母の日は日本酒と手料理をプレゼント。おうちで一緒に乾杯しよう
今年の母の日は5月12日です。連休の後すぐの週末。母の日は、おうちでゆったり過ごそうという方も多いかもしれません。今回は母の日のプレゼントにふさわしい華やかな香りの日本酒や一緒にふるまいたい手料理、日本酒の飲み方アレンジをご紹介します。
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火入れを行わないフレッシュな味わいが魅力で、久保田シリーズの中でも女性に人気が高い「久保田 翠寿(すいじゅ)」。上品な甘味、軽やかな味わいで、日本酒になじみがない人にもおすすめの銘柄です。本記事では、その誕生秘話や味の魅力、美味しい飲み方、おすすめのペアリング料理も紹介します。
目次
本題に入る前に、まずは朝日酒造の看板銘柄である「久保田」について紹介しましょう。そして「久保田 翠寿(すいじゅ)」がどのような日本酒なのか、誕生秘話を交えて紹介します。
「久保田 翠寿」は、1985年に誕生した朝日酒造の看板銘柄「久保田」シリーズの中の一つです。
朝日酒造は、1830(天保元)年に「久保田屋」の屋号で創業した老舗の酒蔵で、豊かな自然の中で酒造りに携わってきました。昔から、米や水など酒造りに必要なものはいっさい妥協をしない品質本位、そしてお客様本位の姿勢を貫いています。
時代の変化を読み取り、その時代の「美味しい」を追求し続ける。そんな取り組みの中で誕生したのが、当時の日本に「淡麗辛口」の革命をもたらした「久保田」でした。現在「久保田」は17種類あり、その中でも寿シリーズは「久保田 翠寿」の他、「久保田 萬寿」「久保田 碧寿」「久保田 紅寿」など、それぞれ味わいの魅力が異なる商品が揃っています。
「久保田 翠寿」が生まれたのは1987年のこと。酒販店からの「久保田の生酒が欲しい」という声をカタチにすべく、加熱殺菌をいっさいせず、低温貯蔵した大吟醸の生酒を開発しました。「翠寿」の名は、みどりご(乳幼児のこと)のように生まれたばかりのものを「みどり」と呼ぶことに由来し、フレッシュな生酒の味わいを表しています。
「久保田」の寿シリーズの中でも女性に人気が高い、「久保田 翠寿」。生酒ならではのフレッシュな味わいや、華やかな香り、上品な甘味など、その魅力を紹介します。
日本酒は多くの場合、安定した酒質や長期保存を可能にするために、しぼった直後と出荷前に火入れという加熱処理を行います。これに対して「久保田 翠寿」のような生酒は、しぼりたての日本酒本来が持つフレッシュな味わいを楽しむために、あえて火入れを行いません。加熱殺菌をいっさいせず、低温貯蔵することで若々しく爽やかな味わいに仕上げています。
翠寿のアルコール分は14度。他の久保田商品よりも度数が低いため、軽やかな味わいに仕上がっています。なめらかな舌触りも楽しめます。日本酒を普段あまり飲まない方にもおすすめの一杯です。
上品ながらもシャープな甘味があり、その後に続く心地良いキレ味を楽しめます。すっきりとした味わいで日本酒初心者の人でも飲みやすく、女性からも支持されています。
翠寿は味わいだけではなく、リンゴを連想させるようなフルーティーな香りも魅力のひとつです。より香りを楽しみたいなら、ワイングラスに注ぐのもおすすめです。
翠寿は4~9月に限定出荷される商品です。華やかな香りの後にやってくるキリリとした喉ごしは、まさに夏向きの味わい。華やぐ春や、爽快な涼を求める夏の乾杯酒として楽しんでみてはいかがでしょうか。短い期間しか発売されない特別な味を堪能ください。
久保田 翠寿
720ml 3,120円(税込3,432円)
※商品の価格は2024年4月1日現在のものです。
翠寿のおすすめの飲み方は、キリっと冷やした「冷酒」です。ベストな温度帯や、相性の良い料理のポイント、保存方法についても紹介していきましょう。
翠寿は、約10℃の冷酒(花冷え)で飲むのがおすすめです。香りがより甘く華やかに感じられ、みずみずしさや、シャープな味わいが引き立ちます。
ちなみに翠寿は塩とも相性が良いので、ぶつ切りにしたライムをしぼって、グラスのふちにソルティドッグのように少し塩をつけるのもおすすめの飲み方です。ライムだけでなく、柚子やすだちなどとも合います。
キリッと冷やした翠寿におすすめのペアリング料理は、ハーブやスモーク素材などを使った冷製料理です。個性的な香りは、翠寿の華やかな香りとも調和します。
「久保田 翠寿」のような生酒は、冷蔵庫での保存が基本です。常温より冷蔵庫で保存することで、品質の変化のスピードを緩め、味わいや香りを維持しやすくなります。
翠寿と好相性の、おすすめの料理を紹介します。チーズやスモークサーモン、スパイスの効いたマリネとのペアリングをぜひ楽しんでみてください。
まず紹介するのは、火要らずの簡単おつまみです。醤油とみりんの和風で仕上げたピンチョスは、翠寿とも好相性。大葉の爽やかな香りが、より翠寿の香味を引き立てます。
【材料(作りやすい分量)】
・チーズ(キャンディータイプ):15個
・枝豆(冷凍):正味10〜15g
・大葉(軸を切り落とし縦半分に切る):10枚
・お好みのパン:適量
A
-しょうゆ:1/2カップ
-みりん:大さじ2
-にんにく(すりおろし):小さじ1/2
【作り方】
①ボウルに大葉とAを入れ、混ぜ合わせる。チーズ、解凍してさやから出した枝豆を入れ、1時間以上浸す。
②小さくカットしたパン、漬けた大葉、チーズ、枝豆の順番にピックや爪楊枝などで刺す。
【ポイント】
・キャンディータイプのチーズを使用しましたが、小さいモッツァレラチーズや1cmほどの角切りにしたクリームチーズなどを漬けても美味しく仕上がります。
・今回作った大葉にんにく醤油は、2〜3回は繰り返し使用できます。
翠寿は燻製の香りと調和することから、スモークした食材との相性も抜群です。ここでは手に入りやすいスモークサーモンを使ったサラダを紹介します。
【材料(2人分)】
・ブロッコリー:80g
・スモークサーモン(市販品):80g
A
-オリーブオイル:大さじ1と1/2
-赤たまねぎ:1/4個
-すだちの汁(輪切りにカットしてしぼる):2個分
-しょうゆ:小さじ1/4
-塩/ピンクペッパー(粗くつぶす):各少々
【作り方】
①ブロッコリーは小房に分けて、縦1/2等分にカットする。沸騰した湯に塩(分量外:適量)を入れ、1分ほど茹でてザルにあけて粗熱を取る。
②赤玉ねぎはみじん切りにし、キッチンペーパーで包んで水分を軽くしぼる。
③ボウルにAを入れ、混ぜ合わせる。スモークサーモン、①と②を加え、軽く和えて冷蔵庫で冷やす。
④器に盛り付け、ピンクペッパー(分量外:少々)をちらす。
【ポイント】
・すだちの代わりにレモンを代用しても〇
・赤玉ねぎは水分が出やすいので、しっかりキッチンペーパーでしぼってから和えると、味が薄まらず最後まで美味しく楽しめます。
適度に食感を残しながらも、薄味で柔らかく煮た豚のマリネです。黒胡椒とわさびの心地よい辛みが、翠寿のシャープなキレを引き立てます。
【材料(2人分)】
・豚肩ロース肉:250g
・オリーブオイル:小さじ2
・塩、粗挽き黒こしょう/薄力粉:各適量
A
-水:2と1/2カップ
-しょうが(輪切り):8枚
-ローリエ:2枚
-コンソメ(顆粒):小さじ1
-塩:小さじ1/2
B
-しめじ:50g
-茹で汁:150ml
-オリーブオイル:大さじ1と1/2
-わさび:小さじ1/2
-粗挽き黒こしょう:小さじ1/4
【作り方】
①豚肩ロース肉の両面に塩、粗挽き黒こしょうをふり、すりこむ。薄力粉を全体にまぶし余分な粉をはたき落とす。しめじは石づきを切り落とす。
②温めた鍋にオリーブオイルをしき、肉を入れ、中火〜強火で全体に焼き色をつける。余分な油をキッチンペーパーでふき取り、Aを入れ、ひと煮立ちさせる。落とし蓋をし、弱火で約1時間煮る。
③②をまな板に移して5mm幅にカットし、器に盛り付ける。
④手鍋にBを入れ、ひと煮立ちさせる。弱火〜中火で1分ほど煮たら、③の器に流し入れ、フレンチパセリ(分量外:適量)を添える。
【ポイント】
わさびは香りが飛びやすいのでしっかりめに効かせてください(苦手であれば控えめに)。
華やかな香りや、上品でシャープな甘味が特長の「久保田 翠寿」。キリッと冷やすと、その魅力をより楽しめます。ぜひハーブやスモークなどの香り豊かな冷製料理とともに楽しんでみてください。