20代の日本酒リアルボイス――忙しい日常にこそ日本酒を。いつもにプラスするだけで、食事にも時間にもじっくり向き合えた話
20代に久保田の日本酒を飲んでもらい、正直な感想や意見をもらう「20代の日本酒リアルボイス」。今回はフリーライターのおのまりさんに、2種類の日本酒を飲んでいただきました。日本酒の味は好きだけども、どうやって楽しんだら良いのかは分からないというおのまりさん。「お酒ビギナー」だというおのまりさんに、久保田のお酒はどう映ったのでしょうか?今夜の一杯のお供にぜひお楽しみください。
コラム
「20代の日本酒リアルボイス」は、20代に久保田の日本酒を飲んでもらい、正直な感想や意見をもらう連載コラムです。今回はコピーライターの上田桜子さんに久保田の2種類のお酒を飲んでいただきました。お酒にはあまり強くないものの日本酒が好きだという上田さんは、なぜ日本酒を飲み始めたのか?どのような楽しみ方をしているのか?今夜の一杯のお供にぜひお楽しみください。
目次
こんにちは!上田桜子(うえださくらこ)です。岐阜県出身の28歳です。フリーランスのコピーライターやライターとして活動しつつ、近所のスナックと観葉植物屋さんでも働いています。また、食事や手仕事を通じて人とつながる活動(チーム名は『mogumogkuToMokumoku』)にも取り組んでいて、毎月イベントなどに出店し、お食事やお酒の販売も行っています。
小さい頃からお父さんが食べているおつまみが大好きで、お酒にも興味津々でした。大人になってお酒はあまり強くないことがわかったのですが、だからこそ、気に入ったものをじっくり飲みたいと思い、自然と日本酒を選ぶようになりました。
初めての日本酒は、大学のゼミのみんなと。みんなで何種類か注文して、少しずつ飲み比べながら味を知っていった記憶があります。色、舌に乗せたときの感触、甘味や酸味、お米の香り、発酵感などなど…。比べてみると同じものは一つもなく、日本酒の世界の奥の深さを感じましたね。またそれによって「どんなおつまみが合うかな?」と考えるのもとても楽しかったです。
日本酒の魅力の一つに、冷や、ぬる燗、熱燗など飲み方を変えることで舌触りや香りの変化が楽しめることがあると思います。
焼酎なども同じ楽しみ方ができますが、温度帯で日本酒ほどに表情を変えるお酒は他にはないのではないでしょうか。たとえば温度が上がると、甘味やお米感が強く、舌触りもまろやかになり、スッと身体に馴染んでいくような感覚があります。日本酒にこだわっているお店であれば食事や好みに合わせて飲み方も提案してくれるので、相談しながら「この酒のこの飲み方が好き!」とお気に入りを見つけるようにしています。
今回私が選んだのは「久保田 純米吟醸にごり」と「爽醸 久保田 雪峰」の2種類。
特に久保田のにごり酒はこれまで飲んだことがなかったのと、アウトドアブランド「スノーピーク」とのコラボにめずらしさを感じて決めました。どちらもパッケージからして美しく、「日本酒ってこんなにもおしゃれになったんだ!」と驚きましたね。
朝日酒造さんのサイトには、商品ごとに味わいがマトリックスで案内されていてとても参考になりました。
こう見ると、2つとも同じような分布に位置しています。”香り華やか”な味わいの2種に惹かれたのは、春らしい日が続く時期だったからかもしれません。
今回は友人たちと乾杯!
まずは「久保田 純米吟醸にごり」から。今回は常温でいただきます。
一口飲んで、その飲みやすさに驚きました。”にごり”というと、独特のどろっとしたクセのある風味が苦手という方もいるかもしれませんが、こちらのにごりはそのクセがかなり控えめ。優しい乳酸菌飲料を思わせる甘味、きめ細かいシルクのような喉越しがとても気持ちいいお酒で、おつまみなしでスイスイ飲めてしまいそうでした。
ウェブサイトにはレモン汁で味変のおすすめもあり、にごりなのに幅広い楽しみ方ができるのに新しさを感じます!
にごり初心者さんにも、ぜひ手に取ってほしい!
続いて「爽醸 久保田 雪峰」もいただきます。先ほどのにごりからは一転、さらりとクリアな色味が美しい日本酒です。
しかし、その香りの華やかさはにごりにも勝るものがあります。飲んでみると、メロンや桃を思わせるフルーティーな甘味がじゅわっと広がりました。口の中で残りすぎず、スッキリした後味なのでお食事との相性も良さそうです。
今回のおつまみは、生ハムや温泉卵などを用意してみました。
「爽醸 久保田 雪峰」のメロンや桃を思わせる甘味。おつまみに用意していた「生ハム」とペアリンクしてみたところ、イタリア名物「生ハムメロン」のような楽しみ方ができたのも面白かったです。
日本酒というと、やっぱり天ぷらや、お刺身、塩辛など和風のおつまみと一緒に楽しみたくなりますが、こちらの「爽醸 久保田 雪峰」は洋風のお料理の場でも活躍してくれそう。アウトドアで楽しんでもらうことをイメージしているとのことで、豪快なキャンプ飯に「爽醸 久保田 雪峰」との組み合わせがとても気になります!
キャンプで飲んでもらうことをイメージした日本酒ということで、スリムな瓶に化粧箱まで、こだわりがみられます!
日本酒やワインのカルチャーとして、飲み方や順番、料理との組み合わせになんとなくのルールが決まってしまっているように感じます。もちろんそれに合わせて楽しむこともいいのですが、個人的にはそういったことは気にせず、自分の好きなものを好きなように味わってみて欲しいです。正解も不正解もないのだから、自分のなかの「ぴったり」を見つけるような気持ちで気軽に日本酒を手に取ってみてほしいですね!
ちなみに、私の最近のブームはお手頃に日本酒が楽しめるカップ酒。私は旅も好きなのですが、各地のお酒をちょっとずつ楽しめるご当地カップ酒の魅力にハマっています。日本酒への入口は実はいつでもたくさんありますので、ぜひ一度日本酒の扉を開いてほしいです。
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2023年5月24日現在のものです。
さらっとなめらか、フルーティーですっきりとしたにごり酒。純米吟醸ならではのフルーティーで華やかな吟醸香が広がります。なめらかな口当たりで、味わいはふくらみがありながらも、シャープな甘味とすっきりとしたキレのある後味が特長です。
久保田 純米吟醸にごり
720ml 1,287円(税込1,415円)
スノーピークと共同開発した、春の麗らかさ、新緑の爽やかさをお楽しみいただくための日本酒。爽やかな香味を維持するために、厳冬の寒造りによる低温発酵と氷温貯蔵を実施。マスカットやマスクメロンのような爽快でフレッシュな香りとともに、甘味・酸味の調和の中に、米の旨味がほんのり広がります。春のほろ苦さを感じる山菜などの旬の食材を使ったアウトドア料理とマッチします。
爽醸 久保田 雪峰
500ml 3,500円(税込3,850円)
profile
上田桜子
”自分自身の感性を言語化する”ことをテーマにしたゼミに所属していたことから、ライターを志す。大学卒業後テレビ局に就職するも1年で退職し、制作会社でコピーライター・ライターとして活動。2022年夏から独立。執筆業務のほか、隙間時間に植物屋さんとスナックで店番する日々を過ごす。趣味は金継ぎと藍染め。
お猪口もコレクションしています。