春を楽しむ、にごり酒の飲み方アレンジ6選
日本酒「久保田」ブランドでは唯一のにごり酒「久保田 純米吟醸にごり」。にごりとは思えないほどなめらかで軽やかな喉の通りと、スッキリとしたキレのある余韻が特徴。にごり酒はちょっと苦手という方でも飲みやすい味わいです。フルーツやスパイスを使ってアレンジすると、さらに飲みやすさアップ。ドリンク&フードクリエイター・青山金魚さんが考えた、にごり酒をもっと楽しむ春らしい飲み方アレンジをご紹介します。
特集
「久保田」ブランドからは初となるにごり酒の「久保田 純米吟醸にごり」が2月に新発売となりました。飲んだ方からは、にごり酒なのになめらか!という反応が。そんな味わいの秘密を知るべく、「久保田 純米吟醸にごり」開発者にインタビューしました。
目次
日本酒の「久保田」が今月新たに発売したのが、「久保田 純米吟醸にごり」。ブランドからは初となるにごり酒です。
にごり酒というと、どろっとした口当たりと濃厚な味わいが特徴ですが、飲んだ方からは「にごりなのにすっきり」「にごりにしてはなめらかで飲みやすい」「すごいフルーティー」という感想が。にごり酒が苦手な人からも「これなら飲める」という声もあり、これまでにごり酒を敬遠していた人もトライしてみる価値はあるかも。
そんな味わいの秘密を知るべく、開発者にインタビューしました。
「久保田 純米吟醸にごり」の商品開発を担当したのは、朝日酒造の日本酒研究センターに所属する本間一郎さん。
新潟で生まれ育ち、21年前に入社。醸造部門、研究開発部門、生産管理部門と様々な部署を経験した後、2020年に日本酒研究センターの課長に就任した日本酒をこよなく愛する社員です。モットーは「できるかできないかではなく、やるかやらないか」。
「久保田ではここ数年、リキュールやスパークリングといった、若い層や日本酒にあまり馴染みがない人にも楽しんでもらえる商品の開発を進めていました。その一環で、にごり酒の開発も始まりました。
朝日酒造には、既に『朝日山 純米にごり』と『越州 雪げしき』というにごり酒商品がありましたが、久保田ではにごり酒はまだありませんでした。朝日山、越州、それぞれどちらも違うタイプのにごり酒なので、久保田らしい味わいのにごり酒も造れるのではないかと。
にごり酒が、久保田を知ってもらうきっかけの一つになって欲しい、という想いもあります」(日本酒研究センター・本間さん)
「にごり酒というのは、どちらかというとコアな日本酒ファンが好きなカテゴリで、日本酒は飲むけどにごり酒は全く飲まないという方も多くいるほどです。好き嫌いの分かれるにごり酒について、社員や消費者にヒアリングをしたところ、にごり酒の好きな点として、甘味のある味わいとなめらかな口当たり、にごり酒の嫌な点としては、アルコール度数が高い点とどろっとした口当たり、という声がありました。
そこで、好きな点を活かしつつ、嫌な点である高いアルコール度数とどろっとした口当たりをなんとかして、飲みやすいにごり酒を造ろうと思ったのです。また、久保田ブランドとして出すからには、すっきりとしたキレのあるにごり酒ができないか、と考えました」(本間さん)
「にごり酒は製法によって様々な味わいになりますが、今回は『朝日山 純米にごり』を開発した際に、色々試行錯誤してたどり着いた製法の秘訣がありましたので、それを参考にしました。
ベースとなる純米吟醸酒は、アルコール度数を押さえても、甘味と酸味が十分感じられる製法を取り入れています。また、にごり部分となるオリは、口当たりなめらかでやわらかくするため、とても細かいオリになるように調整をしています。さらに、オリからも純米吟醸ならではの華やかな香りを感じられるよう工夫しました。
米は、他の久保田と同じく五百万石を使い、キレのある酒質に仕上げています」(本間さん)
「最初は、冷やして飲んでもらうのがおすすめですが、温めるとまろやかになり、また違った楽しみ方ができると思います。日本酒好きの方は、温めた方が好きというお声もありました。何杯か飲んで味をちょっと変えたいなと思ったら、レモン汁を加えると、よりさっぱりとした味わいを楽しめます。
料理だと、チキン南蛮やチーズたっぷりのパスタなどと一緒に楽しむのが合うかなと思います」(本間さん)
あなたのにごり酒のイメージを、もしかしたら覆す一杯になるかもしれない「久保田 純米吟醸にごり」。
にごり好きの方も、にごり酒は苦手という方も、ぜひ一杯お試しください。
希望小売価格 720ml 1,300円(税込1,430円)
※商品の価格は2024年4月19日現在のものです。