栄養豊富な酒粕の甘酒を家庭で作ろう。美味しいアレンジ方法も紹介
酒粕(さけかす)とは日本酒の製造過程でできる栄養豊富な副産物のことです。食物繊維やビタミンなどの栄養素を多く含み、健康面や美容面での効果も注目を集めています。酒粕で作った甘酒を飲めば、体があたたまり、冷え性の改善も。本記事では、そんな酒粕甘酒の魅力や基本の作り方、手軽で美味しいアレンジレシピを紹介します。
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近年話題の「酒粕パック」は、自宅でも簡単に作ることができます。酒粕に精製水を加えるだけ。酒粕パックをすると、潤いと透明感のある肌に仕上がると言われています。本記事では酒粕パックの作り方やアレンジ方法、使い方、注意点などを紹介します。朝日酒造の女性社員が酒粕パックを実践した体験談も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
目次
酒粕は日本酒の製造過程からできる栄養豊富な副産物です。まずは酒粕や酒粕パックの美容効果について解説します。
酒粕とは日本酒の製造過程で生まれる副産物を指します。日本酒を造る際に、発酵したもろみから日本酒を搾って、その際に残った固形物が酒粕です。
たんぱく質・食物繊維・ペプチド・アミノ酸・ビタミンなど、米由来成分や麹菌・酵母が生産した代謝産物に富み、栄養価が高いと言われています。また、製造過程で微生物達によって産まれた100種類以上の酵素を含んでいます。
酒粕が原料の甘酒は、飲む美容液と言われてもいます。
酒粕は食べるだけではなく、美容パックに使うこともできます。
酒粕にはシミの元となるメラニンの生成を抑えるコウジ酸や、保湿効果にすぐれたアミノ酸が含まれています。コウジ酸やアミノ酸は化粧品にも含まれている成分です。またお肌の調子を整えるビタミンB群も豊富に含まれています。
パックをして酒粕の美容成分を肌から取り入れることで、シミやシワの予防、美白、アンチエイジングなどの効果が期待できると言われています。
酒粕パックは材料を揃えれば簡単に作れます。ここでは酒粕パックを作るのに必要な材料や、作り方を紹介します。
・酒粕 100g
・精製水 100〜150ml
酒粕は酒屋やスーパーマーケットで購入できます。またインターネットでも購入可能です。
①小さなビニール袋やジッパーなどに、酒粕をちぎって入れる。
②①に精製水を少しずつ加えながら、袋をもみ、混ぜる。
※精製水は、酒粕の固さを見ながら量を調整してください。酒粕パックの固さは、顔に乗せても垂れないくらいのペースト状が理想です。
酒粕パックを作ったら、次は酒粕パックの使い方について紹介します。デイリーケアとスペシャルケアの2つの方法に分けて紹介しますのでぜひ実践してみてください。
酒粕パックは、洗顔後の水分を拭き取った肌の上に塗布します。酒粕には麹のツブツブしたものが含まれており、均一に塗布するのは難しいので、多少ムラがあっても構いません。5~10分ほどその状態をキープして待ち、その後ぬるま湯でしっかりと洗い流してください。これで酒粕パックは終了です。
※顔に塗る前に、腕の内側などに塗ってパッチテストをしてください。
酒粕パックはお風呂の中で行うとより効果的です。お風呂の中では毛穴が開くため、毛穴に詰まった汚れを取り除け、酒粕の美容成分が肌の角質層まで浸透しやすくなると言われています。
週末やスペシャルなケアをする方法として、酒粕パックの上からシートマスクをしてみてください。シートマスクをすると、より肌の潤いが増すといわれています。そのまま半身浴をすると成分がより深く浸透して効果的です。
シートマスクは、ドラッグストアなどで手に入る大容量のもので構いません。
酒粕パックにアロマオイルや米ぬか、ヨーグルト、豆乳などのアレンジを加えて楽しむこともできます。ここでは酒粕パックにおすすめのアレンジを紹介します。
酒粕のニオイが苦手な人は、アロマオイルを加えると良いです。酒粕パックにアロマの香りと、アロマの効果をプラスできます。ただし入れ過ぎには注意です。
酒粕パックに米ぬかを加えるのもおすすめです。米ぬかを加えるとほど良いざらつき感が出て、スクラブパックとして使えます。顔よりも腕や足などの全身のケアに使ってみてください。
使うときは肌をこすりすぎないように、気を付けましょう。肌に乗せて酒粕と米ぬかを伸ばすだけでも、十分に効果を発揮してくれます。
ヨーグルトも美肌効果が期待できます。使用する時は無糖のものを使ってください。酒粕にヨーグルトやヨーグルトの上澄み液を混ぜるだけの簡単アレンジです。
ただし、ヨーグルトにはピーリング効果があるため、ヨーグルトを加えた酒粕パックの使用は週1~2回にしましょう。
豆乳を加えるのもおすすめです。豆乳には大豆イソフラボンが含まれており、肌をなめらかにしてくれる効果があると言われています。砂糖などが含まれていない無調整豆乳を選んでください。
酒粕パックをするときは、必ず使用前にパッチテストを行ってください。また、作った酒粕パックが余った場合は、必ず冷蔵庫で保存しましょう。ここでは酒粕パックのパッチテストの方法や余った酒粕パックの保存方法、使用期限など酒粕パックの注意点について解説します。
酒粕はアルコールを含んでいます。アルコールによって肌に刺激を感じる人もいるので、パックを使う前に腕の内側などに塗ってパッチテストをしてください。
酒粕で肌に刺激を感じた人は、電子レンジで30秒ほど温めてアルコールを飛ばすと良いかもしれません。それでも肌に合わない場合は、酒粕パックの使用を控えてください。
またパックを塗った後でも、ヒリヒリとした違和感があればすぐにパックを洗い流しましょう。パックにアレンジを加えた後も、パッチテストを行ってから使用してください。
余った酒粕パックは、冷蔵庫で保存可能です。ただし酒粕はあくまでも食品です。1週間以内に使い切るようにしましょう。
朝日酒造の女性社員が話題の酒粕パックを実践!作ってみての感想や、実施後どのような変化があったのか、酒粕パックの体験談を紹介します。
「ちぎった酒粕と、適量の精製水を袋に入れて、よく揉んで…はい完成!3分程であっという間にできあがりました!
簡単に作れるうえに必要な道具は袋だけ、手を汚さずにできるも嬉しいですね。さらにこの袋のまま保管できるので、めちゃくちゃ便利じゃないですか!
ちなみに、私が使った酒粕はけっこう硬めのタイプだったので、作った後は冷蔵庫でひと晩置き、軟らかくなってから塗りました。この酒粕パック、冷蔵庫で保管しひんやりしているので、あったかいお風呂の中で塗ると最高に気持ち良かったです」
「おおおしっとり!!一回目から驚きました。入浴後の肌の乾燥に悩まされていたのですが、その日は頬を触ったら、いつもよりも肌に潤いがあったのです。さらにですね、酒粕の心地よい香りでよりリラックスしながら入浴でき、一石二鳥のバスタイムに!
今も週に2~3日パックしていますが、入浴後の肌のツッパリが緩和されたような気がします。無添加の、100%ナチュラルな自然パックなので、安心して使い続けてみようと思います!」
酒粕にはコウジ酸やアミノ酸などの美容成分が含まれています。酒粕でパックを行うと、しっとりとした質感になる人が多いようです。またお肌に透明感が出てきたという人もいます。しかし人によっては、酒粕が肌に合わない人もいるので、使用前のパッチテストは必ず行ってくださいね。酒粕パックを正しく実践して、お肌の調子を整えましょう。