焼き鳥と日本酒、そのペアリングにこだわろう!
2021.08.09

楽しむ

焼き鳥と日本酒、そのペアリングにこだわろう!

8月10日は焼き鳥の日です。そして、焼き鳥と言えば日本酒!これはもう鉄板の組み合わせです。でも、焼き鳥と言っても、ももやささみ、皮、レバー、つくねなど色々な部位があり、さらにタレや塩といった味付けも様々です。そして、同様に日本酒にも、辛口から甘口、特別本醸造から純米大吟醸まで、味わいや香りは様々です。一括りに焼き鳥と日本酒は合う、と言っても、そこはもう少し極めたいところ!そこで、焼き鳥と日本酒、それぞれの味わいをより引き立てるペアリングのヒントとなる組み合わせをご紹介します。

目次

  1. 8月10日は焼き鳥の日
  2. 焼き鳥と日本酒のベストペアリングを探る
    1. もも(タレ)×久保田 千寿
    2. もも(塩)×久保田 ゆずリキュール
    3. レバー(タレ)×久保田 碧寿
  3. 焼き鳥と日本酒でマリアージュ

8月10日は焼き鳥の日

焼き鳥

8月10日は「焼き鳥の日」です。

日本の食文化の一つである焼き鳥をさらに広くPRするために、株式会社鮒忠が2006年に制定し、日本記念日協会により2007年に認定・登録された記念日です。「や(8)きと(10)り」という語呂合わせにちなみ、8月10日となりました。

鶏肉を焼いて食べるという習慣は古くからありましたが、焼き鳥のような串に刺して焼くスタイルが生まれたのは江戸時代の頃と言われています。1689年に発行された料理本の「合類日用料理抄」に、「鳥を串にさし 薄霜ほどに塩をふりかけ焼き申し候 よく焼き申し時分 醤油の中へ酒を少加え 右の焼鳥をつけ 又一変付けて其の醤油の乾かぬ内に 座敷へ出し申し候」という焼き鳥のレシピが紹介されています。

焼き鳥と日本酒のベストペアリングを探る

焼き鳥は日本酒に合うおつまみの代表とも言えるほど、最高の組み合わせです。

でも、焼き鳥と言っても、ももやささみ、皮、レバー、つくねなど色々な部位があり、さらにタレや塩といった味付けも様々です。そして、同様に日本酒にも、辛口から甘口、特別本醸造から純米大吟醸まで、味わいや香りは様々です。

一括りに焼き鳥と日本酒は合う、と言っても、そこはもう少し極めたいところ!そこで、焼き鳥と日本酒、それぞれの味わいをより引き立てるペアリングのヒントとなる組み合わせをご紹介します。そこをこだわれば、あなたもツウの仲間入りできるかも?

もも(タレ)×久保田 千寿

久保田 千寿と焼き鳥

焼き鳥の定番、タレ味のもも肉。足の部分から付け根にあたる部位を使った、こくのある味のお肉です。居酒屋でもスーパーマーケットでも、必ずと言っていいほどある定番メニューです。

定番のももには、こちらも久保田の定番「久保田 千寿」を。
綺麗ですっきりとした淡麗な味わい、穏やかな香りに仕上げた千寿は、味の濃いものでも淡いものでも、料理の味を邪魔することなく寄り添い、素材が持つ味と香りを引き立てる「食事と楽しむ吟醸酒」です。

こってりとしたタレの味わいや鶏肉の旨味を、千寿がすっきりとさせます。もも以外にも、正直どんな焼き鳥とも美味しく飲める、鉄板の日本酒です。迷ったら、とりあえず久保田 千寿を選んでおけば間違いなしです!

もも(塩)×久保田 ゆずリキュール

ゆずリキュールと焼き鳥

最近は増えてきた、塩味の焼き鳥。鶏肉本来の味わいを楽しめると、最近では主流になりつつあります。
塩味の焼き鳥は、平成に入ってから登場したと言われています。コースで1万円以上といった高級焼き鳥ジャンルが誕生し、地鶏が使われるようになったのと合わせて、旨味をそのまま感じられる塩焼きが流行るようになりました。塩焼きで食べるのがツウ、とまで言われるようになったそうです。

塩味のもも肉にも、もちろん久保田 千寿はぴったり。でも、それでは芸がないので、ちょっと趣向を変えて日本酒をベースにしたゆずのリキュール「久保田 ゆずリキュール」と合わせてみてはいかがでしょうか。
果汁感と日本酒感のバランスがよく、ゆず本来の爽やかな香りとほのかな甘味を感じるリキュールで、アルコール度数も9度なので、そのままストレートで飲んでも、ソーダで割っても美味しく楽しめます。

ゆず果汁による爽やかな酸味とすっきりとした味わいが、もも肉の塩味を引き立てます。焼き鳥にレモンなどの柑橘系をちょっと絞ってかければ、さらにゆずリキュールとの相性度はアップ。さっぱりと爽やかに楽しめます。瑞々しさが感じられ、スーパーマーケットで買った焼き鳥だとしても、ワンランクアップしたような印象に。

今回はもも肉をご紹介しましたが、塩味で胸肉ささみなどの焼き鳥とももちろん合います。
また、しそ巻きわさび焼きなどの、薬味を使ったさっぱりとした焼き鳥には、フレッシュな大吟醸の生酒「久保田 翠寿」ともぴったりなので、お試しあれ。

レバー(タレ)×久保田 碧寿

久保田 碧寿と焼き鳥

鶏の肝臓の部位であるレバー。ちょっとクセのある独特な濃厚の味わいで、そのクセがたまらないと人気の商品です。焼き鳥専門店などではレバーを塩で出すお店もありますが、居酒屋やスーパーマーケットなどではタレが一般的です。

そんなタレ味のレバーにおすすめしたいのが、山廃仕込みの純米大吟醸「久保田 碧寿」です。
山廃仕込みとは、蔵付きの乳酸菌を取り込んで乳酸発酵でじっくり時間をかけて醸造する方法です。そうして完成した酒母は酒蔵ごとに独特な味わいを生み出し、濃醇で飲みごたえのある日本酒に仕上がります。
その山廃ならではの爽やかでシャープな酸味、どっしりとした旨味を持つのが久保田 碧寿です。

タレ味のレバーと合わせると、碧寿の酸味が引き立ち、口の中に旨味が広がります。さらに、ぬる燗くらいに温めると、焼き鳥とお酒の温度帯がちょうど合わさり、口の中でねっとりととろけるようです。

レバーのほかに、ハツなどの内臓系の部位を食べるときは、山廃仕込みの日本酒を燗酒にして合わせてみてください。

焼き鳥と日本酒でマリアージュ

お手軽な焼き鳥は、ついつい飲むお酒もいつものお酒としてしまいがち。
でも、焼き鳥は一本一本それぞれに個性があります。その個性を引き立て、マリアージュする日本酒はそれぞれ違います。
焼き鳥一本ごとに飲む日本酒を変えてみる、そんなツウな食べ方をしてみてもいいかもしれません。