寒い季節にぴったり◎素材の味を最大限に引き出す、旨味たっぷり「日本酒だけ鍋」を楽しんでみた
2024.12.04

楽しむ

寒い季節にぴったり◎素材の味を最大限に引き出す、旨味たっぷり「日本酒だけ鍋」を楽しんでみた

二十四節気の大雪を過ぎ、本格的に冬が到来する季節。この時期に食べたくなるのは、やっぱりお鍋。家族や友達とみんなでお鍋をつついたり、1人用のお鍋で自分だけの鍋を楽しんだり…シーンだけでなく、具材や出汁を変えてさまざまな楽しみ方ができるのも良いポイントですよね。今回ご紹介するのは、日本酒をたっぷりと使ったプチ贅沢なお鍋。ただ贅沢なだけでなく、グッと旨みが増す美味しい日本酒鍋を堪能してみませんか?

目次

  1. 素材を柔らかくする?旨味を引き出す?日本酒を使ったお鍋が美味しい理由
  2. お好みの具材で作る、美味しい「日本酒だけ鍋」の作り方
  3. 今回使用した日本酒「久保田 百寿」
  4. この冬は「日本酒だけ鍋」で身体の芯から温まろう

素材を柔らかくする?旨味を引き出す?日本酒を使ったお鍋が美味しい理由

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今回ご紹介するのは、昆布や鍋つゆを使わず、たっぷりの日本酒で具材を煮込んだ「日本酒だけ鍋」。「美味しくなるの?」「そんな使い方をしても良いのだろうか」と不安に思う方もいるかもしれませんが、心配はいりません!日本酒をたっぷりと使うことで具材本来の味が引き立ち、調味料を使わなくても美味しいお鍋が出来上がります。

料理にはよく、料理酒が使用されます。そもそも調理にお酒を使うのは、お酒に含まれるアミノ酸が食材の臭みを取り、コクや旨みを引き出すだけでなく、食材を柔らかくする役割も果たすからです。

ちなみに「料理酒」と「日本酒」の違いは、料理酒が料理に使用することを目的として食塩や添加物が加えられている一方、日本酒(清酒)は飲むことを前提としているところ。もちろん日本酒も料理に使えますし、食塩や添加物が加えられていない分、より素材本来の旨みやお酒とのマリアージュを堪能できます。

また、本醸造や純米酒、吟醸酒など日本酒の種類を変えることで香りも変わるため、同じ「日本酒を使用した鍋」でも風味が変わるのもおもしろいポイントです。香り高い吟醸酒は脂肪分の多いお肉を使ったお鍋に使用して、上品な香りをプラス。米だけで造られた純米酒は、具材から出汁が出やすい海鮮鍋に使用して、旨味を引き立たせるなどと、使い分けてもおもしろいでしょう。

KUBOTAYAでも、これまでに「日本酒と鍋」に関する内容は取り上げています。紹介した日本酒を丸々一本使ったしゃぶしゃぶ鍋や、ご当地鍋と日本酒のペアリングなどもご紹介しているので、ぜひ併せて楽しんでみてください。

お好みの具材で作る、美味しい「日本酒だけ鍋」の作り方

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余計な調味料は一切なし!基本の「日本酒だけ鍋」のレシピをご紹介します。

【材料】(1人分)
★お好みの具材
鶏もも肉 100g
鶏つくね 1人前(2~3個程度)
豆腐 半丁
白菜 4枚(250g程度)
しいたけ 3個
にんじん 1/3本
ねぎ お好みの量
水 150cc
久保田 百寿 150cc

【作り方】
①鶏もも肉は食べやすいサイズに、その他の野菜もお好みの大きさに切る。
②鍋にお水と久保田 百寿を入れ、火にかける。
③沸騰したら具材を入れ、鍋に蓋をし、弱火にかける。
④10分程度煮込み、食材に火が通ったら、完成!

水と日本酒は1:1の割合で煮立たせるのがポイント。沸騰させている間は部屋にお酒の香りが広がり、幸せな気持ちにもなりますが、お子さんやお酒の弱い方は体調が悪くなる可能性もあるのでしっかりと換気をするようにしてください。

お肉のタンパク質は高温で温めると硬くなってしまうため、一度沸騰させてアルコールを飛ばした後は弱火でじっくりと温めるのもポイントです。

また、今回は「久保田 百寿」を使用しました。スッキリとした喉越しで、思わずもう一杯を飲みたくなってしまうような飽きのこない味の百寿。温めても美味しくいただけて、鍋として食材に合わせると、具材の味を感じた後にふわっと柔らかくお米の香りがします。

ベーシックなお鍋だけでなく、お水を豆乳に変えて「ごま豆乳鍋」にしたり、お味噌を加えて「みそ鍋」「おでん」にも応用したりすることも可能です。お水をすべてお酒に変えた美酒鍋(びしゅなべ)を楽しむのも良いでしょう。

※お子さんや妊娠中・授乳中の方は、しっかりとアルコールを飛ばしてからお召し上がりください。

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〆にはご飯や麺を入れて、雑炊やラーメンを楽しんでみてください

今回使用した日本酒「久保田 百寿」

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「久保田 百寿」は膨らみのある辛味や酸味が特徴の、ドライなあと口の日本酒。酸味や甘味のバランスが良く、どんな具材を鍋に入れても素材の旨みとマッチします。

また百寿を「日本酒だけ鍋」におすすめしたい理由として、飲む温度を上げると丸さが出て、やわらかな口当たりに変化するところが挙げられます。よく冷えた日本酒を普通の温かいお鍋と一緒にいただくのも良いですが、鍋にすることによってお燗を出汁で割ったような旨味とまろやかな味わいを堪能できるのです。

香りも穏やかで主張しすぎないので、食材の味や香りを邪魔しにくいところもおすすめポイント。お鍋のアレンジにも万能ですし、〆の雑炊やラーメンにもよく合います!

【久保田 百寿】
1,800ml 2,190円(税込2,409円)
720ml 1,020円(税込1,122円)

※商品の価格は2024年12月11日現在のものです。

この冬は「日本酒だけ鍋」で身体の芯から温まろう

「日本酒だけ鍋」のポイントは、上質な日本酒で素材の旨味を引き出して味わうところ。いつもは鍋の素を使ってお鍋を楽しんでいる方、大掃除で古い日本酒を発見した方、手付かずの日本酒を片づけたい方など、ぜひ一度日本酒鍋を作ってみてはいかがでしょうか。お水や料理酒から作るお鍋とはひと味違った、やさしい風味が楽しめます。「日本酒を使うなんてもったいない!」と恐れることなく、ぜひお試しください。

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酒小町

酒小町

20〜30代限定の日本酒コミュニティ『酒小町』が運営するクリエイティブチーム。「お酒の場と交流が好き」なメンバーがそれぞれの得意分野を活かしあい、SNS投稿/PR/イベントの企画・運営など、多岐にわたる活動を行なっている。日本酒への偏愛から生まれるユーザー目線の意見や革新的なアイデアが強み。