日本酒「久保田」と楽しむ、滋賀県のご当地グルメ3選
毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会「久保田ご当地グルメ部」。今回は、滋賀県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる滋賀県のご当地グルメをご紹介します。
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毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベント「久保田ご当地グルメ部」。今回は、広島県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる広島県のご当地グルメをご紹介します。
目次
「久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベントです。
全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なものがあるご当地グルメ。そんなご当地グルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。
今回は、世界文化遺産である厳島神社や熱狂的なファンの多いプロ野球チームが思い浮かぶ広島県をテーマに開催しました。久保田ファンの方がおすすめするご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。
複数のファンの方からおすすめいただいたのが、広島県と聞いてイメージする人も多いであろう「牡蠣」。生産量では全国のおよそ60%を広島県産牡蠣が占めており、全国1位を誇っています。
広島県がそのような記録を誇る秘密は、主要な産地である広島湾にあります。広島湾の風や波は落ち着いており、牡蠣の生育や養殖いかだの設置に理想的な環境です。その他にも、牡蠣の産卵・生育を促すのに適した海水温の変化があること、海水が牡蠣が好む塩分濃度をしていること、牡蠣の大好物であるプランクトンが豊富であることなど、牡蠣の養殖にうってつけの条件が揃い踏みなのです。
広島県の人々は古来より牡蠣を獲っていたことが分かっており、縄文時代や弥生時代の貝塚からは牡蠣の殻が出土しています。牡蠣の養殖も室町時代に始まったと言われており、広島県の食文化の一つとして牡蠣が長い歴史を持っていることが伝わってきますね。
私たちも早速広島県から牡蠣を取り寄せてみました。届いた牡蠣は殻の中では狭そうなほど身が大きくて厚く、ぷりんぷりんの食感も相まって食べ応えばっちりです。
ファンの方からは、重厚なうま味とシャープな酸味を持った山廃仕込みの純米大吟醸酒、「久保田 碧寿」との組み合わせをおすすめいただきました。「味が強いもの同士、いい感じに合うかなって。碧寿の燗と合わせると、美味しそうだなと思ったりします」と、さすが久保田ファン! 合う久保田のみならず温度帯までご提案がありました。
ご提案を受けて温めた碧寿と一緒に味わってみると、口に含んだ瞬間にじゅわっと溢れる牡蠣のうま味を、碧寿の懐深い味わいが上からそっと包み込んでくれます。牡蠣独特の生臭さがマイルドになりコクとして感じられ、このコンビは名バッテリーかもしません。
温めるにつれて、お酒だけでも杯が進んでしまうほどしっかりとした味わいになっていく碧寿。のびのびと育ったからこそ海鮮らしいクセを持つ広島県の牡蠣には同じくらいはっきりとしてくれる日本酒と相性がよいようで、ファンの方の予想通りの結果となりました。
広島県が生産量で全国トップを誇るのは牡蠣に限りません。次におすすめいただいた料理は「くわいの素揚げ」ですが、実はくわいの生産量においても、広島県が日本の頂点に君臨しています。
くわいの素揚げは、芽がついたくわいをそのまま衣を付けずにまるごと油で揚げ、塩で味をつけたシンプルな料理です。
実からまっすぐな芽が伸びる姿から、「食べると芽が出る」「立身出世の象徴」など縁起物であるとされるくわい。お正月に煮物にして食べるという方が多いのではないでしょうか。逆に言えば、お正月以外は食べないという人も多い食材かもしれません。
栽培が盛んな広島県福山市ではお正月という特別な時だけではなく、気取らない日々の食卓にも登場し、学校の給食でも出されるのだとか。くわいの素揚げも、福山市の人たちにとってはスタンダードなおつまみとして愛されています。
シンプルな調理法だけあって素材本来の美味しさが試されそうなくわいの素揚げ。すでに素揚げとして調理済みのものを取り寄せて実際に食べてみました。からっと揚げられたくわいは、噛むと小気味よい音がします。それでいてじゃがいもに近いほくほくとした食感も味わえます。
広島県の親戚の家で食べていたというファンの方によると「大皿いっぱいに、結構な量を食べますよ。くわいが大皿でダーンと出てくると、『飲もかー!』となります(笑)」ということで、テンションが上がるおつまみのよう。「そんなに濃い味をつけていないですが、くわいはちょっとクセがある大人の味わい。くわいの若干の苦味に、『久保田 千寿』の日本酒感が合う」と、綺麗ですっきり、淡麗な味わいの千寿とのペアリングがおすすめだそう。
実際に千寿と合わせてみると、ほろ苦さと甘味が両立しているくわい独特の味わいを消すことなく、それでいてきちんとお酒を飲んでいる感じが味わえるペアリングでした。「千寿はバランスが取れている。その千寿と喧嘩することなく合いますよね」と、ファンの方も頷いていました。
続いておすすめいただいたのは広島県の隠れ名物「コウネ焼き」。コウネとは、牛の肩バラの一部で、前足から脇にかけての肉であり、三角バラの下側の部位。牛1頭からたったの2kgしか取れない希少部位でもあります。
強い腱や筋脂が通っているため、肉質は硬いのが特徴。広島県ではこのコウネを焼いて食べるのが定番です。薄めに切ったものをさっと焼き、塩コショウとレモンをかけて味わいます。
広島県以外ではほとんど見かけない部位ですが、広島県ではお好み焼き屋や居酒屋でもおなじみで、さらにはスポーツ観戦の会場で応援のお供として売られていることもあるんだとか。
どうして広島県でしか浸透していないのか、その理由は判然としません。ただ、他県ではコウネをコウネ単体として切り分けることをせずに、バラ肉などの別の部位と一緒に切り分けそのまま食べてしまっている、という説が有力のよう。他県で食べられる場合は「肩カルビ」「肩バラ」「ブリスケ」などの名前で呼ばれているそうです。
ファンの方が初めてコウネ焼きに出会ったのは、大学時代に部活の先輩に連れて行ってもらったお好み焼き屋。こんなに脂っぽい肉があるのかと驚き、本当はビールを飲みたいと思ったけど、日本酒が出てきたので合わせてみたらとても美味しかったそう。以来、お好み焼き屋や居酒屋でメニューにあれば必ず注文するほどに。「コウネ焼きには日本酒が一番合う」と熱く語ってくれました。
そんなコウネ焼きと一緒に楽しみたいのは「久保田 千寿 純米吟醸」。コウネ焼きは、赤身も脂身も歯ごたえがあり、噛むほどに赤身の深い味わいと脂身の甘みが口いっぱいに広がります。牛肉のうま味を濃縮したようなコウネ焼きのしっかりした味わいに、千寿 純米吟醸のほどよい酸味と清らかなキレが絶妙にマッチし、さっぱりとした余韻まで心地よく楽しめます。
塩コショウにレモンではなくミョウガを薬味に加えて召し上がったファンの方は、コウネ焼きのジューシーな味わいと「久保田 千寿 秋あがり」のまろやかな味わいが合うと太鼓判。力強いコウネ焼きの味わいをよりさっぱり楽しむため、「千寿 秋あがりの炭酸割りとも合わせてみたい」と話してくれました。
濃厚な牛肉の味わいと聞いて、「久保田 雪峰」ともぴったりだろうと思い、私たちも試してみると、雪峰のシャープで軽快なうま味や酸味がコウネ焼きと見事にマッチしました。牛肉の濃厚なうま味が楽しめるコウネ焼きには、酸味のある日本酒や酸味を加えた飲み方アレンジがおすすめです。
最後は広島県のお土産の代名詞「もみじ饅頭」。餡をカステラのような生地で包み、もみじの葉の形をした型で焼いて作る饅頭です。餡はこしあんが一般的ですが、今ではチーズ入りなど多彩なバリエーションが用意されています。そんなバリエーションの中でも、今回おすすめいただいたのは株式会社にしき堂の「生もみじ」です。
生もみじは生菓子風もみじ饅頭とされており、一般的なもみじ饅頭との違いはもちもちとした食感。それを引き出しているのは生地に使われた米粉です。米粉も広島県産のものを使っており、やはり広島土産としてぴったりの一品ですね。
ちなみに、今では広島県のお土産界をリードしているもみじ饅頭ですが、元々厳島の名物でした。厳島の紅葉の名勝地、紅葉谷に由来したものだそうですよ。
広島県から生もみじを取り寄せて食べてみると、スタンダードなもみじ饅頭と比べてしっとりとした口当たりやお餅のような食感が印象的です。この食感によってよりあんこの甘味があとを引くようで、一口がより濃厚に、贅沢に感じられます。
ファンの方はそんな生もみじにも千寿を合わせて楽しんでいました。「生もみじのあんこが、日本酒独特のアルコール感、アルコールの鼻に抜ける感じをちょっとまろやかにしてくれるのかな。余計飲んでしまう感じです」とのこと。
私たちも試してみると、確かに相性のよい組み合わせで、中のあんこの甘味はもちろん、生地が持つ優しい甘味すらも千寿が引き立ててくれました。
ファンの方の千寿が合うという一言をヒントに、こちらも合うのでは、と追加で試してみたのが、上品で穏やかな「久保田 千寿 純米吟醸」。千寿の綺麗ですっきりとした特長はそのままに、純米吟醸酒として仕上げたお酒です。生もみじを一口食べてからこの千寿 純米吟醸を飲んでみたところ、あんこのふくよかな甘味が口の中でぶわっと増幅。それなのに食後はすっきりとしていて、「もう一個食べたい!」と思わせられる黄金ペアでした。
「久保田ご当地グルメ部」は今後も開催していきますので、縁のある県や大好きな県の回への皆様のご参加、お待ちしております!
■「久保田ご当地グルメ部」 開催概要
対象:「KUBOTA MAIL NEWS」メルマガ会員
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
お申し込み:「KUBOTA MAIL NEWS」に既にご登録の方は、メルマガに記載の応募フォームからアンケートに答えてお申し込みください。
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定員:各回4名様(最小催行人数1名様)
次回開催予定:
「福井県」 2022年11月22日(火)20:00~21:00(応募開始 2022年11月4日予定)
「群馬県」 2022年11月24日(木)20:00~21:00(応募開始 2022年11月4日予定)