
夏に飲みたい、おすすめの新潟の日本酒5選!
日本酒は、冷やして飲むと暑い時期にもおすすめです。特に、新潟の日本酒は淡麗な味わいで、夏酒にぴったりです。この記事では、夏酒としておすすめしたい銘柄を5つピックアップ。さらに、夏でも飲みたくなる日本酒の特徴や選び方を紹介します。
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もろみを搾って火入れ(加熱処理)を一切おこなわない日本酒を「生酒」といいます。この記事では生酒のこと、生貯蔵酒や生詰め酒との違い、美味しい生酒の飲み方、生酒のおすすめの銘柄などを紹介します。生酒についてや美味しい生酒を知りたい人は、ぜひご覧ください。
目次
まずは生酒の定義についてまとめました。また、近しい製法で造られている生貯蔵酒・生詰め酒の特徴やそれぞれの違いについても解説しています。
生酒について紹介する前に、まずは通常の日本酒についてまとめましょう。
日本酒の多くは、「火入れ」と呼ばれる60~65℃ほどの加熱処理を、貯蔵する前と瓶に詰める前の2度しています。これによって酵素の働きを止め、品質の変化・劣化を抑えています。
しかし生酒は、この火入れを1度もおこないません。保存できる期間は限られますが、火入れをせずに造ることで、日本酒本来のフレッシュでフルーティーな味わいに仕上がります。
生貯蔵酒は貯蔵前は火入れをせず、出荷前のみ火入れをする日本酒です。生のままで貯蔵しているため味は生酒のようなフレッシュ感もあり、また出荷前の火入れがあるため、生酒に比べて保管しやすいでしょう。
生詰め酒はもろみを搾った後、割水をしてから貯蔵前のみ火入れをおこなった日本酒です。通常よりもフレッシュ感を味わえるように仕上がっています。こちらも生貯蔵酒と同じく、生酒に比べて保管しやすいお酒です。
秋になると、江戸時代からの風物詩である「ひやおろし」といった生詰め酒が全国から出荷されます。「冷やのまま卸す」という意味合いから、「ひやおろし」と名付けられました。春に造った日本酒に1度火入れをして秋ごろまで貯蔵した「ひやおろし」は、熟成されたことにより丸みのある味わい深い日本酒となっています。
生酒を選ぶときは、「特定名称酒」に注目しましょう。特定名称酒とは、日本酒の中でも所定の要件を満たしたお酒のこと。種類は大きく、純米酒・吟醸酒・本醸造酒の3つに分けられます。ここではそれぞれの特徴・選ぶポイントについてまとめました。
純米酒は米・米麹・水のみを原料として造られています。
精米歩合の要件がないものは「純米酒」と呼ばれ、精米歩合60%以下であったり、特別な製造方法を要件としたりするものは「特別純米酒」と呼ばれています。しかしこの”特別な製造方法”に、明らかな定義などはありません。例えば、「長期低温熟成」「木槽しぼり」「有機米のみ使用」などが特別な製造方法です。
醸造アルコールを添加しておらず、米本来の旨味や甘味、コクを強く感じられる濃醇なお酒です。
低温でゆっくりと発酵させる「吟醸造り」で仕上げたのが吟醸酒です。その中でも精米歩合60%以下のものを「吟醸酒」、さらに50%以下を「大吟醸酒」と2つに分類します。また、醸造アルコールを使用しないものは「純米吟醸酒」と「純米大吟醸酒」に分類されます。
果実のようにフレッシュで華やかなどと表現されている「吟醸香」が特徴。控えめでやさしい香りと米の旨味を堪能できます。
精米歩合が70%以下の米・米麹・水に加え、醸造アルコールを加えて造られたものが「本醸造酒」です。これらは、白米重量の10%を超える醸造アルコールを使ってはならないというルールがあります。
また精米歩合60%以下、もしくは特別な製造方法を要件としたものは「特別本醸造酒」にあたります。純米酒と同じく、”特別な製造方法”に明確な定めはありません。
キリッと引き締まった味わいを求める人におすすめです。
生酒をより美味しく飲める方法や、開封前後の保存方法・賞味期限について解説します。
生酒は爽快ですっきりとした味わいを楽しめる「冷酒」で飲むのがおすすめです。冷蔵庫でキンキンに冷やすことで、軽快で清涼感のある生酒を味わえます。飲みやすいので、日本酒初心者もトライしやすい方法といえるでしょう。夏の暑い時期は、氷を入れてロックで楽しんでみるのも粋です。
生酒を燗酒にすると、火入れをしていない新鮮な生酒ならではの爽快感を損なう恐れがあります。冷たい状態を避けたい人は、ぬる燗ほどにとどめておく方が良いかもしれません。
生酒は日光や熱の影響を受けやすいため、冷蔵庫で保管するのが無難です。
日本酒には賞味期限が記されていません。ラベルに記されているのは、瓶に詰められた日である「製造年月」で、これを頼りに保存期間を確かめるのが一般的です。
火入れを2度おこなっているものは、表示されている製造年月から1年ほどが目安です。しかし、火入れをしていない生酒はとても繊細であるため、製造年月からだいたい半年ほどが美味しく飲める目安です。
開封後も同じく冷蔵保存です。ただ、開封後はより早く劣化していく可能性があるので、できるだけ早く飲みきることをおすすめします。
日本酒は劣化すると、体に害はなくても味や香りが大きく変化してしまいます。しかし、万が一そうなってしまっても、料理酒として使ったり、お酒の風味がほしいときに大活躍してくれます。お風呂の浴槽に入れたりなど別の使い道も。香りも良く、リラックスして温まれるので心身が癒されます。
新潟県にある日本酒の酒蔵「朝日酒造」から、おすすめの生酒「久保田 翠寿」と「朝日山 生酒」を紹介します。
「久保田」は創業時の屋号を冠し、品質本位の酒造りに決意を込めて造られたお酒です。火入れをせず、低温貯蔵によって造られた「久保田 翠寿」は、華やかな香りとフレッシュさを感じる大吟醸の生酒。軽やかで心地良いキレのある口当たりは、食中酒としてぴったりです。ハーブやスモーク素材を使った冷製料理などと合わせてお楽しみください。
希望小売価格(税抜)
720ml 2,810円
新潟清酒の本流「朝日山」は、多くの新潟県民から親しまれているお酒です。キレのある辛口で、軽やかな後味が特徴。「朝日山 生酒」は、フレッシュな香りと清流のような瑞々しさがある特別本醸造酒の生酒です。
クセが少ないお酒なので、冷奴などのあっさりとした料理から、グラタンなどのこってりとした料理にも合います。お好きな料理やつまみと合わせてお楽しみください。
希望小売価格(税抜)
300ml 488円
生酒は、通常の日本酒では味わえないフレッシュさ、米本来の旨味とコクを感じられます。ぜひ気になる種類の生酒を、冷酒またはロックでトライしてみてください。