日本酒のカロリーってどれくらい?太らないように気を付ける3つのポイント
2020.03.23

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日本酒のカロリーってどれくらい?太らないように気を付ける3つのポイント

お酒は太るものとイメージしている人は多いのではないでしょうか。特にお酒の中でも日本酒はお米が原料のため、ご飯と同様にカロリーが高いイメージを持つ人もいるようです。そこでこの記事では、日本酒のカロリーについて詳しくご紹介します。日本酒を飲む際の太らないように気を付ける3つのポイントもあわせてご紹介します。

目次

  1. 日本酒のカロリーについて
    1. 日本酒のカロリー
    2. 他のお酒との比較
    3. 日本酒と食べ物との比較
    4. お酒のカロリーは優先的に消費される
    5. 日本酒に含まれる様々な成分
  2. 日本酒で太らないように気を付けるべきこと
    1. カロリーや糖質の低いおつまみを選ぶ
    2. 燗酒で飲むのがおすすめ
    3. 和らぎ水と一緒に飲む
  3. 日本酒のカロリーについて間違いのない知識を

日本酒のカロリーについて

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糖質制限ダイエット中の方のなかには、日本酒はお米が原料のため控えたほうがよいのではないか、と思っている人もいるかもしれません。実際日本酒のカロリーはどのくらいなのでしょうか。

日本酒のカロリー

日本酒のカロリーは銘柄によって多少違いはありますが、日本酒100gに対して約100kcal。ご飯100gが約170kcalのため、お米が原料の日本酒ですが、ご飯よりカロリーは低いです。また、おちょこ一杯(約30g)に換算するとおよそ30kcalとなり、日本酒一合では約180kcalになります。そのため、毎晩の晩酌でお銚子一本分の日本酒の量なら、カロリーを摂取しすぎにはなりません。

他のお酒との比較

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日本酒と他の醸造酒を比較した場合、
・ビール 約40kcal
・ワイン 約70kcal
※100gあたり

になります。また、厚生労働省が推進する「節度ある適度な飲酒量(1日平均)」の目安である日本酒一合(180ml)は約180kcal、ビール中瓶(500ml)は約200kcalなので、飲酒量から考えるとビールの方がカロリーが高くなります。

このように、日本酒は醸造酒としてはカロリーが必ずしも高いというわけではありません。

一方、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒と比較した場合、蒸留酒は糖質などを含まないためカロリーは低いですが、日本酒はどの程度カロリーが高いのでしょうか。例えば、焼酎(乙類)コップ1/2杯あたりではカロリーは約150kcalと、日本酒は焼酎より2割程度カロリーが高いですが、極端にカロリーが高いというわけではありません。

日本酒と食べ物との比較

それでは日本酒と食べ物のカロリーを比べてみるとどうでしょうか。前述でも紹介しましたが、ご飯のカロリーは100gあたり約170kcalのため、お茶碗一杯分(140g)だと約240kcal。日本酒で換算するとおちょこ(30g)8杯分となります。

6枚切りの食パン1枚 約160kcal→日本酒だとおちょこ約5杯分
鯖一尾(可食部96g) 約190kcal →日本酒だとおちょこ約6杯分
ざるそば一人前(250g) 約370kcal →日本酒だとおちょこ約12杯分
牛肉100gのカロリー 約370kcal →日本酒だとおちょこ約12杯分

となります。
この数値から見ても、食べ物と比較すると、日本酒はさほどカロリーは高くはないのです。

お酒のカロリーは優先的に消費される

アルコールのカロリーは、脂質や糖質と比べて、優先的にエネルギーとして消費されると言われています。

お酒を飲むことで、大半の人は顔が火照って赤くなったり、体が熱くなるのを感じるのではないでしょうか。それはアルコールを分解する際に、アルコールのカロリーが熱として消費されるのが原因です。アルコールのカロリーはエネルギーとして放出されやすいということは、つまり、アルコールのカロリー自体は体内に蓄積されにくいのです。
だからといって油断は禁物です。アルコールには食欲増進作用もあるため、おつまみを食べすぎてしまうことも・・・。お酒だけではなく、一緒に食べるおつまみ選びも大切です。

日本酒に含まれる様々な成分

お酒は体に良くないイメージを持っている人もいるかも知れませんが、昔から「酒は百薬の長」と言われているように、適量であれば健康に良いとも言われています。

日本酒には、アミノ酸やビタミン・ミネラルなど様々な栄養成分が100種類以上含まれています。「アミノ酸」は、たんぱく質の元でもあり健康維持に必要な成分で、お酒の中でも特に日本酒に多く含まれています。「ビタミンB6」は、肌の再生や粘膜の健康維持に役立っています。

また、日本酒の原料である米麹には、シミやそばかすの原因であるメラニンの生成を抑える「コウジ酸」と呼ばれる成分や、ポリフェノールの一種である「フェルラ酸」も多く含まれているため、美肌効果にも期待できます。

日本酒で太らないように気を付けるべきこと

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お酒で太る場合の多くは日本酒で太るというよりも、日本酒を飲む際のおつまみ・飲み方がポイントになってきます。日本酒を楽しむ際に、気をつけておきたいポイントをご紹介します。

カロリーや糖質の低いおつまみを選ぶ

お酒を飲む際に欠かせないものがおつまみ。

お酒にもカロリーはありますが、お酒で太る大半の原因は、おつまみの食べ過ぎによるもの。お酒を飲むと食欲が増進され、ついついいつも以上に食べ物を摂取してしまい、簡単にカロリーオーバーとなってしまいます。
そのため、お酒を飲む時はできるだけ、カロリーや糖質の低いおつまみを選ぶことが大切です。せっかくお酒と一緒に楽しむなら美味しいものを食べたい方も多いと思いますが、カロリーや糖質が低く美味しいものはたくさんあります。

例えば、カロリーも糖質も低いお刺身や鶏の胸肉、キノコ類などがおすすめ。その他にも野菜類や豆腐などのたんぱく質を取ることで、次の日の胃もたれ予防にもつながります。また、キムチやチーズなどの発酵食品も日本酒との相性もよく、腸内環境を整える働きもあるため優秀なおつまみだと言えます。

燗酒で飲むのがおすすめ

日本酒はお燗で飲むと良いことづくしです。燗酒は日本酒の健康的な飲み方として昔から受け継がれてきた方法です。アルコールは体温に近い温度で吸収されると言われているため、冷酒の場合、飲んでから酔いを感じるまでに時間差が生じてしまいます。しかし、燗酒ならアルコールをスムーズに体内に吸収できるため、飲みすぎることも少なくなります。また、冷酒に比べると飲むスピードも遅くなるため、自分の体の調子を確認しながらお酒を楽しめます。
また、燗酒を飲んで体が温まると、新陳代謝が上がりカロリーを消費しやすくなります。

和らぎ水と一緒に飲む

「和らぎ水(やわらぎみず)」という言葉をご存じでしょうか。和らぎ水とは日本酒と一緒に飲む水のこと。日本酒と一緒に水を飲むことで、アルコールの吸収がゆるやかになり悪酔いを防ぐと言われています。また、水で一呼吸置くことで飲みすぎを防ぐこともできます。

日本酒を飲む際は、同時にグラスに水を用意して、時々飲むことを意識してください。洋酒にチェイサーがあるのと同じように、日本酒にも和らぎ水というスタイルがあることを覚えておきましょう。

日本酒のカロリーについて間違いのない知識を

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酒は百薬の長と言われ、体に良い成分が豊富に含まれています。
もちろん飲みすぎはいけませんが、日本酒であれば毎日1合か1合少々が適量だと言われており、カロリーを考えるとそれほど太りやすいお酒ではありません。
お酒で太ってしまう人は、高カロリーのおつまみを食べ過ぎてしまう人が多いようです。酔い過ぎも食べ過ぎを引き起こすため、和らぎ水と一緒に日本酒を飲む習慣をつけましょう。