雪国で採れる春の山菜。山菜料理に合う新潟県の日本酒も紹介
2021.03.15

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雪国で採れる春の山菜。山菜料理に合う新潟県の日本酒も紹介

ほのかな苦味や食感が魅力のひとつである「山菜」。そんな山菜を使った料理にぴったりのお酒は、なんといっても日本酒です。雪国・新潟県は、山菜と日本酒、どちらも兼ね揃えた美味しさの宝庫。本記事では、春に採れる山菜の種類やおすすめの食べ方を解説するとともに、山菜料理と相性の良い日本酒を紹介します。

目次

  1. 山菜の定義と魅力
    1. 山菜とは
    2. 山菜の魅力
    3. 新潟県は山菜の宝庫
  2. 春に採れる山菜とおすすめの食べ方
    1. ふきのとう
    2. わらび
    3. ぜんまい
    4. こごみ
    5. たらの芽
    6. うど
  3. 山菜料理×日本酒
    1. ポイントは山菜の「苦味・渋味」とのペアリング
    2. 山菜のおひたしには「久保田 千寿」を
    3. 山菜味噌には「久保田 碧寿」を
    4. 山菜の天ぷらには「爽醸 久保田 雪峰」を
  4. 春の訪れを感じるおいしい山菜料理には、とっておきの日本酒を。

山菜の定義と魅力

採れたてのふきのとう

雪解けとともに顔を出し、春の訪れを告げる山菜。そもそも山菜とはどんなものを指すのか、山菜の定義や魅力を解説します。

山菜とは

山野に自生し、食べることができる植物が山菜です。日本人は縄文時代から、山菜や野草を食べる習慣があったと言われています。
近年は、ハウス栽培をしたものが八百屋やスーパーなどで売られていますが、やはり自生の方が独特の風味があるものが多いです。
また山菜といえば春のイメージがありますが、種類によって収穫できる時期はさまざまで、一年中楽しむことができます。

山菜の魅力

山菜の魅力は、なんといってもほのかな苦味やシャキシャキした食感です。アクが強いものは下ごしらえが必要ですが、そのアクすらも魅力のひとつ。山菜のほろ苦さは、日本酒にもよく合います。
山菜料理が並べば、一気に春らしい食卓になることでしょう。

新潟県は山菜の宝庫

豪雪地帯として知られる新潟県は、春の山菜が名物です。冬にたっぷり積もった雪の雪解け水と、ミネラルを多く含む壌土が、みずみずしい山菜を育てます。 また、雪解け水にさらされるので、アクが少なく美味しい山菜になると言われております。

春に採れる山菜とおすすめの食べ方

ふきのとうの天ぷら

新潟県では、ふきのとうを皮切りに山菜が4月頃から市場に出回り始めます。ここでは春に採取できる代表的な山菜の種類やおすすめの食べ方を紹介します。

ふきのとう

山野に自生し、雪が解ける頃の早春に顔を出します。ふきのとうはふきの花のつぼみで、山菜の中ではもっとも早い時期から収穫できるため、春の訪れを感じさせる山菜です。
古くから食用に利用されており、特徴的な香りと苦味が味わいのアクセントになっています。定番の天ぷらはもちろん、刻んで炒め、砂糖や味噌で調味したふき味噌も春らしい一品です。

わらび

わらびは比較的日当たりの良い草原などに自生するシダ植物で、全国で採れるため、地方により収穫時期に開きがあります。
強いアクが含まれているので、アク抜きは必須。一般的には、重曹か木炭をふり、熱湯をかけて落し蓋をして一晩浸け、黒っぽいあくが出なくなるまで水洗いして使用します。
おひたしや煮物にして、春らしい苦みと歯ごたえを味わいましょう。わらびの苦味がアクセントになる炊き込みご飯もおすすめです。

ぜんまい

ぜんまいは産毛に覆われた見た目が特徴で、春から初夏にかけて全国で採れます。
「男ぜんまい」と「女ぜんまい」と呼ばれる2種類があります。男ぜんまいはザラザラとした葉の表面や、渦巻きがつぶれたようなボール型の形状が特徴です。女ぜんまいは、葉の表面がツルツルしていて渦巻きの部分が平たく、茎がやわらかく、男ぜんまいより背が低いのが特徴です。食用に適しているのは女ぜんまいなので、採取の際は参考にしてください。
わらびと同様に、丁寧にアク抜きをしてから、煮物やごま和えがおすすめです。

こごみ

採取できるのは3月頃から6月中旬で、水はけが良く、湿ったところに群生しています。葉の先端がくるくると巻かれた部分だけでなく、茎も美味しく食べられます。
わらびやぜんまいと同じシダ植物ながらクセやアクが少なく、下準備の手間がいりません。採れたてならぜひ生でそのまま、風味と食感を楽しんでみてください。茹でて、おひたしや和え物にするのもおすすめです。

たらの芽

山菜のなかでも香り豊かな、たらの芽。天然物のたらの芽は春から初夏にかけて顔を出し、栽培物が早いもので12月頃から市場に出回ります。栽培物の方が苦味などが穏やかですが、その分風味の個性も弱くなります。
山菜にしてはアクが少なく、おすすめの食べ方は天ぷらです。外はカリカリで、中はほくほくの食感を楽しめます。

うど

市場には農家で栽培されているものが多く出回っていますが、天然もののうどは「山うど」と呼ばれ、ごく限られた時期にしか採れません。高さが3mほどになることもあるそうです。
アク抜きをしてから、生のままスライスして酢味噌と和えたり、きんぴらや天ぷらなどもおすすめです。シャキシャキした食感を楽しみましょう。

山菜料理×日本酒

ここでは、独特の香りやほのかな苦味が特徴の「山菜」と相性が良い日本酒の選び方や、おすすめの銘柄を3つ紹介します。

※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2021年3月15日現在のものです。

ポイントは山菜の「苦味・渋味」とのペアリング

山菜特有の「苦味」と調和する日本酒を選ぶのがポイントです。苦味と喧嘩しないすっきりとした味わいや、苦味を受け止める懐の深い味わいの日本酒をおすすめします。

山菜のおひたしには「久保田 千寿」を

久保田 千寿

料理の味を邪魔することなく、素材が持つ味と香りを引き立てる「久保田 千寿」。あっさりした料理からコクのある料理まで、さまざまな料理に合うお酒です。
山菜と合わせても、その個性を壊さずに、やさしく引き立たせます。ぜひ山菜そのものを存分に楽しめる、シンプルなおひたしと一緒に味わってみてください。

久保田 千寿
1,800ml    2,430円(税込2,673円)
720ml    1,080円(税込1,188円)
300ml    500円(税込550円)

山菜味噌には「久保田 碧寿」を

久保田 碧寿

山廃仕込みによるどっしりとした旨味がありながらも、爽やかでシャープな酸味、キレのある軽いのど越しが特長の「久保田 碧寿」。
懐深い味わいは、しっかりとした味付けで風味豊かな山菜味噌とよく合います。

久保田 碧寿
1,800ml    5,030円(税込5,533円)
720ml    2,230円(税込2,453円)

山菜の天ぷらには「爽醸 久保田 雪峰」を

爽醸 久保田 雪峰

山菜は食べるだけではなく、採る楽しみもありますよね。そんな春の行楽のお供におすすめしたいのが、「爽醸 久保田 雪峰」。アウトドアで楽しむ日本酒をコンセプトに誕生した、4月限定出荷の純米大吟醸です。容量が500ml と持ち歩きやすいサイズなのも魅力的。
常温でもおいしく飲めますが、小川で冷やしておいても良いでしょう。山菜の天ぷらに、ちょこっと塩をつけて、春の日本酒とともに楽しんでみてください。

爽醸 久保田 雪峰
500ml    3,100円(税込3,410円)

春の訪れを感じるおいしい山菜料理には、とっておきの日本酒を。

春を楽しむ

独特の香りやほのかな苦味が魅力の「山菜」。そんなちょっと大人な味わいの食材には、日本酒を合わせて、春の味覚を堪能してみてはいかがでしょうか。新たな季節の楽しみ方に、きっと出会えるはずです。