そのままで日本酒のおつまみに!サバ缶×日本酒のペアリングを研究
“定番のおつまみに最も合う久保田はどれか”を一緒に探求するワークショップ「酒楽の里 あさひ山 駅ナカ研究室」。第6回目は「サバ缶」をテーマに、定番の日本酒4種と合わせながら、最も相性の良い組み合わせについて、参加者と一緒に研究しました。
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“定番のおつまみに最も合う久保田はどれか”を一緒に探求するワークショップ「酒楽の里 あさひ山 駅ナカ研究室」。第2回目は「漬物」をテーマに、定番の日本酒5種と合わせながら、最も相性の良い組み合わせについて、参加者と一緒に研究しました。
今回用意した日本酒は、「久保田 千寿」「久保田 千寿 純米吟醸」「久保田 紅寿」「久保田 純米大吟醸」「朝日山 純米酒」の5種類です。
まずは、きゅうりの糠漬けとなすの浅漬けの定番品から。
こちらは千寿や千寿 純米吟醸などの定番酒とはぴったりのようでしたが、特に「なすの味がそんなに強調せず、千寿 純米吟醸がさっぱりしているのであっさりペアリング」「なす、きゅうりとよく合う。千寿 純米吟醸は爽やかな酸味でなんにでも良く合った」と、あっさり同士のペアリングが好評でした。
また、「普段は“ザ・日本酒系”は飲まないが、朝日山 純米酒ときゅうりを合わせたら美味しく感じた。辛口正統派の楽しみ方の扉が開いた」と、新たな日本酒の美味しさを発見した方も。これぞペアリングの醍醐味ですね。
続いて野沢菜を試すと、今回用意した4種類の漬物の中では野沢菜が一番しょっぱめという感想。その塩味の強さが、「野沢菜はどんな酒とも平均的に合う」というコメント通り、日本酒をぐいぐいと進めさせるようです。
「しょっぱいのが好きなので、千寿 純米吟醸と野沢菜が一番すっきり食べ進められよく合っていた」「純米大吟醸の華やかな香りと甘味があるので、野沢菜の塩味とよく合う」「朝日山 純米酒とが一番美味しい。野沢菜は塩味が強く、酸味や葉っぱのえぐみなど味わいの強さも感じる。純米酒が最も黒子に徹してて、調和した」など、美味しいと感じる日本酒は人それぞれでした。
一方で、「千寿 純米吟醸と合わさるとより漬物の味わいが美味しくなるけど、野沢菜はそうならない。葉っぱ系と日本酒は合わせにくいのかもしれない」という声もありました。
そして最後に、ご参加の方の多くが絶賛していたのが、かぶの酢漬けと日本酒の組み合わせです。
基本の千寿とは、「酒も漬物も全てが美味しいという前提で、ほとんどの組み合わせはどちらかの美味しさが勝っているが、この組み合わせはどちらも生かして殺さずみたいで最高だった」と、やはり間違いない様子。
千寿 純米吟醸とも、「千寿 純米吟醸の酸味の強さと漬物の酸味の強さがちょうどよい」とぴったりだったようで、「千寿、千寿純米吟醸とかぶの酢漬けは鉄板」と千寿シリーズの強さを改めて感じました。
また、紅寿との組み合わせがベストと答えた方もいて、「紅寿の酸味と酢漬けの酸味が合う。紅寿は漬物全般によく合った」と、かぶの酢漬けだけではなく、紅寿と漬物の相性のよさを感じられていました。
さらに、漬物とは合わせづらいのではと思われた純米大吟醸も、「かぶの酸味と酒の旨味がちょうどよく合わさった」「甘いのとしょっぱいのは無限ループに入るので、甘い華やかなお酒と甘味、酸味、旨味の強いかぶの酢漬けと無限ループが完成する」と、意外な発見でした。
漬物と日本酒、どれともだいたい合うのでは?と思って開催したイベントでしたが、意外にもそれぞれの個性があり、これがベストマッチという組み合わせの発見がいくつもありました。
今回の研究結果の一つは、「酢漬けと日本酒は相性がよい」「かぶの酢漬けには久保田は何でもあう」という、酢漬けと日本酒の相性の良さ。今回はかぶでしたが、酢漬けには大根やきゅうりなど他の野菜を使ったものもありますので、ぜひ他の酢漬けでも試してみたいところです。
また、「いい酒と漬物はもったいないというイメージを壊した」「吟醸酒や純米酒が優位と思っていたが、意外と華やかさもある純米大吟醸や純米吟醸の方が、しょっぱいだけではない漬物にはよく合う」という思い込みを覆した純米大吟醸。私たちも、華やかな純米大吟醸は漬物には合いづらいだろうと思っていましたが、甘味と塩味の無限ループにハマったら、抜け出せなくなるかも?
さらに、千寿や純米酒は、お酒単体で飲むよりも漬物と合わせて飲んだ時の方が美味しいという結果も。食中酒としての力量が発揮されました。
普段から漬物を肴に飲んでいるという参加者の方は、「三重から取り寄せた、伝統的製法によるたくあんと飲んでいる」というこだわりも見せていました。
漬物と一言で言っても、糠漬けや酢漬け、粕漬け、塩漬けなど様々です。名脇役になりがちな漬物ですが、たまには主役にしてじっくりと味わってみると、新たな発見があるかもしれません。