忘年会シーズン到来!効果的な二日酔い対策は?
2023.11.20

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忘年会シーズン到来!効果的な二日酔い対策は?

長いコロナ禍もすっかり日常へ戻り、今年の年末は、昨年よりも増して忘年会が催されることでしょう。職業によっては、お付き合いで連日参加という方もいるかもしれません。そんな時に最も避けたいのは、二日酔い。ここでは、二日酔いを避けるための対策をいくつかご紹介します。

目次

  1. 二日酔いはなぜ起きる?
  2. 二日酔いになりにくい飲み方を心がける
    1. ①飲み過ぎないようにする
    2. ②事前に肝臓を保護する食べ物を摂取する
    3. ③水分を十分に摂取する
  3. それでも二日酔いになってしまったら
    1. ①水やスポーツドリンクを飲む
    2. ②しじみの味噌汁を飲む
    3. ③栄養補給をする

二日酔いはなぜ起きる?

二日酔い

二日酔いの症状は、飲酒開始から12~14時間後に最も重くなり、その後徐々に改善しますが、飲酒開始から約20時間後まで症状が残ると言われています。

二日酔いの原因は、アルコールが肝臓で分解されてできた「アセトアルデヒド」という物質です。アセトアルデヒドは、タバコの煙などにも含まれる有害物質。 アルコールの最初の代謝産物です。 アルコールは主に肝臓で酸化されてアセトアルデヒドになり、さらに酢酸へと代謝されます。 アセトアルデヒドの分解が遅い体質のひとは、少量の飲酒で顔が赤くなります。このアセトアルデヒドにより、吐き気や動悸、頭痛などを引き起こし、二日酔いとなるのです。

二日酔いになりにくい飲み方を心がける

二日酔い

では、二日酔いを予防するためには、どのような方法が効果的でしょうか。

①飲み過ぎないようにする

まずは言わずもながですが、自分が飲酒できる適量をしっかり意識し飲みすぎないこと。若い頃はたくさん飲んでも問題なかったとしても、加齢につれ肝臓が衰えて適正飲酒量が少なくなっていることも忘れてはなりません。アルコール吸収スピードも影響するので、意識してゆっくりと飲むことが重要です。

また、様々な種類のお酒を飲むいわゆる「ちゃんぽん」も要注意。複数の種類のお酒が混ざること自体は問題ありませんが、いろいろな味を楽しむうちに、どのくらい飲んだのかがわかりにくくなりつい飲み過ぎてしまうことが原因なので、その辺りも意識しましょう。

②事前に肝臓を保護する食べ物を摂取する

二日酔いを予防する食べ物には、タンパク質を多く含む鶏むね肉や魚、枝豆、豆腐などがあります。タンパク質は、アルコールの分解を助けてくれて、アセトアルデヒドの量が増えにくくなるため、二日酔い予防に効果的です。
イカやタコ、シジミやアサリなどの魚介類にはタウリンが多く含まれているため、アセトアルデヒドの分解を助け、肝臓の働きを高めてくれます。
また、脂肪分も胃の粘膜を覆って胃腸でのアルコール吸収を抑えてくれるので、牛乳やチーズなどを食べておくのもおすすめです。

事前だけでなくお酒を飲んでいる最中でも、おつまみをしっかり食べながら飲むことも大切です。

③水分を十分に摂取する

酒場では、ストレートのウイスキーには「チェイサー」、日本酒には「和らぎ水」を提供してくれるように、水分の摂取はとても重要です。

アルコールには利尿作用があるため体内の水分が不足しがちになり、水分不足の状態になると、なかなかアセトアルデヒドが排出されず体内に残り、二日酔いになりやすくなってしまうのです。そのため、とにかくこまめにたくさん水を飲むほど効果があるので意識してみてください。水分を摂取することで、胃の中のアルコール濃度を下げ、血中アルコール濃度の急激な上昇を防ぐ効果も期待できます。

アルコール度数の低いものでも、まだ酔っていないと感じていても、とにかく水を飲む。それだけで翌日の体調も随分変わってくるはずです。

それでも二日酔いになってしまったら

シジミの味噌汁

①水やスポーツドリンクを飲む

アルコールには利尿作用があるため、体内から水分を奪い脱水症状となってしまいます。しかし、アルコールやアセトアルデヒドを分解し排出するときには水分が必要のため、まずはたくさん水を飲んで、脱水症状を改善することが大切です。水分をとることで、二日酔いの症状も少しずつよくなるでしょう。

また、スポーツドリンクを飲むのも効果的です。スポーツドリンクは水よりも体に吸収されやすく、尿によって排出されてしまう糖分のほか、ミネラルやカリウムなども補うことができます。経口補水液はスポーツドリンクよりも多くのミネラルを吸収でき、糖分も控えめ。スポーツドリンクよりやや高めですが、二日酔い対策にはバッチリです。

②しじみの味噌汁を飲む

しじみの味噌汁は漢方でも西洋医学でもその働きが裏付けられています。しじみに多く含まれるオルニチンは、肝臓の働きを助け、アセトアルデヒドの分解を促進してくれます。さらに、同じく肝臓の働きを助けるタウリンや、アルコールの分解を促進し肝機能を改善するアラニンなど、肝機能を向上させる働きがある多彩な成分を豊富に含んでいます。

③栄養補給をする

二日酔いで感じる吐き気や胸焼けといった症状の多くは、胃食道逆流症によるもの。気持ちが悪いときはなかなか食事をすることができませんが、意識的に栄養補給をするのがおすすめです。

効果的な栄養素はビタミン。ビタミンCは、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解をサポートしてくれたり、肝臓の代謝を助けてくれたりします。また、アルコールを分解するのにビタミンB1が消費されるため、ビタミンB1を補給することも大事です。
オレンジやグレープフルーツなどビタミンCを吸収できるフルーツを取るようにしましょう。固形物を取るのが難しい場合は、ビタミンC配合の野菜ジュースを飲むのがおすすめです。

久々の忘年会で盛り上がって失敗してしまったということがないように、事前に二日酔い対策をして忘年会を楽しみましょう。