おうちで簡単再現!昭和レトロなレモネードを日本酒カクテルにアレンジ
近年、昭和レトロなアイテムや文化が若い世代を中心に人気を集めています。その波は食べ物や飲み物にも及び、昔なつかしい「レモネード」が、今再び注目を集めているのです。昔ながらのシンプルなレモネードだけでなく、様々なアレンジを加えたものも登場しているレモネードの世界。そこで今回は、日本酒をレモネードに合わせて、美味しいレモネードカクテルをつくってみました。
楽しむ
卵酒とは、日本酒・卵・砂糖を混ぜて温めたアルコール飲料のこと。卵酒は、古くから親しまれてきた飲み物の1つです。この記事では、卵酒の基本情報や作り方を始め、卵酒に合うおすすめの日本酒を解説しています。
目次
日本酒と卵、砂糖を組み合わせて作る卵酒は、“材料が少ない・作り方が簡単・美味しい・体に優しい”と、良いこと尽くめの飲み物です。卵酒の作り方の前に、まずは卵酒の概要や卵に含まれる成分、卵酒のメリットから紹介します。
日本酒・卵・砂糖を混ぜたものを温めて作る卵酒は、ホットカクテルの一種です。卵酒は体を温めてくれるため、冷えを感じやすい冬に最適。卵酒は冬の季語にもなっているほど、古くから多くの人に親しまれてきた飲み物です。江戸時代には既に卵酒が存在していた記録が残っています。以降、風邪の引き始めの家庭療法として世間に浸透するようになりました。
日本で親しまれている卵酒は、日本酒を使うのが一般的です。海外では日本酒ではなく、ラム酒やブランデーを使った、卵酒に似たアルコール飲料が存在しています。例えば「Eggnog(エッグノッグ)」と呼ばれるアメリカのドリンクや、ホイップがたくさん乗っているのが特徴的な、イタリアの「Bombardino(ボンバディーノ)」などがあります。
現在も風邪の引き始めに飲まれることが多い卵酒ですが、アルコール分が含まれているため、風邪薬と一緒に飲むのは避けましょう。場合によっては風邪薬の作用が落ちたり、副作用が出たり、睡眠の質が落ちたりしてしまいます。あくまでも、風邪の引き始めに飲むことが大切です。
卵酒の主な材料の1つである卵は、完全栄養食品と呼ばれるほど栄養が豊富な食材です。卵に含まれている主な成分は、ビタミンAやビタミンEを始めとするビタミン類や、カルシウム、リンや亜鉛、鉄など。
その他、卵は必須アミノ酸を豊富に含んでいるため、「良質なたんぱく質」と言われています。卵の栄養を存分に活かしたい場合は、全卵で卵酒を作るのがおすすめです。
卵酒が体を温めてくれるのは、材料の1つである日本酒のおかげです。日本酒に含まれているアデノシンという成分は、血液の流れをスムーズにする働きがあり、体温上昇に役立ちます。卵酒を飲み終わった後、体がポカポカしているはず。気温の低い日や体の冷えを感じる時は、卵酒を飲んで体を温めてみてはいかがでしょうか。
体が冷えやすい人、健康志向な人の強い味方である卵酒は、家庭で簡単に作れるのも人気の理由の1つです。卵酒の材料は、日本酒・卵・砂糖(もしくはハチミツ)のみ。その他、ボールやホイッパー、鍋も準備しましょう。ここからは、具体的な材料と作り方、卵酒のアレンジレシピを紹介します。
【材料(2人分)】
・卵:2個
・砂糖:大さじ2~3(お好みで)
・日本酒:360ml
卵酒を作る時のポイントは、卵と砂糖をよく混ぜ合わせることです。
まずは、準備しておいたボールに割った卵を入れ、ホイッパーを使って混ぜていきます。なるべく早く作り終えようと、白身の部分が残ったまま次の工程に進むと、飲んだ時の口触りが悪くなってしまいます。美味しい卵酒を作るために、少し泡立つくらいまで卵を混ぜましょう。
卵を混ぜ終えたら砂糖をボールに入れ、さらによく混ぜ合わせます。この時、卵と砂糖を混ぜたものをザルなどを使ってこすと、口触りがさらに滑らかになります。
次に日本酒を鍋に入れ、沸騰する手前くらいまで温めてください。そして、温めた日本酒を①で準備した卵と砂糖を混ぜたものに注いでいきます。
卵の凝固が始まる温度は60℃前後のため、日本酒を熱いまま注ぐと卵が固まってしまうので、混ぜながら温度を下げ、少しずつ①に注いでいきましょう。このひと手間を加えることで、卵酒の口触りが良くなります。
この時点で完成していますが、もうひと手間を加えるとさらに美味しい卵酒に近づきます。②で混ぜ合わせたものを湯煎にかけて軽く温め、とろみが出てきたら火を止めましょう。この時、温めすぎると卵が固まってしまうので、目は離さないようにしてください。火を止め、お好きな酒器に注いだら美味しい卵酒の完成です。
卵酒の基本的な作り方をマスターしたら、他の食材をプラスしたアレンジレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。卵酒に合う主な食材は、牛乳や豆乳、生姜など。牛乳や豆乳をプラスするとまろやかな口触りになり、生姜をプラスすると体がさらに温まります。
<牛乳・豆乳のちょい足しアレンジレシピ>
【材料(2人分)】
・卵:2個
・砂糖:大さじ2~3(お好みで)
・日本酒:180ml
・牛乳または豆乳:180ml
日本酒の半分程度の量を、牛乳または豆乳に変えるだけの簡単レシピです。こちらのアレンジレシピは、お酒が少し苦手という人におすすめ。豆乳は分離しやすい性質を持っているため、作る際は沸騰させないことが大切です。
<生姜のちょい足しアレンジレシピ>
【材料(2人分)】
・卵:2個
・砂糖:大さじ2~3(お好みで)
・日本酒:360ml
・生姜:30g
生姜はチューブタイプのものでも良いですが、栄養素を重視するなら生の方がおすすめです。生の生姜を使用する場合は、冷凍させてからすりおろすと口触りがなめらかに。生の生姜には、体を温めてくれる成分が含まれているので、卵酒にプラスすることでさらに体がポカポカするはずです。
卵酒を自宅で楽しむ時は、お燗に合う日本酒を選ぶのがおすすめです。美味しい日本酒を使用することで、卵酒の味わいがさらに良いものになります。こちらでは、そのまま飲んでも美味しい、卵酒におすすめの日本酒を2つ紹介します。
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2020年8月19日現在のものです。
特別本醸造の「久保田 百寿」は、朝日酒造の創業時の屋号を冠した「久保田」の基本形と言える日本酒。香りの主張は控えめな辛口の日本酒で、ふくらみのある辛味や酸味を感じられるのが特徴的です。シンプルな酒質なので、卵とほどよく調和します。
「久保田 百寿」は、飲み終えた時にドライさを感じるため、和食やおつまみとの相性も抜群。もちろん、単体でも楽しめます。飲み疲れを感じないため、晩酌用のお酒としても最適です。
久保田 百寿
1,800ml 2,010円(税込2,211円)
720ml 920円(税込1,012円)
「朝日山 本醸造」は、穏やかな香りとやさしい旨味が特徴。卵の旨味と重なり合い、至福の一杯を楽しめます。
冷酒からぬる燗に熱燗まで、いろいろな飲み方で楽しめる本醸造酒です。
朝日山 本醸造
1,800ml 1,750円(税込1,925円)
720ml 820円(税込902円)
300ml 410円(税込451円)
古くから親しまれてきた卵酒は、美味しい上に体に良い飲み物です。卵酒を飲んで身体を温め、ゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。風邪の時だけではなく、疲れた時やなかなか眠れない時などにもおすすめ。また、さまざまな日本酒で卵酒を作ってみると、味わいの違いを感じられるはずです。美味しい卵酒で体を温めつつ、日本酒の奥深さも感じてください。