20代の日本酒リアルボイス――日本酒は苦手。そんな私が出会った“初めてのおいしい日本酒”の話
20代に久保田の日本酒を飲んでもらい、正直な感想や意見をもらう「20代の日本酒リアルボイス」。今回はフリーランス編集者のえるもさんに久保田の3種類のお酒を飲んでいただきました。今回はお酒の中では「ワインが好き」というえるもさんに「久保田 スパークリング」「久保田 純米大吟醸」「久保田 千寿」をセレクト。久保田の日本酒を飲み、印象は変わるのか?今夜の一杯のお供にぜひお楽しみください。
コラム
20代に久保田の日本酒を飲んでもらい、正直な感想や意見をもらう「20代の日本酒リアルボイス」。今回はフリーライターのおのまりさんに、2種類の日本酒を飲んでいただきました。日本酒の味は好きだけども、どうやって楽しんだら良いのかは分からないというおのまりさん。「お酒ビギナー」だというおのまりさんに、久保田のお酒はどう映ったのでしょうか?今夜の一杯のお供にぜひお楽しみください。
目次
こんにちは、おのまりです。普段はフリーライターとして、インタビュー記事やコラム、レポートなどを中心に執筆しています。アジア料理や雑貨が大好きで、旅行するのが趣味です。特に韓国冷麺が好きすぎて、渡韓回数は20回以上にもなりました! 家で食べる料理も、和食よりはアジア系のエスニック料理が多いほどです。
さて、今回は朝日酒造の日本酒「久保田」を2種類いただきました。
もともと私はお酒に弱いわけではないのですが、普段はあまり飲みません。ビールもハイボールも苦手なので、飲んだとしても外食したときに梅酒を1〜2杯ほど楽しむ程度。
でも、大好きなアジア旅行に出かけたときは、どうしてもその土地のお酒を飲んでみたくて、いつも韓国焼酎や台湾ビールを注文します。好奇心は満たされるものの、最後は「やっぱりお茶が落ち着くな〜」と思ってしまう、いつまで経ってもお酒ビギナーな私です。
だから日本酒に関しても、好みの銘柄がどれなのか、どんな飲み方をしたらいいのかが正直まったくわからなくて。
お酒のなかでも日本酒やワインの味は好きだから、これまではお店に行ったときはペアリングしてもらったり、飲み比べイベントに参加したりしながら、“ちょこっと飲み”を楽しんできました。
誰かからおすすめしてもらったり、おいしい飲み方や組み合わせを考えてもらったりしてこそ美味しくお酒が飲めるタイプなので、そういった機会がない家では、なかなか日本酒を楽しめずにいたんです。
そんな私に、今回朝日酒造さんがセレクトしてくださったのは「久保田 碧寿(へきじゅ)」と「久保田 純米大吟醸」。スタンダードなものと、モダンなもの、どちらも用意していただきました。
日本酒のなかでも辛口のものや、酸味が強すぎるものは苦手なのですが、最初にいただいた「久保田 碧寿」は辛さも苦味もない…! 常温では甘さが際立ち、味わい深い印象でした。芳醇な香りが日々の疲れを癒してくれるよう。
常温ももちろん素敵だったのですが、個人的にはおすすめしてもらった「氷を入れる」飲み方が好きでした。冷やすと一気に爽やかな印象に変わり、後味はスッキリ。常温と比べると甘さが抑えられて、より食事に合うお酒に変わったように感じます。
続いていただいたのは「久保田 純米大吟醸」。先ほどとは打って変わって、香りは華やか。こちらは常温では少し飲みづらかったのですが、氷を入れ飲んでみたところ、甘みも酸味もまろやかになり、“まったり”した味わいに。このままでもおいしい…!
「久保田 碧寿」が食事に合わせたい日本酒であれば、この「久保田 純米大吟醸」は、まずは単体で味わいたい日本酒。モダンにリニューアルされたというだけあり、今まで飲んだことがない味と香りをじっくり楽しみたい1本でした。
日本酒の飲み方がわからず不安だった私も、特に「久保田 碧寿」は飲んだ瞬間から「どんな料理にも合いそう」と感じて、毎日いろいろな料理と組み合わせてみました。
まず試してみたのは、定番とも言えるお寿司×「久保田 碧寿」。
淡白なお寿司と、オイリーとは程遠い穏やかな味わいの「久保田 碧寿」。組み合わせると、魚特有の生臭さが消えて、いつもよりあっさりとした食事に。かといって、お寿司の味を邪魔することは一切なく、あくまでもメインは食事で、それを際立たせてくれているイメージ。
その他にも、焼き鳥や餃子、煮物、炊き込みご飯などにも組み合わせてみたのですが、本当にどんな食事にも合うんです。これなら飲み方がわからない私でも、普段の食事にプラスするだけで気軽に楽しめそう。
ちなみに、好奇心からベトナム料理のフォーとも組み合わせてみたのですが、なんとこれも意外に合う!「これはもしや、私が大好きな韓国料理やタイ料理などのクセが強めの料理にも合うのでは」とうれしくなりました(笑)。
そして、「久保田 純米大吟醸」は、KUBOTAYA編集部の方におすすめしてもらった「スイーツと組み合わせる」飲み方を試してみることに。なんとチョコレートやいちごなどとも相性が良いのだそうです。
私はよく家で食べている野菜チップス、クッキー、フィナンシェ×「久保田 純米大吟醸」で。最初は単体で飲むのが好きだと思っていたのですが、いざ洋菓子と合わせてみると、また違ったおいしさに。たしかにポテチやお煎餅よりは、バターやチョコレートを使ったお菓子のほうが合いそう。
洋菓子と日本酒を合わせるという初めての体験に、普段はお酒をほとんど飲まない母も大興奮でした。
今回「久保田 碧寿」と「久保田 純米大吟醸」の2種類を飲んでみて、どちらもあまりシーンを問わないからこそ、普段の生活にプラスするだけで、日常の“特別感”や“丁寧さ”が増すなと。
食事中はお茶や水を日本酒に。ティータイムはコーヒーや紅茶を日本酒に。すると、何気ない毎日にちょっとスパイスが加わって、食事をいつもよりゆっくり味わえたり、家族との会話を楽しめたりする。
自分もお寿司と合わせてみたときに、日本酒とのハーモニーを感じようと食事単体のときよりもゆっくり味わっていたなと気がついて。
忙しい日々を過ごしていると、「いつもの食事を楽しむ」って難しくありませんか? でも今回、食事やお酒をしっかり味わい、ゆっくり楽しむ機会をもらったことで「なんだか今を生きているなあ」と思えたんです。
だから、普段はあまりお酒を飲まない方や仕事などで忙しくしている方にこそ、たまには日本酒片手にいつもの料理を楽しんで、“今を存分に味わうひととき”を過ごしてほしいなと感じました。
いつもの食事に、いつものティータイムに、そのまま合わせて気軽に試せるのが「久保田 碧寿」「久保田 純米大吟醸」のいいところ。
ただ、「おいしい飲み方がわからないから日本酒は家では飲めない…」から、「お酒も食事もじっくり味わうっていいな」と思えるようになったのは、今回ベーシックとモダンな日本酒にトライしてみる“機会”をいただいたからこそ。そして、朝日酒造さんが公式Instagramでいろいろな飲み方を紹介してくれていたからこそなんです。
「詳しくないからハードルを感じる」「嫌いではないけれど普段はあまり飲まない」という方も、きっと日本酒と出会ったり、飲み方を知る機会さえあれば、「あれ、日本酒っていつもの食卓にプラスするだけで楽しめるじゃん」と気がつくかも。
朝日酒造さんがSNSで情報発信をしていたり、コラムでリアルな声を届けていたりするように、日本酒を知る機会がもっと増えて、多くの人が気軽に楽しめるようになったら嬉しいなと思いました。
私もこれからもっと他の組み合わせを試してみたり、食事に合う日本酒を探してみたりと、日常に「日本酒をプラス」した生活を楽しんでみます!
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おのまり
フリーライター。インタビュー記事や採用広報のコンテンツ制作、旅行コラムの執筆などをしています。アジア旅行が大好きで、渡韓は20回以上。神戸を拠点にアジアをうろちょろしています。