまた一味違った味わいが楽しめます。冷凍の枝豆やコーン缶を使えば簡単に作れますが、あれば生の枝豆やとうもろこしを使うとさらにおいしいです。
◆山形の「だし」はアレンジの幅が無限大。今回は暑い夏、日本酒のおつまみにはピッタリの豆腐にかけた冷奴仕立てに。米の旨味をしっかりと感じつつも、キレと華やかさを兼ね備えた食中酒「久保田 千寿 純米吟醸」と合わせれば、野菜自体が持つ旨味や苦味とも調和してくれるので、しっかり栄養も摂れつつ食べ飽きないペアリングです。
◆清々しく華やかな香りと透明感のある余韻が特徴の「久保田 翠寿」。一見、生醤油が勝ってしまいそうなペアリングですが、ハーブ類とも相性が良い日本酒なので、和ハーブとも言えるみょうがやしょうがなどと合わせることで、日本酒本来が持つ米の旨味も感じるペアリングに。冷たい料理のため、氷を数個入れて楽しむとさらに乙。
profile
料理家 高橋善郎
東京都世田谷区にある和食店「凧(はた)」グループのオーナーシェフ。料理人である父の影響で、幼少期から実家の店舗で料理の基礎を学ぶ。調理師免許、きき酒師、ソムリエ(ANSA)、野菜ソムリエなど食に関する資格を有し、きき酒師の上位資格である日本酒学講師を当時史上最年少 で合格。素材の持ち味を活かした和食をベースに、エスニックからイタリアン、オーガニックと幅広いジャンルを得意とする。
野菜の下準備