野菜ソムリエいけごま監修!夏野菜と夏酒で暑さを乗り越える
2021.07.08

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野菜ソムリエいけごま監修!夏野菜と夏酒で暑さを乗り越える

夏野菜には暑さで弱った体に必要な栄養素がたくさん詰まっています。普段なにげなく口にしている野菜にも、意外な健康効果が隠れているかも?旬を迎えて栄養価がアップした夏野菜の健康パワーと、夏酒に合う夏野菜のレシピをご紹介します。

目次

  1. 夏野菜は夏に必要な栄養がたっぷり
  2. 夏酒と合わせて楽しみたい夏野菜
    1. 紫外線対策にはトマト
    2. 水分たっぷりのナス
    3. ビタミン補給ならパプリカ
  3. 夏酒おつまみ「夏野菜のペペロンチーノ炒め」
  4. 夏野菜にぴったりの日本酒
    1. 久保田 千寿 純米吟醸
    2. 久保田 翠寿
  5. 夏野菜と夏酒で美味しく夏を乗り越えよう!

夏野菜は夏に必要な栄養がたっぷり

夏野菜

水分たっぷりで瑞々しく、太陽の光をたくさん浴びて育った夏野菜。
赤や黄色、濃い緑や紫など色鮮やかなものが数多くあります。色の濃い野菜には特別な栄養素がたくさん含まれていて、暑さで弱りがちな夏の体を助けてくれますよ。
生で食べても加熱しても、その美味しさを楽しめるのが夏野菜の大きな魅力です。

そんな夏野菜を使った料理には、キンキンに冷やした日本酒を合わせてみてはいかがでしょうか?
すっきりと軽い味わいの生酒や吟醸酒に合わせたいのは、さっぱりとした冷たい料理。
ドライな味わいの日本酒には、バターやマヨネーズなど油を使ってコクを出した温かい料理がおすすめです。

その日の気分やお酒の味わいに、夏野菜は柔軟に応えてくれます。

夏酒と合わせて楽しみたい夏野菜

栄養たっぷりの夏野菜の中から、夏におすすめの効果が高いものを3つ厳選してご紹介します!

紫外線対策にはトマト

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トマトに含まれるリコピンやビタミンC、Eには抗酸化作用があり、紫外線による肌のダメージを軽減させ、またダメージを受けた肌の再生を促進させる効果が期待できます。

効率よく栄養を補給したいならミニトマトがおすすめ。
同じ量の大玉トマトと比べ、ビタミンB群、ビタミンC、カリウムは1.5~2倍、リコピンは3倍も多く含まれています!糖度も高いのでフルーツ感覚で食べられるのも魅力です。

リコピンは油と一緒に摂取すると吸収率が高まるので、加熱調理やオリーブオイルやドレッシングなどと一緒に食べるとより健康効果が期待できますよ。

日焼け止めなど外からの対策も大切ですが、この夏は内側からも紫外線ケアをしていきましょう。

水分たっぷりのナス

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旬のナスは、暑さでほてった体を冷やす作用があります。
「秋なすは嫁に食わすな(体が冷えて流産しないように)」という諺もあるように、古くから熱を取る野菜として重宝されてきました。

利尿作用があるので、むくみの解消にも効果的です。

ナスの皮に含まれる「ナスニン」というアントシアニン色素には抗酸化作用があり、免疫力UPや老化予防効果が期待できるので皮ごと食べましょう。

冷え性の人は、体を温める効果のある生姜やニンニクと合わせるのもおすすめですよ。

ビタミン補給ならパプリカ

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パプリカにはビタミンCやβ-カロテン、カプサンチンといった抗酸化作用の高い栄養素が豊富に含まれます。

通常熱に弱いビタミンCですが、構造が緻密なパプリカのビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴です。β-カロテンは油と一緒に食べると吸収率が高まるので、生食でも加熱調理でも油分と一緒に食べるのがおすすめですよ。

黄・オレンジパプリカはβ-カロテン、赤パプリカはカプサンチンと含まれる栄養素が色によって異なるので、ぜひいろんな色のパプリカを楽しんでください。

夏酒おつまみ「夏野菜のペペロンチーノ炒め」

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紹介した夏野菜を使ったおつまみレシピをご紹介します。
油を使用した夏野菜のコクを楽しめる料理なので、ドライな味わいの夏酒と合わせるのがおすすめ。
パスタと和えても美味しいですよ。

【材料(2人分)】
・ナス:2本
・ミニトマト(またはドライトマト):5個
・黄パプリカ:1個
・ブロックベーコン:100g
・オリーブオイル:大さじ2
・にんにく:1かけ
・鷹の爪:ひとつまみ〜お好みで
・塩:適量
・ブラックペッパー:適量
・乾燥パセリ:適量

【作り方】
①ナスとパプリカは乱切り、にんにくはみじん切り、ベーコンは食べやすい大きさに切る
②フライパンにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れて弱火にかける
③香りが立ってきたらベーコンを入れ、油が回ったら野菜をすべて入れて炒める
④塩とブラックペッパーで味を整える
⑤器に盛り付け、乾燥パセリを散らす

夏野菜にぴったりの日本酒

夏野菜料理とあわせて楽しみたい、夏にぴったりの日本酒をご紹介します!

※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2021年7月8日現在のものです。

久保田 千寿 純米吟醸

久保田 千寿 純米吟醸

涼しげなブルーのボトルが夏にぴったり!
やわらかい口当たりとドライな後味ですっきり飲めるお酒です。
冷やすとほどよい酸味とキレがあり、常温になると酸味が引き立つので、温度による味わいの変化をお楽しみください。
さっぱりとした料理はもちろん、バターやマヨネーズなどを使ったコクのある料理とも相性抜群です。

久保田 千寿 純米吟醸
1,800ml    2,800円(税込3,080円)
720ml    1,300円(税込1,430円)
300ml    650円(税込715円)

久保田 翠寿

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清々しく華やかな香りと、若々しさと爽やかさを感じる飲みごこち。
すっきりと軽やかながら印象に残る、大吟醸の生酒です。
白ワインのような瑞々しく上品な味わいが、暑い夏にひとときの清涼感を与えてくれます。
4月から9月の限定出荷ですので、この機会にぜひお試しください。

久保田 翠寿
720ml    2,810円(税込3,091円)

夏野菜と夏酒で美味しく夏を乗り越えよう!

夏の暑さや紫外線でダメージを受けた体にぴったりな栄養を豊富に含んだ夏野菜。
年間を通して購入することができますが、旬の野菜はなんといっても栄養価の高さが違います!

健康面で恩恵があるのはもちろんのこと、旬の野菜で季節の恵みと夏酒を楽しんで心と体にパワーチャージしましょう!

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野菜ソムリエ いけごま

野菜ソムリエ いけごま

野菜ソムリエ いけごま 食・生活の分野で活動する野菜ソムリエ・ライター。 生活者向けに野菜の魅力を伝える記事の執筆や、生産者や企業向けにレシピ開発をおこなう。 https://gomachanik.wixsite.com/gomachanik https://twitter.com/gomachanik