寒い冬に飲みたい♪日本酒で作るほっこりホットカクテル3選
寒い冬に飲みたくなるのが温かい飲み物。温めて楽しむお酒といえば日本酒ですが、その日本酒を身近な材料を使って飲みやすいホットカクテルにアレンジ!ドリンク&フードクリエイター・青山金魚さんが考えた、ほっこり温まる日本酒を使ったホットカクテルレシピをご紹介します。
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日本酒は、米・米麹・水を原料として発酵させ、こしたもの。そのため、ほかのお酒に比べて糖質が高いイメージを持つ人もいるでしょう。近年ブームになっている糖質制限ダイエットの影響で、日本酒が好きでも飲むのを躊躇してしまうという人もいるかもしれません。この記事では、日本酒の糖質はどれくらいなのか、ほかのお酒に比べて糖質は高いのかについて解説。糖質を気にせず日本酒を楽しむ方法もあわせてご紹介します。
目次
日本酒には主な原料としてお米が使用されているため、糖質が高いと思われがちです。確かに、製造過程で「蒸留」という工程を経るため、結果として糖質を含まない、ウイスキーや焼酎などの蒸留酒に比べると、日本酒は糖質を含みます。しかし、表面的な数字だけでは「糖質摂取量」はわかりません。加えてそれには、アルコール度数と飲む量が関係します。
主なお酒の100mlあたりの糖質量を比較してみましょう。
日本酒(純米酒) | 3.6g |
ビール(淡白のもの) | 3.1g |
赤ワイン | 1.5g |
ウイスキー | 0g |
焼酎(乙類) | 0g |
こうして、数字上の糖質量だけを見ると、日本酒はさまざまなお酒の中でも100ml当たりの糖質が高いといえます。しかし、一般的に飲む量で考えると、決してたくさんの糖質を摂取しているわけではありません。
たとえば、日本酒の一合は180mlで糖質は約6.5g。ビールはよく飲まれる一杯350mlに換算すると糖質は約10.9gになります。酔い加減からすれば、ビールよりも日本酒のほうがアルコール度数が高い分、少ない量で酔えるということです。また、ご飯1杯分約150gの糖質は55gです。日本酒を一升近く飲んでようやく、ご飯1杯分と同じ量の糖質を摂取する換算となります。
このように日本酒を飲む量や酔える量から考えると、糖質摂取量は一概に高いとは言い切れないでしょう。
醸造酒である日本酒は、蒸留酒である焼酎やウイスキーなどに比べると糖質が高いお酒です。だからと言って、飲みたいのを我慢することはありません。日本酒は飲み方を工夫すれば糖質摂取量を低く抑えることができます。さまざまな飲み方ができる日本酒ならではの工夫をご紹介しましょう。
日本酒は、冷でも燗でもおいしく飲めるお酒です。日本酒を燗で飲むと血行が良くなり、代謝がアップすることで体が温まります。「燗酒は酔いが回りやすい」とよく言われますが、これは一般的に、アルコールは体温に近い温度で吸収されやすいためで、温かい燗酒ではアルコールの吸収が冷酒よりスムーズに行われるからです。
また、冷酒に比べて、燗酒は飲むスピードがゆっくりです。そのため、自分の酔い加減を把握しながら飲む量をコントロールできるので、飲み過ぎを防げ、結果的に糖質の摂取も抑えることができます。
「和らぎ水(やわらぎみず)」とは、バーなどでウイスキーを飲むときに出されるチェイサーのようなものです。和らぎ水を合間に飲むことで、お酒を飲むことによる酔いの進行がゆるやかになり悪酔いを防ぐと言われています。また、水で一呼吸置くことで飲みすぎを防ぐこともできます。
さらに、口の中をリセットすることができ、飲みすぎ防止に繋がります。
お酒の糖質は気にしても、おつまみの糖質はどうでしょうか。糖質がない蒸留酒を飲んでも、おつまみが糖質高めでは元も子もありません。逆に、糖質が高いといわれる日本酒でも、一緒に食べるおつまみが低糖質であれば、トータルの糖質量は低くなります。
お酒の糖質を気にするよりも、むしろ一緒に食べるおつまみの糖質を気にする方が、糖質制限につながります。日本酒は料理を引き立ててくれるお酒でもあるので、低糖質のおつまみでも十分満足できるはずです。そこで、日本酒に合うおすすめの低糖質おつまみをご紹介します。
おつまみの定番ともいえる枝豆。枝豆は未成熟の大豆なので、とてもヘルシーな食べ物です。糖質も100g中4.3gと糖質制限にぴったり。枝豆100gはおおよそ20粒くらいなのでボリュームがあり、お腹を満たしてくれます。体の代謝を高めてくれるビタミンB群が豊富なのも嬉しいポイントです。
意外に思われるかもしれませんが、クリームチーズも低糖質のおつまみ。牛乳よりも糖質が少なく、たとえば、クリームチーズ1個(18g)に含まれる糖質は0.9g程度です。
クリームチーズをつまみにチビチビと日本酒を飲むのもよいですし、トマトやバジルと合わせてカプレーゼ風にすれば、女性にも人気のおしゃれなおつまみに変身。さらに、トマトは飲酒時の血中アルコールの濃度を下げるといわれているので、酔いの回りが緩やかになり、酔い覚めしやすくなります。
あっさりとしたお刺身は日本酒との相性抜群。お刺身のもととなる魚は糖質が低いものが多いので、罪悪感なく食べられます。ホームパーティーなどでは少しアレンジして、おしゃれなカルパッチョにするのもおすすめです。
マグロや白身魚のお刺身に加え、アジやサバ、サンマ、イワシといった青魚は、健康維持に欠かせないといわれるDHAやEPAが豊富なので積極的に食べたいおつまみです。
豆腐も低カロリー、低糖質の代表的なおつまみです。豆腐にもいろいろな種類がありますが、木綿豆腐は150g(1/2丁)で糖質1.8g、絹ごし豆腐は150g(1/2丁)で糖質2.6g程度。夏は冷奴、冬は湯豆腐と季節に合わせたバリエーションが楽しめ、日本酒もすすみます。
そして意外なのが厚揚げです。厚揚げの糖質は、150gで糖質0.3gと原料の豆腐よりもずっと低糖質になっています。厚揚げは、木綿豆腐の水をしっかり抜いて揚げるという工程の中で糖質が抜けるので、このように糖質量が低くなります。厚揚げをサッと炙っておつまみにしても日本酒とよく合いますよ。
焼き鳥は日本酒にがっつりとしたおつまみを合わせたいときにおすすめ。炭火で鶏肉を炙り焼きにするので、余分な脂が落ちてカロリー少なめ、もちろん低糖質です。ただし、味付けには注意が必要。「タレ」か「塩」かを選ぶなら、塩にしましょう。タレには砂糖が入っているため、糖質が高くなってしまします。
米を原料として醸造されたお酒は、数字だけ見ると糖質の高いお酒です。しかし、飲む量やアルコール度数などトータルで見ると摂取する糖質量はほかのお酒と比べて決して高くはないのです。それでも糖質を気にするのであれば、飲み方を工夫したり、低糖質のおつまみを食べることで全体的な糖質摂取量を抑えることができます。日本酒は低糖質のおつまみでも十分楽しめるお酒。糖質を気にせず日本酒を楽しみましょう。