おうち花見を楽しもう!桜を感じるアイデアとおすすめの日本酒を紹介
冬の寒さがやわらぎ、春の匂いが感じられるようになってきました。 春といえばお花見を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 昨年に続き、今年もお花見を自粛せざるを得ない状況が続いています。 桜の木の下でのお花見は難しいですが、今年はおうちの中でお花見を楽しんでみませんか? おうち花見を盛り上げるための3つのアイデア、「愛でる」「食べる」「ほろ酔いになる」をご紹介します。
楽しむ
程よいサイズ感の「カップ酒」。そんな飲み切りサイズのカップ酒は、おうち飲みで日本酒を気軽に楽しみたい時にぴったりです。本記事では、カップ酒の基本情報や、新潟の酒蔵が手がけるおすすめ商品とともに、その魅力を堪能できる楽しみ方を紹介します。
目次
カップ酒はコンビニなどでも販売されている、カップ状の容器に入ったお酒のこと。まずはその概要とともに、昨今のカップ酒事情を紹介します。
カップ酒は、内容量は一合(180ml)程度で、蓋を開ければすぐ飲める手軽さが魅力です。1銘柄をじっくり楽しむのはもちろん、飲み比べもおすすめです。飲み比べることで、各酒蔵のこだわりを感じられるでしょう。
少し前までは「カップ酒=おじさんが飲むお酒」というイメージが強かったかもしれません。しかし、最近はデザインが可愛いカップ酒が多数登場していて、女性からの人気も高まっています。
例えば、地域限定ラベルやキャラクターとコラボしたものなども続々と登場しています。最近のカップ酒は、デザインの可愛さだけでなく、「気になるお酒や、美味しいお酒をちょっとだけ飲みたい」という若者のニーズにもマッチしています。
日本屈指の酒処である新潟県。そんな新潟県で美味しい日本酒を造り続けている酒蔵が手がけるカップ酒をピックアップしました。それぞれの魅力を余すことなく紹介します。
「新潟のカップ酒と言えばコレ」と称されるほどの定番商品。手がけているのは、新発田市にある酒蔵・菊水酒造です。
1972年、日本で初めて缶入りの生原酒「ふなぐち菊水一番しぼり」の商品化に成功しました。
生原酒はとてもデリケートな性質なので、かつては市場に出荷するのは無謀とされ、酒蔵見学に来た方だけに振る舞う特別なお酒でした。そんな生原酒を鮮度を保ったまま届けられるアルミ缶入りの形で流通させた生原酒「ふなぐち菊水一番しぼり」は、日本初の画期的な商品に。発売以来、多くの人々から愛され続け、今では「コンビニ最強酒」と呼ばれるほどの存在です。
一口飲むと広がる、鮮烈な旨味。熟成の進み具合で変化する味わいを楽しめるのは、生原酒ならではと言えるでしょう。飲み方は、喉越しがすっきりとする冷酒や、ロックもおすすめです。
容量は200mlですが、500ml缶など他のサイズもあるので、目的に合わせて選べます。
「酒とは辛いもの」という信念のもと、地元新潟の人たちが毎日楽しめる淡麗辛口を、丹精こめて造り続けている麒麟山酒造。
豊富なシリーズ展開があり、そのひとつである「伝統辛口」シリーズは、長年地域の人に愛されてきた、伝統的な淡麗辛口が魅力です。爽快でキレのある、飲み飽きしない味わいに仕上がっています。
季節の食材と合わせて一杯、寒い日は燗酒で、暑い日は冷酒など、季節に応じた飲み方も楽しめます。
180mlカップの他にも、同容量の瓶タイプや、300ml・720ml・1,800mlサイズも展開しています。
朝日酒造は「酒造りは、米づくりから」をモットーに、地域の契約栽培農家とも協力しながら、酒造りに最適な米を育てています。
そんな朝日酒造が手がける「朝日山」シリーズの「朝日山 百寿盃」。地元新潟で長年愛されてきた、定番酒です。180mlカップは、新潟県内のスーパーやコンビニでも広く取り扱っています。
さらっとした口当たりでのど越しが良く、毎日の晩酌にもぴったりな一品。冷酒から熱燗まで、さまざまな温度帯で楽しめます。
日本酒の味わいだけではなく、カップのデザインにもこだわりが詰まっています。続いては「粋!」「可愛い!」など、評判のカップ酒を2つ紹介します。
「全国日本酒カップ コンクール」でデザイン賞を受賞した逸品。紅白の錦鯉が泳いでいるデザインで、見ているだけでも楽しめると評判です。
こちらのカップ酒を手がけているのは、、錦鯉発祥の地・小千谷市にある新潟銘醸。地域のシンボルである錦鯉が描かれた「長者盛 長者カップ」は、お土産の定番にもなっています。
口当たりはやわらかく、飲み飽きしない辛口に仕上がっています。お燗でも、冷やでも美味しく楽しめます。
名前の通り「雪男」がデザインされている純米酒で、手がけているのは全国を代表する豪雪地帯・魚沼地方にある青木酒造です。
銘柄「雪男」は、書物『北越雪譜』に登場する毛むくじゃらの異獣がモデルになっています。同書の中で「異獣」は握り飯をくれた旅人の荷物を担ぎ、道案内をする心優しき存在として描かれています。
この地を訪れる方々に、日本酒をもっと身近に感じてもらいたいとの思いから、この「異獣」を親しみやすい姿に変え、雪男としてキャラクター化したそうです。
擦りガラスのカップが、淡い雪を感じさせますよね。デザインはもちろんのこと、シャープな後味とキリっと引きしまる辛口の味わいも人気の秘訣です。
カップ酒はそのまま飲んでも美味しいですが、温度帯を変えたり他のものと割ったりすると、さらに楽しみが広がります。こちらでは、おすすめの飲み方と楽しみ方を紹介します。
日本酒は温度帯によって味わいが変わるのも魅力のひとつ。温めることで、本来の旨味や香りをより強く感じられます。
ちなみに、温めたお酒は「燗酒(かんざけ)」と呼ばれています。よく見聞きする「熱燗」は50℃前後のお酒のこと。それより少しぬるい40℃前後のお酒は「ぬる燗」です。こういった名称を知ると、日本酒をもっと楽しめるでしょう。
カップ酒は常温で販売されていることが多いお酒です。そのまま飲んでも良いですが、家で温めてみてはいかがでしょうか。
簡単なのは、蓋を外して電子レンジで温める方法です。600wで1分以内を目安としてください。
まろやかな味わいにしたい場合は、鍋を使った湯煎がおすすめです。湯煎のやり方や、燗酒の楽しみ方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
新たな発見をしてみたい人におすすめなのが、炭酸飲料と割る飲み方です。例えばサイダーと割ると、軽い口当たりになり、甘味が強く感じられます。レモン味の炭酸飲料なら、爽やかな飲み口でフルーティーさと酸味を感じられるでしょう。割る時はまずは1:1で試してみて、そこから自分好みの割合を探すのも1つの楽しみ方です。
そして日本酒好きな人にぜひおすすめしたいのが、おでんのだし割りです。日本酒をだしで割ることで塩味が加わり、旨味・甘味・苦味・渋味・塩味の「五味(ごみ)」が揃って完璧な味わいになります。
日本酒とだしを40〜50℃前後に温めて、1:3を目安にして割り、お好みで七味唐辛子をトッピングしてみてください。日本酒とおでんの両方の美味しさが詰まった一杯です。
日本酒を片手におつまみを味わった後は、カップに残った日本酒をアレンジして。一度で二度美味しいカップ酒を、この機会に楽しんでみてはいかがでしょうか。
デザインが可愛いカップ酒はインテリアとしても大活躍。棚に並べるだけで部屋の雰囲気が変わるでしょう。カップにちょっとした観葉植物をさして花瓶代わりにする、お箸やスプーン、ペンを入れる容器として使用するなど、さまざまな活用方法があります。
また、カップ酒はインスタでもちらほら見かけるようになりましたよね。自宅にいる機会が増えたことで、SNSを利用するようになった人も多いのではないでしょうか。写真のネタ切れを感じた時は、コレクションしたカップ酒の写真をぜひ投稿してみてはいかがでしょうか。
飲み終わった後も、カップ酒でおうち時間を楽しみましょう。
少し前まではおじさんが飲むお酒、というイメージが強かったカップ酒は、今では若者から支持される日本酒へ変貌を遂げています。そのまま飲むのはもちろんのこと、お燗にしたり炭酸飲料やだしと割ったりと、楽しみ方はさまざま。飲み切りサイズのカップ酒で、蔵人の知恵と技術が詰まったこだわりの日本酒を味わってください。