20代の日本酒リアルボイス――お酒好きだけど日本酒はあまり飲まない、そんな僕が出会った楽しみ方
2023.03.31

コラム

20代の日本酒リアルボイス――お酒好きだけど日本酒はあまり飲まない、そんな僕が出会った楽しみ方

20代に久保田の日本酒を飲んでもらい、正直な感想や意見をもらう連載コラム「20代の日本酒リアルボイス」。今回はフォトグラファーの小松崎 海地(komatsu)さんに「久保田 翠寿」「久保田 碧寿」を飲んでいただきました。現在20歳のkomatsuさんは、お酒自体はよく飲むものの日本酒はあまり嗜んだことがないのだとか。2種類の日本酒を飲んで、どのような感想を抱いたのか?いまのハタチはお酒をどのように味わうのか?今夜の一杯のお供にぜひお楽しみください。

目次

  1. お酒は自分にとってのルーティンに近い
  2. 無意識に日本酒を遠くに感じていた理由
  3. 久保田タイプ診断チャートを受けてみた!
  4. 日本酒には、選ぶ楽しさがあることを知った。二種類の日本酒を飲んで見つけた日本酒の味わい方
  5. 味の違いが生じるのはなぜ?と思っている同世代は多いのでは
  6. 今回登場した日本酒
    1. 華やかな香りと上品な甘さ「久保田 翠寿」
    2. キリッとした味わいの「久保田 碧寿」

こんにちは。小松崎 海地(komatsu)です。現在20歳で、普段はフリーランスフォトグラファーとしてアーティストのライブ写真やMV映像などを撮影しています。イベンターとして音楽系のイベント企画やライブハウスのブッキングをすることもあり、バンドや音楽をキーワードにさまざまなことに携わっている人間です。

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お酒は自分にとってのルーティンに近い

そんな僕はお酒が大好きな人間でもあり、ほぼ毎日のように家でお酒を楽しんでいます。仕事が忙しくなるとプライベートな時間がなかなか作れないのですが、絶対にお酒は飲みますね(笑)。

はじめて飲んだお酒はよく覚えていないのですが、恐らく缶チューハイかレモンサワーでした。父と母がお酒好きで小さい頃から隣で晩酌する様子を見ていたこともあり、飲み始めるとすぐにお酒は日常になっていたんです。

一番好きなお酒はウイスキーで、最近はカクテル作りにハマっています。

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趣味でリキュールやウイスキーなどを買っているのですが、もうすぐ30本になりそうです!

誰かにお酒を振る舞うことも好きなので、今年中に一日限定でバーをやってみるか、どこかで一日店長をやりたいなと思案中です。

無意識に日本酒を遠くに感じていた理由

実は今回このコラムへの登場をお声がけいただくまで、僕はあまり日本酒に親しんだことがありませんでした。父母が日本酒好きなので実家に帰る際に買って行くことはあるものの、自分用に日本酒を買うようなことはなかったんです。

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いろいろなお酒を家で作って楽しんでいるので、お酒を楽しむのに手間がかかることは気になりません

今回初めて「そういえば一人で飲んだことはないな」と気づいたほどなので、日本酒が苦手というわけではないのですが、改めて考えてみると、

・一度開けてしまうとそんなに長くは保たないイメージ
・カクテルのようにいろいろなアレンジをする印象がなく、味に飽きてしまうのでは?

という自分のイメージが、無意識に日本酒を「一人で飲むものではない」と遠ざけ、自分用には買わないことに繋がったのだと思います。

久保田タイプ診断チャートを受けてみた!

今回は、日本酒「久保田」を造る朝日酒造が日本酒初心者向けに公開している『久保田タイプ診断チャート』をもとに、二種類のお酒を飲んでみました。久保田タイプ診断チャートは「魚派? 肉派?」といった食の好みにまつわる質問に回答するだけで、「久保田」の中から自分にぴったりな日本酒のタイプが分かるというものです。

▼『久保田タイプ診断チャート』の詳細は下記の記事でご覧いただけます。

僕の結果は、タイプ2。すっきり爽やかな香りと上品で軽やかな味わいの日本酒が好みに合う可能性が高いとのことで、今回は「久保田 翠寿」を飲んでみることにしました。朝日酒造から翠寿と対照的な味の日本酒として「久保田 碧寿」をいただいたので、一緒に飲み比べをしてみます。

日本酒には、選ぶ楽しさがあることを知った。二種類の日本酒を飲んで見つけた日本酒の味わい方

同じメーカーの日本酒の中でそんなにも味が違うのか...?と思いながら、いざ試飲してみます。まずはチャートでおすすめと診断された日本酒、翠寿からいただきます。

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飲んでみると、思っていたよりもすっきりと甘い味わい!僕は普段甘いお酒を飲まないのですが、嫌ではない甘さです。個人的に、日本酒は水のようなキリッとした味わいというイメージがあったので「あ、これも日本酒なんだ?」と良い意味で期待を裏切られました。

続いて碧寿も飲んでみました。こちらは、僕の思っていたイメージ通りのキリッとした日本酒でした!今まで飲んできた日本酒よりは甘味があるものの「日本酒を飲んでいるな」と感じます。

どちらが好みかというと難しいのですが、日本酒単体で飲んでみてより飲みやすく美味しかったのは翠寿でした!水とは少し違ったとろみのようなものも感じ、香りが良い。サラサラと飲めてしまうので、飲みすぎてしまうのがある意味怖かったです(笑)。

一方、おつまみとの相性が良いと思ったのは碧寿でした。今回は「やはり日本酒といえば海鮮かな」と刺身をおつまみにしたのですが、碧寿のすっきりとした味わいと非常に良く合ったんです。翠寿では醤油の味が日本酒の甘味に負けてしまう印象だったのですが、碧寿は風味を引き立ててくれました。チャートでおすすめとして出てきた日本酒以外でも、組み合わせによって好みの味になることが分かります。

こんなにも味に違いがあること自体が意外な体験だったのですが、同じおつまみと合わせたときの味わいが変わることも衝撃でした。

味の違いが生じるのはなぜ?と思っている同世代は多いのでは

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日本酒にはこんなにも味の違いがあることだけでなく、「開栓済みの日本酒の場合は約2週間持ち、数日で飲み切らなくても大丈夫」であることだったり、実は日本酒は温度の違いやアレンジなどでいろいろな楽しみ方ができることだったり......初めて知ることばかりで、驚きました。
今回はベーシックに刺身を合わせましたが、パスタやお菓子と合わせたり日本酒を自宅にあるリキュールと混ぜてみたりと、さまざまな方法で楽しんでみたいです。

改めて日本酒の楽しみ方を知ると、日本酒は一人で飲むものではないというのは、勝手な先入観だったことに気づきました。

恐らく、僕と同じように日本酒のことをよく知らない同世代の方は多いのではないでしょうか。そもそも「お米でできているのはわかるけれど、それだけでなぜこんなにも銘柄があるの?」と、味の違いが生じる仕組みが分かっていないケースもあると思います。

今回僕はチャート診断や飲み比べを通じて、日本酒は銘柄によってさまざまな味わいがあり、選ぶ楽しみがあることを知りました。

居酒屋のメニューに味が示されている場合もありますが、そもそも味にどんな違いがあるのか知ったり、日本酒はアレンジが効いてさまざまな味わい方ができるものなんだと体験したりするきっかけがあれば、きっと同世代にも日本酒を選ぶ楽しみが広がるのではないかと思います。

今回登場した日本酒

※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2023年3月31日現在のものです。

華やかな香りと上品な甘さ「久保田 翠寿」

久保田 翠寿

生酒タイプのお酒。4月から9月の限定酒として発売されており、清々しい華やかな香り、軽やかな味わいと上品な甘味、そして、華やかさの後に瞬く間に心地よいキレが訪れます。

加熱処理を一切行わない、生酒ならではのフレッシュ&フルーティーな味わいで、ハーブやスモーク素材などを使った料理とお楽しみください。

久保田 翠寿
720ml    3,027円(税込3,329円)

キリッとした味わいの「久保田 碧寿」

久保田 碧寿

乳酸菌の力を最大限引き出す、伝統的な醸造方法の山廃仕込みによる純米大吟醸酒。山廃仕込みならではのどっしりとしたうま味を感じさせながらも、爽やかでシャープな酸味、キレのある軽いのど越しが特長です。

脂ののった刺身と好相性で、特に赤身の刺身の深いうま味をすっきりとした後味にしてくれます。

久保田 碧寿
1,800ml    5,498円(税込6,047円)
720ml    2,457円(税込2,702円)

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フォトグラファー&イベンター komatsu(小松崎 海地)

フォトグラファー&イベンター komatsu(小松崎 海地)

20歳のフリーフォトグラファー&イベンター。ライブハウスやフェス、アーティストのMV撮影やイベント企画に携わる。好きなお酒はウイスキー。

thumbnail photo by かたみん