日本酒をもっと楽しむおつまみレシピ|ブロッコリーのペペロンチーノ炒め
料理家・高橋善郎さんが提案する、日本酒のおつまみにぴったりの一品をご紹介。 「久保田」と一緒に、ご自宅での上質なひとときをお楽しみください。
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大自然のなかで味わう料理とお酒は、キャンプの醍醐味のひとつ。お酒はビールなどアウトドアの定番もいいですが、実は冷酒や燗酒もキャンプにしっくり来るんです!そこで今回は、SNSやテレビなどのメディアでも大人気の料理研究家・ぐっち夫婦のおふたりに、キャンプ×日本酒の魅力と楽しみ方、そして日本酒に合うキャンプ飯レシピを教えてもらいました!
目次
ご主人・Tatsuyaさん/奥さま・SHINOさん
Instagramフォロワー数56万人超え、夫婦共働きの大人気料理家夫婦ユニット。モットーは「日々の暮らしを楽しく美味しく。ちょっとおしゃれに」。毎日頑張る人々に日々の暮らしが楽しくなるレシピを届けている。YouTubeチャンネル「ぐっち夫婦の今日なにたべよう?」も大好評なほか、著書『遅く帰った日の晩ごはん』(KADOKAWA刊)もベストセラーの人気ぶり。
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早速ぐっち夫婦のおふたりに、キャンプでいただく日本酒の魅力についてお聞かせいただきましょう。今回はあいにくの天気だったため、ぐっち夫婦さんのお宅からお届けします!
Tatsuya「山や海といった開放的な場所でのキャンプは、本当に気持ちが良いものですよね。僕たち夫婦もキャンプは好きで、あちこちに出掛けています」
SHINO「不思議なもので、外で楽しむお酒は家やお店で飲むそれとは味が違うんです!空気が澄んでいる、雰囲気がいつもと違う、というのもあるかもしれませんが、1.5倍くらい美味しく感じるんです」
Tatsuya「日本酒は他のお酒に比べて、特に明確に味が変わる気がします。美味しい日本酒を外で飲む。これほど素晴らしいことはないですね。以前『久保田 雪峰』を、キャンプに行ったときにいただいたことがあるのですが、バーベキューなど濃い味付けにも負けない味でパッケージもグリーンに映えて、アウトドアで飲むのに理想的なお酒だと思ったのを覚えています」
SHINO「昼は小川などで冷やしてスッキリと。夜は肌寒くなるので燗酒にしてもいいですね。キャンプっていうとどこか洋風な印象があり、ワインやビールを持って行く人が多いと思うのですが、日本酒も絶対に持っていくべきだと思います」
ぐっち夫婦のおふたりがおっしゃるように、自在な楽しみ方が出来ることは、日本酒の魅力のひとつでもあります。日差しが強い昼間は、チタン製の酒筒に入れた日本酒を川の水に浸して冷やし、香りが軽く立つくらいまで冷やしていただくのがオツ。チタン製なら金属臭が付くこともなく、日本酒そのものの味を存分に引き出すことができます。
Tatsuya「燗酒を楽しみたい場合は、七輪やストーブに鍋をかけておいて、飲みたいときにサッと燗酒にするとか。秋を過ぎると夜は気温がマイナスになることもあるので、燗酒は欠かせません!」
ちょっと本格的に楽しむなら酒タンポ(チロリ)を使って好みの香りが立つまで温め、好みのお猪口に移していただけば、最高の夜が楽しめることうけあいです。
キャンプ場ではさまざまなキャンプギアを駆使し、いかに快適に過ごすかがポイント。ぐっち夫婦のおふたりは、どのような道具を愛用されているのでしょうか。
SHINO「スキレット、ホットサンドメーカー、このあたりが鉄板ですね。今回ご紹介させていただく料理にもスキレットを使っていますが、ひとつあるだけで料理のバリエーションが広がります」
Tatsuya「ホットサンドメーカーは本当に重宝します。厚切りのパンにたっぷりと具材を挟んで焼いてもいいですが、肉まんを挟んで焼くととても美味しいのでオススメです。
あとは道具とは少し違うかもしれませんが、仲間とキャンプに出掛けるとき、自慢の"スパイス”を持ち寄ることがあります。肉を焼くときにそれぞれ試してみたり、サラダにかけて楽しんだり。こうしたひとつひとつが、長い夜の話題のひとつになるので、周囲が『お?』と思ってくれるようなアイテムを持っていくことをオススメします」
キャンプ飯のレシピも大好評のぐっち夫婦に、朝日酒造とアウトドアメーカーのスノーピークが共同開発したアウドドアシーンにふさわしい日本酒「久保田 雪峰」と、ぐっち夫婦がお気に入りの「久保田 翠寿」に合うキャンプ飯レシピを作ってもらいました。デザートレシピもあり!
Tatsuya「シャープで軽快な酸味と旨味が絶妙な雪峰には、『マッシュルームと生ハムのアヒージョ』が合います。ぐつぐつ熱いアヒージョの旨味と相まって、美味しくいただくことができますよ。山廃仕込みの深みのある味わいが、生ハムからもたらされる奥行きのある塩加減とマッチします」
【材料(2人分 小サイズのスキレットを使用)】
・マッシュルーム:8~10個
・生ハム:2~3枚
・にんにく:1片
・パセリ:適量
・オリーブオイル:適量
【作り方】
下準備として、マッシュルームは石づきをはずし、石づきはみじん切りに。生ハム、にんにく、パセリはみじん切りにしておく。
①ボウルに、みじん切りにした石づき、生ハム、にんにくを入れて混ぜる
②マッシュルームのカサの部分に①を詰める
③スキレットに並べてオリーブオイルを注ぎ、パセリをふって火にかける。ぐつぐつしてきたら食べごろ
SHINO「低温貯蔵により、若々しく爽やかな香りが楽しめる翠寿には、ほどよくコクがあり、甘味と旨味のバランスが取れた料理が合うと思います。そこで今回は、彩りの良い夏野菜と、カレー風味のヨーグルトに漬けた鶏肉を金串に刺して焼きます。コチュジャンを使った甘辛いソースは、はちみつの甘みを足すことで、より翠寿に合う味わいになったと思います」
【材料(2人分)】
・鶏もも肉(唐揚げ用にカットされたもの):300g
・ウインナー:4~5本
・ズッキーニ:1本
・パプリカ(赤):1/2個
・パプリカ(黄):1/2個
・とうもろこし:1本
・オリーブオイル:適量
・塩、こしょう:適量
A
・ヨーグルト:大さじ2
・カレー粉:大さじ1
・酒:大さじ1/2
・塩:小さじ1/2
・こしょう:少々
・にんにくすりおろし:少量
コチュジャンだれ
・コチュジャン:大さじ2
・はちみつ:小さじ1/2
・ごま:少々
【作り方】
下準備として、鶏もも肉をAと合わせてビニール袋などに入れ、よく揉んで味を馴染ませ、そのまま漬け込んでおく(30分以上)。とうもろこしは2㎝幅に切り、耐熱容器に入れて電子レンジ600Wで2〜3分加熱する。ウインナーはひと口大に、ズッキーニは5mm幅に、パプリカは一口大の乱切りにする。
①串にお好みの食材を彩りよく刺す。オリーブオイルをかけ、塩・こしょうを振る
②両面をこんがりと焼く。特に鶏肉は、中までしっかりと火を通す
③皿に盛り、コチュジャンだれを添えてごまを振る
SHINO「『久保田 千寿 純米吟醸』を使ったさっぱりとした味わいのゼリーです。季節に合わせて、さまざまなフルーツを合わせて作るといいでしょう。純米吟醸のキレのあるのど越しに、フルーツの甘みが加わることで、特別感のあるデザートになります」
Tatsuya「キャンプ場に着いて、ひと息つきたいときにオススメ。純米吟醸の魅力をそのままクッと喉に流し込める感じで、運転疲れを払拭してくれますよ!自宅で作って持って行くといいでしょう」
【材料(2人分)】
・日本酒:400ml
・フルーツ(今回は桃、キウイ):適量
・寒天:5g
・砂糖:30g
・レモン汁:小さじ1/2
・水:100ml
【作り方】
①日本酒、水、寒天、砂糖を鍋に入れ、煮立たせないように加熱する。寒天が溶けて混ざったら、レモン汁を加える
②容器に①の1/3量を注ぎ、カットしたフルーツを入れる。そのまま少し放置し、固まってきたら残りを注いで、冷蔵庫に入れ冷やす
③固まったら容器から取り出し、お好みのサイズにカットする
暑い日も寒い日も春夏秋冬楽しめるキャンプ。そのお供として持っていくお酒は、さまざまな気温で味わえる日本酒が最適です。日本酒を片手に、ゆったりと流れる贅沢な時間を味わう。次回はこのような大人キャンプを過ごしてみてはいかがでしょうか。
Photo_Kohji Kanatani Interview & Text_Megumi Waguri Edit_Yasushi Shinohara