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日本酒と相性バツグンの漬物8選。新潟のおいしい野菜を使った商品も紹介
漬物は日本酒のアテとして最もシンプルな肴の一つ。種類によって甘味、酸味、辛味など味わいも変わるため、日本酒との相性を考えて組み合わせるのがおすすめです。本記事では日本酒と相性の良い漬物8選を厳選して紹介します。おすすめの日本酒の銘柄や、新潟野菜の漬物もみていきましょう。
日本酒と相性の良い漬物8選
漬物とは野菜などの食品貯蔵法の一つです。塩、醤油、味噌、酒粕、麹など、さまざまな調味料に漬け込んで作るため、種類も豊富。特に、冬に作物が採れない雪国では昔から漬物が重宝されたため、現在も寒冷地では多種多様な漬物が作られています。それでは日本酒と相性の良い漬物8選と、それぞれの特徴をみていきましょう。お好みの漬物を見つけてみてください。
粕漬け
粕漬けとは日本酒の製造過程で生まれる酒粕を使い、野菜を床に漬け込んだもの。酒粕ならではのほど良い甘味や香りが日本酒に良く合います。漬物の定番であるきゅうり、大根、なすや、おつまみの定番である枝豆やチーズを粕漬けにするのも良いでしょう。
ちなみに、独特な香りがする奈良漬けも、粕漬けに分類されます。一般的に粕漬けと言われている漬物との違いは、床に漬ける回数です。白うり、きゅうり、生姜などの野菜を使い、2回以上漬け換えを行って仕上げたものを奈良漬けと呼びます。アレンジとして、チーズを奈良漬けで食べるのもおすすめです。
味噌漬け
味噌漬けとは味噌と酒、みりんなどが使われている味噌床に、野菜を漬け込んだもの。同じ調理法で漬けた食材も、複数の味噌をブレンドしたり、砂糖の配分を変えたりすると味に違いが現れます。
きゅうりやかぶ、にんじん、ごぼうなどの野菜だけでなく、クリームチーズを漬けるのもおすすめです。少し意外な組み合わせに感じますが、味噌の風味がチーズに移って、美味しいおつまみになります。コクのある日本酒を合わせるのが良いでしょう。
西京漬け
西京漬けは味噌漬けの一種です。味噌床に西京味噌という白味噌を使うことから、西京漬けと呼ばれています。西京味噌とは京都などの関西地方の白味噌で、普通の味噌と比べて塩分が控えめで甘味があるのが特徴。野菜だけでなく、肉や魚を漬ける場合もあります。もちろん日本酒との相性も良く、上品な甘味がお酒の味を引き立てます。
塩漬け
塩漬けとは、きゅうり、かぶ、なす、白菜などのさまざまな野菜や、肉、魚を塩で漬けたもの。塩分濃度を高めることで細菌が繁殖しづらくなるため、食品を長期保存するために昔から使われてきた方法です。素材に塩味がつく、最もシンプルな漬物で、そこから派生した漬物もたくさんあります。
まずは、千枚漬け。塩漬けに昆布や甘酢を加えた漬物で、まろやかな舌触り、さっぱりとした味わいで日本酒との相性も良いです。また滋賀県の伝統野菜を使った日野菜漬けは、塩漬けに酢やみりんを加えています。日野菜特有のほろ苦さや辛みがお酒に合うのでおすすめです。
ぬか漬け
ぬか漬けとは、米ぬかに塩や水を加え、乳酸菌発酵させた床に漬け込んだもの。野菜はもちろん、エリンギ、こんにゃくなど、幅広い食材をぬか漬けにできます。
またぬか床をやわらかくしたり、風味や旨味を出したりするために、日本酒を加えることもあります。そのため、日本酒とぬか漬けは相性が良く、おつまみにも最適です。
麹漬け
塩漬けにした後に、塩や砂糖を混ぜた米麴の床に漬け込んだものを麹漬けと呼びます。野菜だけでなく、鮭や豚肉を漬けることもあります。また日本酒との相性が良い、べったら漬けは麹漬けの一種です。お茶請けとしても好まれ、独特の香りとやさしい甘味や味わいを楽しめます。
醤油漬け
醤油漬けとは、醤油にさまざまな調味料、香辛料を加えて、野菜などを漬け込んだもの。先に塩漬けしたり、乾燥させたりしてから醤油に漬け込む場合もあります。醤油漬けとして有名なのは、カレーに欠かせない福神漬け、数の子、スルメ、昆布を漬け込む松前漬けなどです。
日本酒に合わせるのなら、イクラの醤油漬けを選ぶのも良いでしょう。プチプチとした食感と、濃厚な味わいを楽しめます。
酢漬け
酢漬けとは、塩や砂糖、唐辛子などを使って味を整えた酢に漬け込んだもの。きゅうり、うり、大根、かぶ、にんじん、玉ねぎ、ミニトマト、パプリカなど、さまざまな野菜を漬けられます。酸味のある漬物なので、さっぱりとして日本酒のおつまみにも適しています。
漬物と相性の良い日本酒
続いて、漬物と相性の良い日本酒をみていきましょう。ここでは、漬物の塩気や甘味、はっきりとした味に合う日本酒を紹介します。
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2023年10月1日現在のものです。
久保田 百寿
穏やかな香りと、辛口で飲み飽きしない味わいが特徴の「久保田 百寿」。ふくらみのある辛味や酸味があり、飲んだ後にドライさを感じます。軽く冷やしてすっきり飲むのがおすすめです。漬物のようなシンプルなおつまみと相性抜群の一杯。またほど良いキレで飲み疲れしないため、お酒だけで楽しむこともできます。
久保田 百寿
1,800ml 2,190円(税込2,409円)
720ml 1,020円(税込1,122円)
朝日山 純米酒
「朝日山 純米酒」は、飲み応えとキレの良さが両立する純米酒。冷やすとすっきり飲め、常温では味わいを感じ、ぬるめのお燗では味のふくらみがさらに増します。あっさりタイプの漬物には冷酒が、しっかりタイプの漬物には燗酒がおすすめです。
朝日山 純米酒
1,800ml 2,138円(税込2,351円)
720ml 1,048円(税込1,152円)
300ml 508円(税込558円)
朝日山 純米にごり
「朝日山 純米にごり」は果実に似た甘酸っぱい味わいと、なめらかな口当たりを楽しめる純米にごり酒。さまざまな飲み方ができますが、なかでも冷酒がおすすめです。冷やすことで爽やかな風味が際立ち、甘味とともにすっきりとした余韻を楽しめます。粕漬けや奈良漬けなどコクのある漬物と合わせて、ぜひお楽しみください。
朝日山 純米にごり
720ml 955円(税込1,050円)
新潟野菜を使った、おすすめの漬物を紹介
新潟県には十全ナス、かきのもと(食用菊)、女池菜(新潟小松菜)、やわ肌ねぎ、帛乙女(里芋)、茶豆など、全国に誇れる特産野菜がたくさん揃っています。そんな新潟の野菜を使った漬物はもちろん美味しく、日本酒のおつまみにぴったり。ここでは新潟野菜を使った、おすすめの漬物を紹介します。
越後のお漬物①なす酒粕漬
新潟の地場産野菜を、酒蔵「朝日酒造」の酒粕に丁寧に漬け込んだ酒粕漬です。漬けているのは十全なすの一種である、八石なす。長岡市小国町のブランド野菜で、巾着型で皮はやわらかく、歯ざわりが良いのが特徴です。ごはんのお供はもちろん、日本酒とも良く合います。
越後のお漬物②かぐら南蛮やたら漬
かぐら南蛮、みょうが、しょうが、大根など、さまざまな野菜を特製の醤油タレに漬け込んだ漬物です。かぐら南蛮とは、長岡市山古志で昔から栽培されてきた独特な南蛮(とうがらし)。大型で肉厚、さわやかな辛味が特徴です。漬物にすることで、ほど良いピリ辛さを加えてくれます。ごはんのお供、日本酒のおつまみと、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。
おいしい漬物を日本酒のおともに
漬物は種類によって、甘味、辛味、酸味など味の特徴が異なります。さまざまな味わいを楽しめるという点は、日本酒と似ているかもしれません。気になる漬物と日本酒を合わせ、お好みの組み合わせを見つけてみてください。