3年ぶりに長岡花火開催決定!花火と合わせて長岡を120%楽しむ方法
3年ぶりに開催される「長岡まつり大花火大会」。待ちに待ったという方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。せっかく長岡まで来たなら、花火以外にも長岡を満喫して欲しいところです。長岡市内のおすすめの観光スポットをご紹介します。
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長岡市の名物といえば、日本三大花火大会の一つとして全国的に有名な「長岡花火」です。しかし、それ以外に何があるかはあまり知られていないかもしれません。そこで、長岡市内の酒蔵社員が、花火の日に巡る長岡のおすすめスポットをご紹介します。
目次
長岡市は新潟県の中越地方に位置し、新潟県の中では新潟市に次いで2番目に人口が多い都市です。
平成の合併により891㎢の面積となり、守門岳から日本海までの広大な市域となりました。市内の中央には、日本一の大河・信濃川が流れ、市街地のすぐそばには田園が広がっています。
長岡市のターミナル駅となる長岡駅には上越新幹線が停車し、東京から約1時間30分前後で来ることができます。関越自動車道でも約3時間程度の位置にあり、交通の便がよい都市です。
新潟県自体全国有数の米どころ・酒どころとして知られていますが、新潟県の中で酒蔵数が最も多いのが長岡市。酒蔵数は16蔵あり、全国でも市単位では第2位の酒蔵数を誇ります。
今回は、長岡市内は電車移動を想定したモデルコースをご紹介します。ただし、長岡市内を走るJR信越線は、1時間に1本程度しか走っていないため、レンタカーを借りられるとよりスムーズに移動することも可能です。
東京駅を10時台に出発する上越新幹線に乗れば、お昼前には長岡駅に到着です。ちなみに、8月2日、3日は臨時列車の運転もありますが、既に満席の便もありますので、まだチケットをとっていないという方はお早めに。
さて、まずはランチを食べに店を探しに行きましょう。花火開催当日は、どこもかしこも混んでいます。そのため、行列に並ぶ覚悟をして、時間に余裕をもって行動していただければと思います。
長岡駅構内で簡単に済ませるのであれば、駅ビルのCoCoLo長岡1階にある「フレンド」へ。新潟名物のイタリアンが食べられます。イタリアンと言っても、皆さんが想像するパスタではありません。トマトソースやミートソースなどのソースが焼きそばにかかった、ご当地B級グルメです。お店はテイクアウト形式なので、買ったらすぐそばのフードコートの席で食べましょう。
また、同じくCoCoLo長岡1階のレストランフロアには、「越後長岡小嶋屋」があります。そばのつなぎにフノリ(海藻)を使った、ツルツルとした食感と強いコシが特徴の「へぎそば」を楽しむことができます。へぎそばは新潟県魚沼地方発祥のそばで、こちらも新潟ならではのグルメです。
足を伸ばして隣の宮内駅(12:01長岡駅発のJR信越本線・直江津行に乗車)まで行くと、新潟5大ラーメンの一つである、長岡生姜醤油ラーメンの元祖と言われる「青島食堂」があります。ほどよく生姜がきいた醤油スープは、色は濃いですが、味わいはあっさりとキレがあります。縮れた中細麺がよくあい、チャーシューはとろとろ。一面にチャーシューがのる「青島チャーシュー」でもペロリと食べられてしまう美味しさです。
しかし、普通の日でも並ぶ青島食堂は、花火の日はさらに大行列間違いなしです。場合によっては1時間以上並ぶ場合も。他のスポット巡りもなしでもよければ、青島食堂に行くというのもありです。
ランチを食べ終えたら、酒どころの長岡市なので、せっかくなら酒蔵に行ってみましょう。
13:27長岡駅発の信越本線・柏崎行に乗って、来迎寺駅へ移動します。来迎寺駅から徒歩15分程度で着くのが「朝日酒造」。日本酒の「久保田」や「朝日山」を造っている酒蔵です。豊かな水田と里山に囲まれ、穏やかな田園風景が蔵の周辺には広がっています。
朝日酒造では酒蔵見学を開催しており、歴史や酒造りのこだわりなどスタッフの話を聞きながら、建屋内を巡ることができます。スタッフの案内とともに瓶詰め工場をガラス越しに見学(瓶詰めラインが動いていない時は映像鑑賞)した後、物販店で季節のおすすめ商品を試飲できます。飲み比べて、お気に入りの一杯を見つけてください。
花火の日の2日間は、10:00から15:00までの間、30分間隔で「20分見学コース」を開催しています。
朝日酒造前の物販店「酒楽(さら)の里 あさひ山」では日本酒を始め、「米・酒・粕・麹」をテーマにしたここだけでしか味わえない酒肴や甘味を豊富に取り揃えています。
併設する飲食店「あさひ山 蛍庵」では、地元の指定契約農園のそば粉を100%使用した自慢の「そば」や、新潟の旬の味覚をふんだんに取り入れたお料理の数々を楽しめます。こちらで見学の前にランチを食べるという手もあります。
◆朝日酒造株式会社 20分見学コース
住所:新潟県長岡市朝日880-1
アクセス:JR信越本線「来迎寺駅」南口より徒歩約15分
案内時間:8月2日・3日のみ10:00~15:00(30分間隔でご案内)
※通常は①11:00 ②12:00 ③13:00 ④14:00の4回
15:38来迎寺駅発のJR信越本線・長岡行に乗って、長岡駅に戻ります。長岡駅内で楽しめるのが、新潟ならではの日本酒が一堂に会するお店の「ぽんしゅ館」。
「ぽんしゅ館」の名物は、500円でお猪口5杯分の利き酒が楽しめる「唎酒番所」。なんと111種類もの日本酒の中から選ぶことができます。あまりに多くて迷ったときは、「スタッフが選ぶ今月のおすすめ銘柄」や日本酒ナビゲーターや酒匠による「目利きのお勧め」から選ぶこともできます。
またショップも併設し、新潟越後が誇る定番酒から季節限定酒まで多数取り揃えています。有名どころを買おうか、ご当地ならではの珍しいお酒を買おうか迷ってしまいそう。新潟のお米や調味料、お菓子など、食品も充実しているので、お土産選びにもおすすめのスポットです。
また、CoCoLo長岡1階には「酒楽の里 あさひ山 長岡駅ナカ店」もあり、立ち飲みスペースもあります。軽く肴をつまみながら、飲み比べを楽しむこともできます。
そろそろ花火大会に向けて準備を始めましょう。
花火大会の会場には屋台などはあまりないため、飲み物や食べ物を事前に買っておくとよいでしょう。長岡駅周辺のお店や、会場までの道中には露店も出店しています。ただし、どこも混んでいるので買うのに時間がかかります。余裕をもって行動しましょう。
長岡駅周辺には、花火関連のスポットも。長岡駅前には正三尺玉・二尺玉の打揚筒のオブジェや、アオーレ長岡には長岡花火の3D映像コンテンツなどが楽しめる「アオーレ長岡シアター」などがあります。写真撮影や長岡花火の予習にぴったりです。
長岡駅から花火会場の観覧席の右岸土手までは、徒歩で30分はかかります。さらに、信濃川を超えた左岸土手までは、橋を渡る必要があるため、さらに10~15分程度かかります。人も多いため、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。
長岡花火の見どころを挙げるとキリがありませんが、最も有名なのは復興祈願花火「フェニックス」。平原綾香さんの「Jupiter」に合わせて、打ち上げ幅約2kmに及んで花火が上がり、土手で見ると視界に収まりきらないそのスケールは圧巻です。
また、正三尺玉3連発も見物です。直径約600mにも及ぶ大輪が夜空に咲きます。その音の迫力に圧倒されること間違いなしです。
他にも、尺玉が100連発上がる「米百俵花火」や、長岡復興応援ソング「空を見上げてごらん」に合わせて上がるミュージック花火など、迫力の花火プログラムが多数あります。
花火大会の最後には、花火師さんに感謝の気持ちを込めて、観客たちがスマートフォンのライトをつけて振る「光のメッセージ」も感動のシーンです。
花火が目的という方がほとんどかとは思いますが、長岡は花火だけではありません。せっかく長岡に来たのであれば、グルメやスポットなど、長岡の魅力も満喫してみませんか?