暑い夏にこそ食べたいスパイスカレー。日本酒と無印良品のカレーをペアリングしてみた【おすすめ3選】
暑い夏がやってくると、なぜか食べたくなるカレー。 冷たい食べもので身体をクールダウンするのも良いですが、辛いものを食べて汗をかき、暑さを吹き飛ばすのも、夏の醍醐味ではないでしょうか。 そこで今回は「日本酒×カレー」のペアリングに挑戦! レトルトカレーの中でも、特に高い人気を誇る無印良品のカレーと日本酒のペアリングを検証し、特に美味しいと感じた組み合わせをご紹介します。
楽しむ
あたりめ、するめといえば日本酒に合うおつまみの定番ですが、するめは縁起の良い食べ物として結納に使われることもあります。本記事では、あたりめとするめの違いと呼び方の由来、美味しいアレンジ方法、おすすめの日本酒を紹介します。あたりめ、するめの魅力を引き出すアレンジレシピを日本酒で、美味しく味わってください。
目次
まずは、あたりめ・するめの違いや呼び方の由来を掘り下げていきましょう。
また、するめがなぜ縁起の良い食べ物とされているかについても解説します。
あたりめとするめは、呼び方が違うだけで同じものです。どちらもイカの内臓を取り除いてから乾燥させて作られます。
似たものに「さきイカ」がありますが、これは全くの別物。生のイカやあたりめ・するめをあぶり焼きにし、裂いたものです。味付けをする場合もあります。
中身は同じなのに「あたりめ」「するめ」という2つの呼び名があるのは、日本人ならではの縁起を重んじる気質が関係しています。
するめは平安時代からすでに縁起物とされており、祭事のお供え物に用いられていたと言われています。
そして、「あたりめ」の名が生まれたのは江戸時代のこと。するめの「する」は、「お金をする(賭け事などで有り金を失うこと)」などのネガティブなイメージの言葉だったことから、縁起の良い言葉である「当たる」に変えて「あたりめ」と呼ぶようになったと言われています。
あたりめには、そんな江戸っ子らしいシャレの利いた由来があるのです。
ちなみに「するめ」を結納に使う際は、縁起のよい漢字を充てて、「寿留女(するめ)」と書くこともあるようです。
するめが縁起物とされる理由には諸説ありますが、結納時のするめを「寿留女」と書くのは、「寿を留める女性であるように」という由来があります。
また、「するめのように噛むほどに味が出る良い夫婦になるように」という願いや、長期保存が可能な食品であることから「夫婦の幸せも末永く続くように」という験かつぎの意味合いなどもあるようです。
また昔はお金を「足」と呼んでいたため、足が10本もあるイカは特に縁起の良いものとされてきました。
そんな縁起物のするめは、実は大相撲の土俵にも欠かせない存在です。大相撲の本場所ごとに作られる土俵中央には穴が掘られ、「鎮め物」と呼ばれる神様への供物が埋められています。場所前に行う「土俵祭」という儀式では、鎮め物として塩や昆布などと一緒にするめが埋められ、神酒をかけて場所中の安全を祈願しています。
あたりめやするめはそのまま食べても美味しいですが、ひと手間加えた味わいもまた格別です。こちらではおすすめのアレンジを紹介します。ちなみに、あたりめやするめを切る際は、キッチンバサミを使うと作業がしやすくおすすめです。
新たな素材との組み合わせや、深い旨味を引き出すアレンジをぜひ試してみてください。
するめを調味料にたった15分漬け込むだけで、驚くほどやわらかい食感に変身します。
作り方はボウルやチャック付きのビニール袋に日本酒、しょうゆ、みりんを3:1:1の割合で合わせ、そこへ細かくカットしたするめを入れるだけ。
そのまま食べても、漬けするめを炙って七味マヨネーズをつけても美味しいです。しっかりした味付けなので、日本酒が進むことは間違いなしです。
細くカットしたするめと千切りにしたにんじんを和えた、福島県の郷土料理です。
こちらも調理自体は簡単ですが、見た目をきれいにするために、するめ(1枚)とにんじん(2本)を3~4cmの細切りにし、大きさをそろえるのがポイント。切ったするめは日本酒に30分程度漬けてやわらかくしておきます。
するめを取り出して残った日本酒に対し、半分の量のみりんとしょうゆをそれぞれ加え、火にかけてひと煮立ちさせます。調味料の粗熱を取ってから、にんじんとするめを入れ、一晩寝かせれば完成です。
じっくり煮ることで里芋にイカの旨味が染み込み、日本酒だけでなくご飯も進む一品です。
材料は里芋(6個)とするめ(1枚)だけ。里芋を大根などに変えてもおいしく作れます。
まず、するめを食べやすいサイズにカットし、水400mlと酒大さじ2を入れた鍋の中に浸してやわらかくします。里芋のねっとりした食感が好みでない場合は、皮をむいた後に塩を振ってもみ、水でぬめりを洗い流しておきましょう。
するめの入った鍋に里芋と、みりん・砂糖各大さじ1、しょうゆ大さじ2を加えて火にかけ、煮立ったらアクをとって弱火にします。その後、落しぶたをして里芋がやわらかくなるまで煮れば完成です。
シンプルなサイドメニューも、するめを使えばいつもと違う味わいになります。ごま油の香りがお酒によく合う、ナムルのアレンジを紹介しましょう。
下ゆでして食べやすい大きさに切ったほうれん草(1束)に、細く裂いたするめ(30g)と細切りのにんじん(1/2本)を加えます。にんにくひとかけ、ごま油・しょうゆ各大さじ1で味を調え、ごまをお好みの量混ぜれば完成です。
するめの香りや食感が、ナムルに新鮮なアクセントを加えてくれます。
野菜をたっぷり食べたいときにおすすめしたいのがこちら。キャベツに塩昆布の旨味をプラスして、食べ応えのある一品に仕上げました。
まず食べやすいサイズにカットしたするめ(20g)を熱湯に浸し、細切りにして塩を振ったキャベツ(1/2個)とともにしばらく時間を置きます。あたりめが柔らかくなったら取り出し、水気を切ったキャベツと塩昆布大さじ1を加え、ボウルで混ぜ合わせれば完成です。
低カロリーながら、するめを入れることで噛み応えが出るので、ダイエット中の人も満足できます。
あたりめやするめに合うお酒といえば、なんといっても日本酒です。互いの旨味を引き立て合うような種類のお酒を選びましょう。こちらでは、おすすめの日本酒を2つ紹介します。
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2020年12月13日現在のものです。
淡麗辛口の代名詞と言える久保田ブランドの中において、「久保田 紅寿」はほのかな甘味も楽しめる純米吟醸酒です。
しっかりした味付けの料理と合うので、さきほど紹介した漬けするめや煮物などとも相性抜群。純米ならではの強い米の旨味と、イカの旨味が口の中に広がります。
「久保田 紅寿」は冷酒からぬる燗まで多彩な楽しみ方できますが、あたりめやするめと一緒に楽しむならぜひ常温で。「久保田 紅寿」のやわらかい口当たりと、素朴なイカの味わいがみごとにマッチします。
久保田 紅寿
1,800ml 3,310円(税込3,641円)
720ml 1,500円(税込1,650円)
「久保田 百寿」は、香りの主張を控え、辛口で飲み飽きない酒質に仕上げた「久保田」の基本形とも言える特別本醸造酒です。ふくらみのある辛味や酸味があり、飲んだ後は、喉をさらりと通り抜けるキレを堪能できます。
刺し身や枝豆などのシンプルな料理と合うので、炙りするめは「久保田 百寿」にうってつけの肴です。
久保田 百寿
1,800ml 2,010円(税込2,211円)
720ml 920円(税込1,012円)
あたりめやするめは、炙るだけでも十分美味しいものですが、アレンジを加えれば新しい美味しさに出会えます。なお、あたりめやするめを柔らかくするときは、ぜひ水ではなく日本酒を使ってみてください。日本酒の旨味をたっぷり吸い込み、より一層美味しさが増します。
日本酒を引き立てるおつまみを作って、日本酒時間をさらに楽しんでください。