20代の日本酒リアルボイス――自分の好きなものに掛け合わせた日本酒の楽しみ方
20代に久保田の日本酒を飲んでもらい、正直な感想や意見をもらう「20代の日本酒リアルボイス」。今回はフリーライターの伊藤美咲さんに「久保田 千寿 純米吟醸」「久保田 純米大吟醸」を「午後の紅茶」とともに飲んでいただきました。今の20代は、日本酒に対してどんなことを感じているのか?お酒に触れ始めたばかりの世代が日本酒をどう捉えているのか、今夜の一杯のお供にぜひお楽しみください。
コラム
20代に久保田の日本酒を飲んでもらい、正直な感想や意見をもらう「20代の日本酒リアルボイス」。今回はフリーライターの目次ほたるさんに「久保田 千寿 純米吟醸」「久保田 萬寿」「久保田 純米大吟醸」の3種類を飲み比べていただきました。今の20代は、日本酒に対してどんなことを感じているのか?お酒に触れ始めたばかりの世代が日本酒をどう捉えているのか、今夜の一杯のお供にぜひお楽しみください。
目次
フリーランスライターの目次ほたる(めつぎほたる)、22歳です。私は高校生2年生のときに始めた家事代行業をきっかけに、学生起業。その後、スタートアップ企業の経理やライターアシスタントを経て、フリーランスのライターとして独立しました。
現在はライターとしてインタビュー記事やコラムの執筆を手掛けたり、企業の広報部専属ライターとして社員インタビューをするなど、企業に関するさまざまな「言語化」をすることを仕事としています。
写真やアートなど美しい表現を鑑賞するのが趣味で、本業の傍ら自主制作も行っており、SNSを通じて写真の楽しさを発信してきました。
おいしいものを食べるのも大好きで、仕事や旅で訪れた街のグルメを探したり、家では毎日自炊したりするのが日々の楽しみの1つです。
私が初めて日本酒を飲んだのは、20歳のとき。居酒屋を経営していたお酒ツウの母に、「そろそろ日本酒も試してみる?」と、母のお気に入りの日本酒を飲ませてもらったことがきっかけです。
最初は「苦くて、飲みにくい、大人の飲み物」というイメージがあり、避けていた日本酒でしたが、実際に飲んでみると想像以上に爽やかな香りで、お米の甘さがじんわりと口の中に広がる感覚に感動したことを覚えています。
それからというものの、友だちや仕事の先輩とお酒を飲みに行くときは、日本酒を飲む機会が増え、たくさんの種類を飲み比べてきました。
銘柄によって、味も香りも全然違い、食事とのペアリングによって趣が変わる日本酒は、お酒を飲み慣れない当時の私にはとても新鮮だったんです。日本酒は私にとってお酒の世界を広げてくれる存在になりました。
渋い筆文字が印象的なラベル。
今回私が選んだのは、「久保田 千寿 純米吟醸」「久保田 萬寿」「久保田 純米大吟醸」の3種類!
さまざまな種類の日本酒を飲んだことがあると言いながら、実は久保田を飲むのはこれが初めて。香りが穏やかで軽い飲み心地の「久保田 千寿 純米吟醸」から、重厚感があると噂の「久保田 萬寿」まで、久保田の魅力を一挙に楽しめるラインアップに心躍ります。
さっそく、かんぱ〜い!
最初の1杯は、「久保田 千寿 純米吟醸」から。ワイングラスに入れて、常温でいただきました。
はっとするほど飲みやすく、軽い口当たりに驚きました。さっぱりとしたドライな飲み心地なので、冷やして飲むのもおいしそう。爽やかな香りのあとに、ほどよい酸味が感じられ、夏の晩酌にはぴったりの逸品だと感じられました。
日本酒といえば、和食とペアリングするのが一般的ですが、こちらの「久保田 千寿 純米吟醸」は白ワインのように楽しめるので、フレンチやイタリアンとも相性が良さそうです。
屋外で飲む日本酒も新鮮。
続いては、「久保田 萬寿」。一口飲んでみると、千寿 純米吟醸とは打って変わって重厚感のある深みのある味わい。
複雑味がある豊かな香りにすこし圧倒されてしまったものの、飲みにくさを感じることはなく、一口一口丁寧に飲みたくなる印象を覚えました。
千寿 純米吟醸と萬寿をシーンで選ぶとするのなら、気軽な晩酌や友人との宅飲みで楽しみたいのは千寿 純米吟醸、ちょっぴり特別な日に豪華な料理と一緒に味わいたいのが萬寿といったところでしょうか。
一緒に飲みたい相手や、ペアリングしたい料理などを想像しながら楽しめるのも、日本酒の醍醐味の一つです。
チョコレートやナッツ、スモークサーモンと一緒にいただきました。
優しく広がる上質な甘みで、心まで穏やかになる時間。
最後は、「久保田 純米大吟醸」。味わいの違いが顕著な千寿 純米吟醸と萬寿を飲んだあとだったからか、甘みと香りのバランスの良さが際立ちました。
口に入れた瞬間は、華やかで深い香りがしたかと思いきや、上質な甘みが広がり、キレのある舌触り。私は日本酒の肝は「お米の甘み」だと思っているのですが、「久保田 純米大吟醸」はそんな甘みにフォーカスしつつ、締めるところは締めるという、こだわりを感じました。
この絶妙にバランスのとれた味わいならどんなお料理も合いそうですが、私は個人的にスパイスの効いた肉料理や、酸味のあるマリネなどと一緒に楽しみたいところ。
同じ久保田でも、3種類でこんなにも味わいや香り、口当たりが違うことに驚きました!
大人になってから、飲み会などに行くと「周りのペースに合わせて、お酒を頼まないといけない」という空気が漂うのが不思議でした。
「最初はビール!」と定番を楽しむのもいいけれど、アルコールに弱く、お酒をたくさん飲めない私のような人は、なるべく1杯1杯を大事にしたい。
日本酒はアルコール度数が高いものが多いですが、その分、香りや味わいに浸りながら、料理と一緒にゆっくり楽しめるのがいいところだと思っています。
「たくさん飲みたい!」という人も、「あまり飲めないけど、お酒のおいしさを楽しみたい」という人も、自分にとって心地よく飲めるのが一番。
そんな自分らしくいられるお酒の時間を、日本酒を通して実現していけたらいいなと思う、今日このごろです。
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2023年7月28日現在のものです。
さっぱりとした料理はもちろん、バターやマヨネーズなどを使ったコクのある料理とも楽しめる純米吟醸酒。和食、洋食、中華など洋の東西を問わない料理が食卓に並んだら、ぜひとも頼りたい一本です。
口当たりはやわらかく、ドライな飲み口に仕上がっており、冷やすとほどよい酸味とキレを感じます。300mlという小瓶でのラインアップもあるので、日本酒初心者でも手に取りやすくなっています。
久保田 千寿 純米吟醸
1,800ml 3,018円(税込3,319円)
720ml 1,397円(税込1,536円)
300ml 698円(税込767円)
1986年に発売されて以降、多くのお客様の特別な時間を彩ってきた純米大吟醸酒。
なんと言っても磨き抜かれた深みのある味わいと香りが特徴です。一口飲み込んだだけで心地よい余韻が喉元まで続き、上質な時を楽しめます。時代に合わせて常に味に磨きをかけながら、美味しさを追求しています。
濃厚でなめらかなトリュフチョコレートとの相性はもちろん抜群。特別な日本酒とチョコレートを一緒に楽しみながら、特別な時間をお過ごしください。
久保田 萬寿
1,800ml 8,818円(税込9,699円)
720ml 3,987円(税込4,385円)
香り、甘味、キレが融合した、新しい美味しさを追求したモダンでシャープな純米大吟醸酒。上質で華やかな香り、甘味と酸味が調和した味わい、久保田らしいキレのよさが、口の中でハーモニーを生み出します。
友人との気軽な家飲みや行きつけのバルで。もちろん、気取らないプレゼントにも。上質な日本酒を、カジュアルに楽しみたい方におすすめの一本です。
久保田 純米大吟醸
1,800ml 3,688円(税込4,056円)
720ml 1,707円(税込1,877円)
300ml 813円(税込894円) ※化粧箱なし
profile
ライター 目次ほたる
2000年生まれ、東京出身のフリーライター。高校時代に始めた家事代行業をきっかけに、学生起業。その後、スタートアップ企業の経理事務やライターアシスタントなどを経て、フリーライターとして独立する。現在は取材記事やエッセイの連載を手掛けるほか、「ままならない人生を心地よく耕す」をテーマに発信活動を行っている。好きなお酒はワインと日本酒。お酒に合うおつまみを作るのが日々の楽しみ。 Twitter:https://twitter.com/kosyo0821
振袖を着て、日本酒を飲んだ特別な思い出。