日本酒「久保田」のランクや価格は?香り・味わい・造りを社員が独自解説
2024.10.17

知る

日本酒「久保田」のランクや価格は?香り・味わい・造りを社員が独自解説

「久保田」といったら萬寿や千寿が有名ですが、実は10種類以上あり、香りや味わい、造りがそれぞれ異なります。本記事では、「久保田」商品を価格順に並べ、朝日酒造・研究センターの中村さんの解説とともにご紹介します。

目次

  1. 「久保田」商品を価格順に一挙紹介
    1. 純米大吟醸「久保田 萬寿 自社酵母仕込」
    2. 純米大吟醸(原酒・生酒)「久保田 萬寿 無濾過生原酒」
    3. 純米大吟醸「久保田 萬寿」
    4. 大吟醸(生酒)「久保田 翠寿」
    5. 純米大吟醸(山廃仕込み)「久保田 碧寿」
    6. 純米大吟醸「久保田 純米大吟醸」
    7. 純米吟醸「久保田 紅寿」
    8. 吟醸(原酒)「久保田 千寿 秋あがり」
    9. 吟醸(原酒・生酒)「久保田 千寿 吟醸生原酒」
    10. 純米吟醸「久保田 千寿 純米吟醸」
    11. リキュール「久保田 ゆずリキュール」
    12. スパークリング日本酒「久保田 スパークリング」
    13. 純米吟醸「久保田 純米吟醸にごり」
    14. 吟醸「久保田 千寿」
    15. 特別本醸造「久保田 百寿」
  2. 「久保田 雪峰」シリーズについて
    1. 純米大吟醸(山廃仕込み)「久保田 雪峰」
    2. 純米大吟醸 「爽醸 久保田 雪峰」
  3. 飲み比べをして、あなた好みの一杯を

「久保田」商品を価格順に一挙紹介

日本酒研究センターの中村諒さん

今回、「久保田」を紹介するのは、朝日酒造で研究開発を担う研究センターの中村諒さん。美味しさに関わる研究で博士号を取得しており、「久保田 萬寿 自社酵母仕込」のレシピを考案した人物でもあります。そんな中村さんに、それぞれのお酒の香りや味わい、造りの違いを紹介していただきましょう。

※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2024年10月17日現在のものです。

純米大吟醸「久保田 萬寿 自社酵母仕込」

純米大吟醸「久保田 萬寿 自社酵母仕込」の商品画像

従来の萬寿らしさを踏襲しつつ、コクや深みがありながらも透き通るようなキレのある味わい、印象に残るような香りを目指し、2020年に誕生。蔵人も生産に携わった酒米「五百万石」を極限まで丁寧に磨き上げ、自社開発の酵母で仕込んでいます。

香り、味わい
「香りは華やかでありながら、他とは少し違う、この自社酵母仕込ならではの白桃やマスカットのような芳醇で重層的な香りが広がります。
口に入れるとまろやかでありながら、甘味と酸味、そしてフルーティーな風味がバランスよく、上質かつ存在感のある味わいを表現します。後口は一瞬キリっとキレが良く、その後に甘味や香りの余韻が訪れます」

楽しみ方
「和食はもとより、現代の洋風な食卓にも相性良くお飲みいただけます。私のおすすめは、ローストポークや白身魚のアクアパッツァ。冷蔵庫で軽く冷やしてお飲みいただくのがおすすめです。
特別な日の華やかな食卓でお楽しみいただきたいお酒です」

純米大吟醸(原酒・生酒)「久保田 萬寿 無濾過生原酒」

純米大吟醸「久保田 萬寿 無濾過生原酒」の商品画像

寒造りと言われる、最も酒造りに適している1月から仕込み始める「久保田 萬寿 無濾過生原酒」。もろみを搾った後一切手を加えずに、すぐに壜詰めすることで、萬寿の搾りたての瞬間をお楽しみいただけます。

香り、味わい
「久保田 萬寿の無濾過生原酒らしい特徴が存分に感じていただけるお酒です。萬寿のフルーティーな香りとともに、フレッシュな香りが感じられます。口当たりはまろやかで、フルーティーな風味と甘さが口の中で広がります。
また、萬寿らしいやわらかな感覚の味わいもありながら、ジューシーで味の存在感が伴う味わいです。飲み込むとシュッとしたキレが、この味わいを引き締めます」

楽しみ方
「冷蔵庫で軽く冷やして、または常温で、その年の生まれたままの素の萬寿を、じっくりと味わっていただきたい一杯です」

純米大吟醸「久保田 萬寿」

純米大吟醸「久保田 萬寿」の商品画像

1986年に発売された「久保田 萬寿」。発売以来、多くのお客様の特別な記念日を彩ってきました。その特別な時を彩るのにふさわしい味わいを、常に磨き続けてきています。

香り、味わい
「フルーティーな香りとともに、重厚な香りが広がります。上品な甘味と優しく存在感のある味わいとともに、非常にやわらかな味わいを感じていただけることでしょう。スーっとキレのある後味、続く優しい風味の余韻も感じられます。
香りの広がりと深く柔らかな味わいが特徴で、懐の深いお酒です」

楽しみ方
「白身魚のムニエルなど、味わいの深いお料理とも相性の良いお酒です。冷蔵庫で軽く冷やしてお飲みいただくのが私のおすすめ。記念日などの大切な時間に、ゆっくりと味わっていただきたいお酒です」

大吟醸(生酒)「久保田 翠寿」

大吟醸(生酒)「久保田 翠寿」の商品画像

加熱殺菌を一切せず、低温で貯蔵することで若々しさ・爽やかさを感じる、大吟醸の生酒です。

香り、味わい
「リンゴを連想させるようなフルーティーな香りが華やかに広がります。味は、上品ながらもシャープな甘さと生酒のフレッシュさを感じさせながら、なめらかな舌触りと透き通るように軽快な味わい。後味はすっきりとしたキレで、爽快な気分にさせてくれます」

楽しみ方
「4月から9月の季節限定の出荷となりますので、そうした華やぐ春や爽快な涼を求める夏の乾杯酒としてお楽しみいただくのがおすすめです。華やかで爽快な味わいが、晴れやかな気持ちにさせてくれます」

純米大吟醸(山廃仕込み)「久保田 碧寿」

純米大吟醸「 久保田 碧寿」の商品画像

乳酸菌の力を最大限引き出す、伝統的な醸造方法の山廃仕込みによる純米大吟醸酒。

香り、味わい
「酸味を思わせる香りと深みのある複雑な香りがほのかに感じられます。口当たりはまろやかで、旨味を伴う存在感のある味と、しっかりとした酸味を感じるボディのある味わいです。のどを通った後はシュッとしまるキレと、酸味の余韻が感じられます。山廃仕込みによる旨味と酸味の味わいと複雑な香味を持つお酒で、多様なお料理を受け止める懐の深さを感じられます」

楽しみ方
「特に、私のおすすめはやはりぬる燗。鮭とジャガイモのグラタンがおすすめです。さらには、パルミジャーノ・レッジャーノなどのハードタイプのチーズや、肉料理、チョコレートなどとも碧寿のぬる燗は相性が良いです。
お料理と日本酒の相性の奥深さを楽しんでみてはいかがでしょうか」

純米大吟醸「久保田 純米大吟醸」

純米大吟醸「久保田 純米大吟醸」の商品画像

新しい美味しさを追求したモダンでシャープな味わいの純米大吟醸。久保田の愛飲者から日本酒初心者まで、幅広い方に人気の久保田です。

香り、味わい
「赤いリンゴを思わせるようなフルーティーな吟醸香が非常に華やかに広がります。口に含むと、ジューシーな甘味とフルーティーな味わいが口の中で花開きます。さらに、やわらかくボリュームのある味わいに、酸味がボディ感を与えます。飲み込むと不思議とフッと味が消えるキレと、優しく心地よい香味の余韻を感じていただけます。
フルーティーな香りと甘味のあるジューシーな味わいのお酒で、華やかなお酒が好きな方はもちろん、日本酒ビギナーにも特におすすめです」

楽しみ方
「クリームチーズと冷酒でさっぱりと、タラの香草焼きと15℃くらいの冷や酒で香りと味わいを楽しんでいただくのが私のおすすめ。華やかな食卓のお供にいかがでしょうか」

純米吟醸「久保田 紅寿」

純米吟醸「久保田 紅寿」の商品画像

朝日酒造がある越路地域は「もみじの里」であることから、「紅葉の里で醸した純米酒」というコンセプトのもと誕生しました。

香り、味わい
「バナナのような甘さを思わす吟醸香が特徴的です。口の中でもこのフルーティーな香りが広がり、綺麗な味わいの中に上品な旨味としっかりとした酸味が感じられます。喉を通すとキリっとしたキレで後味を引き締めます」

楽しみ方
「飲む温度によって味わいを変えるお酒でもあります。良く冷やした冷酒では辛口ですっきりと、常温では香りと優しい味わいを感じ、ぬる燗では芳醇な味わいでお料理との相性を広げます」

吟醸(原酒)「久保田 千寿 秋あがり」

吟醸「久保田 千寿 秋あがり」の商品画像

冬に仕込んだ「久保田 千寿」の原酒を、秋まで約8カ月じっくり熟成させたお酒です。ちなみに「秋あがり」とは、夏を越え秋まで熟成して酒質が落ち着き、円熟したお酒をいいます。

香り、味わい
「清らかで上品な香りと、千寿らしく、全体的に綺麗で辛口の味わいです。
冬から秋口にかけての熟成を経て口当たりはまろやかに、味わいは上品な旨味と、原酒のパンチある力強い味わいを楽しめます。後味はキリっとしたキレと、原酒らしいグッとくる余韻が感じられます。
千寿の原酒が夏を越して熟成し、繊細な味の中にある味わい深さとまろやかさを感じていただけることでしょう」

楽しみ方
「秋の夜長に鮭やキノコなどの旨味ののった秋の味覚とお楽しみいただきたいお酒です。また、冬に出荷される『久保田 千寿 吟醸生原酒』のフレッシュさとインパクトのある味わいに思いを馳せながら、このお酒を味わうのも乙なものです」

吟醸(原酒・生酒)「久保田 千寿 吟醸生原酒」

吟醸(原酒・生酒)「久保田 千寿 吟醸生原酒」の商品画像

冬だけお楽しみいただける、搾りたての「久保田 千寿」の生原酒です。低温で仕込み、ゆっくりと糖化と発酵を進めることで、加水をしないアルコール度数の高い原酒でも、味のやわらかさを感じていただける仕上がりになっています。

香り、味わい
「ほのかに甘さを思わせる香りと、生酒のフレッシュでふくよかな香りが上品に香ります。口に含むと辛口な中に繊細な甘さと豊かな味わいを感じられます。また、原酒らしく口中にガツンとくる感覚も特徴です。
酒造りの最盛期、生まれたての千寿のフレッシュさとインパクトのある味わいをお楽しみください」

楽しみ方
「火入れ・割水・熟成をしている『久保田 千寿』と飲み比べていただくと、より一層この生原酒の特長を感じていただけると思います。ぜひ飲み比べも楽しんでみてくださいね」

純米吟醸「久保田 千寿 純米吟醸」

純米吟醸「久保田 千寿 純米吟醸の商品画像

1985年の久保田発売当時とは食生活も変化した現代、日本酒の楽しみ方も、和食だけではなく、幅広い料理と楽しむように…そんな時代に合わせて、和洋中さまざまな料理に合う酒質を目指して開発しました。

香り、味わい
「すっきりとした中に甘さを思わせる香りが優しく香ります。口に入れると綺麗な中に上品な甘味を伴いながら、優しくなじむような味わいとやわらかな口当たりに心が安らぎます。スーッと上品に消えゆくキレが、全体の柔らかな味わいをまとめ上げます。千寿の綺麗さを持ちながら、優しい味わいを併せ持つお酒です」

楽しみ方
「温度帯は幅広くお楽しみいただけるお酒ですが、私のおすすめは10~15℃のやや冷たくして、やわらかさと軽やかさの両方を味わうことです。幅広いお料理に合うお酒ですので、お料理によって飲む温度を変えながらお楽しみください」

リキュール「久保田 ゆずリキュール」

久保田 ゆずリキュール

普段日本酒を飲み慣れない方にも、気軽にお楽しみいただけるリキュールも久保田のラインアップに加わりました。穏やかな香りとやさしい酸味の「久保田 千寿 純米吟醸」をベースにすることで、ゆず本来の爽やかな香りとほのかな甘味が引き立ちます。

香り、味わい
「グラスに注ぐと、今、目の前で生のゆずを皮ごと搾ったかのようなフレッシュ感のあるゆずの香りに包まれます。口に含むと、きめ細かく心地よい程度の苦味とすっきりとした甘味、そしてのゆずの風味が広がります。あと味はゆずの酸味とほのかな苦味により引き締まるキレで後口さっぱりと、その後にゆずがやさしく香ります」

楽しみ方
「ストレート、ロック、炭酸割り、カクテル、お湯割りなど、様々な飲み方で楽しんでいただけます。ストレートでじっくりと飲むのもとてもおいしいですが、1:1でソーダで割って飲むのもおすすめです。フライドチキンをさっぱりと、サーモンマリネは香り高く楽しめます。より軽やかに飲みたい方は1:2でソーダを多めにしてお試しください」

スパークリング日本酒「久保田 スパークリング」

久保田 スパークリング

日本酒を飲んだことがない若い層や日本酒をよく知らない方々にもぜひ日本酒を、久保田を飲んでいただくきっかけを創りたい、という想いから2021年春に登場したスパークリング日本酒。きめ細かな泡立ちと爽やかな香りで、軽やかな爽快感をお楽しみいただけます。

香り、味わい
「マスカットや若い桃を思わせるような甘い香りがやさしく香ります。口に含むと、心地よい炭酸の刺激と、まるでフルーツのような甘味とシャープな酸味が特徴的です。ふくらみのある味わいなのに、飲み込むとやさしくすっきりとしたキレを感じ、余韻にほのかな甘さとさわやかな酸味をともないます。
 甘口のスパークリング日本酒ですので、日本酒ビギナーの方や甘口のお酒が好きな方におすすめですが、すっきりしたお酒が好きな方でも少し気分を変えて、乾杯のお酒としてお飲みいただけます」

楽しみ方
「すっきりとしたお酒が好きという方は、しっかり冷やして軽やかに、甘口のお酒が好きな方は10℃くらいで甘味やふくらみをお楽しみください。ちょっと気取った食卓や気分を上げたいときに楽しんでいただきたいお酒です」

純米吟醸「久保田 純米吟醸にごり」

久保田 純米吟醸にごり

「にごり酒」は、日本酒の初心者からコアなファンまで、好き嫌いが分かれるカテゴリともいえます。日本酒を、久保田を知っていただく機会を増やす一環として、久保田らしいすっきりとしたキレのあるにごり酒も生まれました。

香り、味わい
「フルーティーな吟醸香が上品に香り、そこへにごり酒らしい香りが重厚さを添えます。しっかりとした甘味と酸味ににごりの旨味がともなう味わいで、微細なにごり成分により舌触りはとてもなめらかに感じられます。飲み込むと、フッとやわらかく消えるキレが次の一口を誘います。また、にごり酒ですが、アルコール度数13%で、ソフトな口当たりで飲みやすいのも特徴です」

楽しみ方
「冷たくしすぎない10~15℃くらいの冷酒で、吟醸香と幅のある味わいを楽しんでいただくのがおすすめです。鍋はもちろん、鶏や豚肉の照り焼きなどの味のしっかりしたお料理と一緒にいかがでしょうか。さらにすっきりと飲みたい方はソーダと1:1で割るとさらにソフトでさっぱりとお飲みいただけますので、こちらも私のおすすめです」

吟醸「久保田 千寿」

 吟醸「久保田 千寿」の商品画像

1985年の久保田発売時に最初に誕生した、まさに久保田の原点。その当時としては万人向けではない、綺麗であっさりした辛口でありながら、まろやかさを感じさせる味わいを実現しました。
発売から長い年月を経た現在も時代に合わせて、さらなる“食事と合うすっきりとした味わい”を追求しています。

香り、味わい

「ほのかに甘く、すっきりとした香りが上品に香ります。味わいは雑味なく綺麗な印象とともに口の中に上品な吟醸香を伴います。全体的に軽快な辛口でありながら、ほのかな旨味と酸味が味わいにまろやかさを与えます。喉を通るとシュッと引き締めるようなキレで、後味をすっきりとまとめ上げます」

楽しみ方

「私のおすすめは、冷蔵庫で適度に冷やした『久保田 千寿』と、ヒラメのお刺身が非常においしく、繊細な料理の味を引き立てます。
淡泊な料理との相性が良いイメージの千寿ですが、お料理の味わいに応じて、冷酒、常温、ぬる燗と、温度を変えることでより広いマッチングをお楽しみいただけます。例えば、味わいのしっかりとしたお料理の、豚の生姜焼きや鶏手羽元と大根の煮物などとは、千寿のぬる燗がおすすめ。料理を幅広く味わうことができ、普段の食卓を少し贅沢に彩るお酒です」

特別本醸造「久保田 百寿」

特別本醸造「 久保田 百寿」の商品画像

香りの主張は控えめに、辛口で飲み飽きしない酒質に仕上げた、「久保田」の基本形。

香り、味わい
「香りは穏やかながら、深みのある香りが感じられます。味わいは辛口な中にも旨味を伴う味の存在感があり、口中で甘美な香りが膨らみ鼻を抜けます。後味は辛みを伴いながら味を引き締めるキレにより、口の中をリセットします」

楽しみ方
「このお酒も用途に合わせて、温度帯を広くお楽しみいただくことをおすすめします。夏は豚の冷しゃぶおろしポン酢に冷酒で合わせて爽やかに、冬はもつ煮込みにぬる燗で合わせてじっくり温まるなんて飲み方が、私のおすすめです」

「久保田 雪峰」シリーズについて

焚き火を囲む人

スノーピークと朝日酒造が共同開発した「久保田 雪峰」は、「アウトドアで日本酒を楽しむ。」がコンセプト。力強い味わいの「久保田 雪峰」と、軽やかで爽やかな味わいの「爽醸 久保田 雪峰」、対照的な2種類のお酒があります。

純米大吟醸(山廃仕込み)「久保田 雪峰」

純米大吟醸 久保田 雪峰の商品画像

乳酸菌の力を最大限引き出す、伝統的な醸造方法の山廃仕込みによる一品。ブラックで統一されたシャープなデザインのボトルは、久保田の真骨頂である圧倒的なキレを表現しています。

香り、味わい
「乳製品を連想させる香りを含む複雑で重厚な香りが感じられます。口当たりはまろやかでありながら、旨味と酸味を主体とするボリュームのある味わいです。アルコール度数の割にアルコールの刺激はマイルドで、コクと深みのある味わいが特徴。飲み込むとキリっとしたキレと、アルコールと酸味の余韻が後味を引き締めます」

楽しみ方
「山廃仕込みによる芳醇な酸味と旨味を有するお酒ですので、旨味のある料理や肉料理などとの相性が良好です。ローストチキンやスペアリブの煮込み、スモークチーズなどと、常温でお飲みいただくのが私のおすすめです」

純米大吟醸 「爽醸 久保田 雪峰」

純米大吟醸 爽醸 久保田 雪峰の商品画像

春の麗らかさ、新緑の爽やかさをお楽しみいただくための雪峰。デザインは、透明フロストボトルで春の爽やかさを表現しました。
爽やかな香味を維持するために、厳冬の寒造りによる低温発酵と氷温貯蔵をしています。

香り、味わい
「マスカットや洋ナシのようなフルーティーでフレッシュな香りが華やかに広がります。やわらかな口当たりで、シャープな甘さとジューシーでありながら雑味のない綺麗な味わい。喉を通すと軽やかにスッと味の消えるキレを感じられます。爽やかな気分にさせてくれるお酒です」

楽しみ方
「ほど良く冷やして、フレッシュチーズやフルーツトマト、グリーンオリーブなどと飲んでいただくのが私のおすすめ。ハーブとの相性も良いので、タラなどの白身魚のレモンハーブ焼きとも美味しくいただけます。
陽光うららかな季節に、爽醸で爽やかに過ごすのも素敵な楽しみですね」

飲み比べをして、あなた好みの一杯を

日本酒の好みは人によって分かれるため、一般的にランクが高いとされるものが、必ずしも自分の口にあうとは限りません。ただし、いつもと違う日本酒を試してみると、新たな発見があることも事実です。ぜひ日本酒のランクにも注目しながら、いろいろ飲み比べてみてください。