日本酒「久保田」と楽しむ、愛知県のご当地グルメ3選
毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンラインイベント「久保田ご当地グルメ部」。今回は、愛知県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる愛知県のご当地グルメをご紹介します。
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毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会「久保田ご当地グルメ部」。今回は、和歌山県をテーマに開催しました。ファンや社員おすすめの、久保田と楽しめる和歌山県のご当地グルメをご紹介します。
「久保田ご当地グルメ部」とは、毎回1つの都道府県にスポットを当て、久保田ファンと朝日酒造社員が一緒にご当地グルメと久保田を味わいながら、その地域やグルメにまつわるトークを楽しむオンライン飲み会です。
ご当地グルメには、全国的に有名なものから本当に地元の人しか知らないものまで、様々なグルメがあります。そんな知られざるグルメと日本酒・久保田を、地元の方はどんな風に楽しんでいるのでしょうか。
今回は、世界遺産の熊野古道を有する和歌山県をテーマに開催しました。ファンの方おすすめのご当地グルメとともに、美味しく楽しめる久保田もご紹介していきます。
「和歌山県と言えば鯨料理」ということで、ファンの方からは鯨の角煮や鯨の竜田揚げをおすすめいただきましたが、今回は「鯨の竜田揚げ」をご紹介します。和歌山県の郷土料理で、農林水産省選定の「農産漁村の郷土料理百選」にも選ばれています。
捕鯨自体は、縄文時代の頃から行われていたと考えられていますが、商業的に行われるようになったのは1600年代のこと。日本における古式捕鯨発祥の地となったのが、紀伊半島の東側に位置する東牟婁郡太地町です。「鯨組」と呼ばれる組織を作り、捕鯨技術の研究を行い、突き取り式や網取り式などを編み出しました。
捕鯨文化とともに広まったのは、鯨食文化。タンパク質が豊富で、低コレステロールであるため重宝されていました。
一時、商業捕鯨は世界で中止されていましたが、日本は2019年にIWC(国際捕鯨委員会)から脱退し、商業捕鯨を再開。厳格な管理のもと、鯨の資源量に影響を与えない捕獲数を定めて行っています。ファンの方も「昔は普通に食卓にあったけど、今は貴重品」と話していました。
鯨の食べ方は色々ありますが、そのうちの一つが竜田揚げ。一口大に切った鯨に下味をつけて、片栗粉をつけて揚げたもので、「給食に鯨の竜田揚げが出ていて、大好きだった」とファンの方も話すように、今でも学校の給食に鯨の竜田揚げが出されているようです。そして、なんと、ファンの方のお父様が実は鯨獲りで捕鯨船に乗っていたとのこと!鯨はお父様との思い出のグルメでもあるようです。
鯨には独特のクセがありますが、生姜などの下味をつけて揚げているためか、食べやすい味わいになっています。これに合う久保田は、「久保田 碧寿」。「生姜が入っていて、その感じと碧寿の感じが合う。揚げたての竜田揚げとぬる燗の碧寿を合わせたらより美味しそう」と、古き良きグルメと古き良き造り方の山廃仕込みで、歴史に思いを馳せながら味わいました。
ちなみに、長崎県のご当地グルメ部では、同じ鯨料理でも舌を食べる「鯨のさえずり」が登場しました。
鯨に並んで、和歌山県を代表する海産物がマグロです。
紀伊半島の東側に位置する東牟婁郡那智勝浦町にある勝浦漁港は、延縄(はえなわ)漁法による生マグロの水揚げ日本一を誇ります。また、本州最南端にある串本町では、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功し、養殖が盛んに行われています。一年中安定して供給ができ、鮮度も高く品質も一定しているので人気の商品です。
このマグロのトロを甘辛く炊き上げたのが、おすすめいただいた「マグロのとろ炊き」です。
トロを炊いたというだけあって、口の中に入れただけでホロホロとほどけていくような食感です。甘辛く濃いめの味付けなので、「酒のつまみにはもちろん、ご飯がめちゃめちゃ進む」とファンの方も話しており、箸が止まらなくなります。
どんな日本酒でも合いそうな味わいですが、ファンの方のおすすめの久保田は「久保田 千寿 純米吟醸」。トロのうま味やしょうゆと砂糖のこってりとした味わいを、千寿 純米吟醸がやさしく包み込み、キレイな酸で受け流してくれてすっきりさせてくれます。
ちなみに、過去のご当地グルメ部でしょうゆ味の煮込み系と相性のよかった「久保田 紅寿」も試してみると、こちらもぴったり!ほんのり果実感が加わるようで、新しい味わいも楽しめます。紅寿のどっしりとしたうま味がトロの味わいと絡まり合い、力強いうま味を感じられるようになりました。
最後にご紹介するのは「ごま豆腐」です。高野山で修行する僧侶の精進料理の一つとして生まれた食べ物です。豆腐とついていますが、大豆が原料の豆腐とは異なり、ごまと葛粉でできています。
高野山でごま豆腐が生まれたのは、弘法大師が中国からごまを持ち帰り、日本で栽培を始めたとされていることが関係します。精進料理は肉や魚を使わないため、タンパク質が不足しがちです。そこで、タンパク質や栄養が豊富なごまを食べるようになり、効率よく栄養を摂取するために考えられた食べ方がごま豆腐です。
その作り方は手間がかかり、生のまま皮を除いたごまに吉野葛と水を加え、弱火でゆっくりとコシが出るまで練り上げていくのです。
今でも精進料理の人気の一品として提供される他、高野山などのお寺の定番のお土産となっています。
お取り寄せしたごま豆腐のパッケージの蓋を開けて出そうとしてもなかなか離れず、そのねっとりもっちり感に驚きます。一口食べて、「今まで食べたごま豆腐の中で一番美味しい。すごい美味しいです!」「間違いないです」とファンの方も大絶賛。なめらかな舌触りとねっとり感は、普段食べているごま豆腐とは全く別物です。
何もつけず食べると、自然なごまの味わいをほどよく感じる程度なのですが、付属の伝統の古式じょうゆをかけてわさびを乗せると、しょうゆの甘味とコクのあるしっかりとした味わいにより、ごまの風味がぐんと際立ってきます。
「ごま豆腐と言うともう少しかっちりとしているイメージなのですが、これはふんわりしている。はちみつや黒蜜をかけておやつに出されたら、ふんわり感がたまらない」と、デザートのようにアレンジして食べるのもおすすめのようです。
ごま豆腐はお二人のファンの方のお手元にあり、お一方は「久保田 純米大吟醸」、もう一方は「久保田 千寿 純米吟醸」が合うということで、どちらも試してみることに。まずは、純米大吟醸を合わせてみると、「純米大吟醸のお酒感とごま豆腐のねっとり感がすごく濃くて、どちらも深い。ごま豆腐の味の深さを純米大吟醸が深めてくれる感じ」と、ごま豆腐の濃厚さやふくよかさを楽しむ組み合わせに。一方で、「千寿 純米吟醸だったら、何にでも合うなと思っているので。しょうゆとわさびの感じと合う」と、ねっとり感をすっと綺麗に流してくれる組み合わせになりました。
お好みの組み合わせを試してみてはいかがですか?